こんにちは。みらいです。
今回はデッキ構成の具体例シリーズ「霊使い」の集大成、「六霊使い」について書きたいと思います。
今回は他の単属性の「霊使い」デッキとは違いメチャメチャに練っているので、紹介はデッキの動かし方が中心になります。
前提
「憑依解放」
まず、この「霊使い」シリーズにおいて作りたかったのは「憑依解放」に依存しない「霊使い」です。
「憑依解放」は(ぶっ壊れ)強力なカードですが、サーチが難しく安定して利用することができません。しかしながら、「憑依解放」がなければ、十分に動くことができない「霊使い」を結構見てきました。デッキの動きの再現性が低ければ、デッキとしては良くないと思うので、この「憑依解放」に依存しないデッキ構築を目指す必要がありました。*1
そして、「憑依解放」に依存しない「霊使い」を目指す上で「六霊使い」にはさらなる障害があります。それはデッキ枠の問題です。例えば、「霊使い」を各属性1枚ずつとその「憑依装着」を1種類ずつ入れたとすると12枚になります。これらは単体で引いても活用するのが難しいため、結局40枚中12枚事故パーツがあることは「憑依解放」に依存しないことと相反します。したがって、デッキを太らせる必要がある、すなわち、60枚のデッキ構築をする必要があります。今までの単属性「霊使い」デッキは可能であれば、デッキをスリムにする必要があったわけですが、今回は逆に厚いデッキを作る必要があるわけです。
単属性との違い
単属性「霊使い」との違いは他にもあります。それは「霊使い」効果の活用条件が変わります。単属性では
- 「霊使い」をひっくり返す
- 相手の場の属性を整える
ことが必要でしたが、複属性では
- 「霊使い」をひっくり返す
- 相手の場に合った属性の「霊使い」を持ってくる
という条件に変えることができます。それぞれの条件について今回採用したギミックを紹介します。
「星遺物の傀儡」
まず、1の条件:裏側守備表示の「霊使い」をリバースさせるカードとして、「星遺物の傀儡」を用います。「星遺物の傀儡」は
- 好きなタイミングで使用できる
- 毎ターン使用できる
- サーチが容易
という良い特徴を持っています。「星遺物の傀儡」を使う上では、このカードをサーチできるギミックさえ入れておけば、自然と「霊使い」をひっくり返せる状況を作ることができます。
「星遺物の傀儡」は「星遺物」カードなので、「星遺物-『星杯』」や「星杯の神子イヴ」などのカードでサーチができます。今回は「星杯」をデッキのギミックとして取り入れることで、「星遺物の傀儡」のサーチを可能にします。
そして「星杯」のギミックは「星杯剣士アウラム」を立てるところまでを見越します。ここまでの動きはモンスターを使うデッキであれば、自然と活用されます。
「サブテラーマリスの妖魔」
2の条件:相手の場のモンスターの属性に合わせた「霊使い」を持ってくる方法については「サブテラーマリスの妖魔」と「サブテラーの継承」を用います。
前者は速攻性がないですが、リバースモンスター2体で作ることができるので、引きにあまり依存せず使うことができます。後者はそのカードを引く必要がありますが、相手の場の属性に合ったモンスターを用意できれば、「霊使い」のサーチが可能になります。
ここから2つのデッキに対する条件がでてきます。
- リバースモンスターを並べることができる
- 各属性を自在に用意できる
一つ目の条件は後に達成するとして、二つ目の条件は既にほとんど達成されています。前述の「星杯」は各属性が揃っていてサーチ・リクルートが容易なので、展開によって相手の場に合わせた属性のモンスターを呼んで、「サブテラーの継承」によって「霊使い」を持ってくることが可能です。
「サブテラー」は「サブテラーの導師」と「サブテラーの妖魔」1枚まで入れます。「サブテラーの継承」をサーチでき、かつ「星遺物の傀儡」と組み合わせることで「サブテラーの導師」1枚で相当なパワーを発揮できます。また、「サブテラーの導師」は他のアタッカーとともに並べることで下級アタッカーとして使えるでしょう。
リバースモンスターを並べる
上記で出たリバースモンスターを並べる条件について達成していきましょう。
「シャドール」
カテゴリのメインデッキに入るモンスターが全てリバースモンスターなので、「シャドール」の動きでは自然と場にリバースモンスターがいます。しかしながら、「シャドール」だけでリバースモンスター2体を並べるのは、少し面倒なので、さらに他のカテゴリも使います。
「音響戦士」
全くリバースモンスターのイメージはないですが、「音響戦士サイザス」はリバースもスターです。「音響戦士」は「音響戦士ギータス」のおかげで、容易にリクルートできます。また、チューナーの「音響戦士ドラムス」は「音響戦士」の属性を好きに変える効果を持っているので、前述の各属性を好きに揃えられる条件も満たすことができます。また、チューナーであるので、通常召喚したモンスターと「音響戦士ギータス」で特殊召喚した「音響戦士ドラムス」で「水晶機巧-ハリファイバー」を作ることができ、それによって「星杯の神子イヴ」に繋げることもできます。
「六霊使い」デッキ
メインアタッカーについて
メインアタッカーは、超攻撃力超耐性のモンスター1体という切り札的なカードではなく、複数並べて盤面を返したりプレッシャーを与えたりするモンスターです。
デッキを具体的に見る前にデッキの攻め方について考えておきましょう。上記のカテゴリをあげると
- 「霊使い」
- 「星杯」
- 「サブテラー」
- 「シャドール」
- 「音響戦士」
です。もちろん、「霊使い」を活用していたいですが、普通に攻めて相手の防御や展開を崩す方法が別に必要になります。「シャドール」がいるので、その融合体「エルシャドール」はアタッカーとなってくれます。(そこそこの打点と特殊召喚メタ。)どの属性の「エルシャドール」を採用するかは後で考えます。「星杯」や「音響戦士」の存在からシンクロモンスターを混ぜた高リンク主体の制圧型のような展開もできますが、ぶっちゃけつまらないので、少し別の所に焦点を当てましょう。シンクロモンスターに関してはほぼ好きなようにレベルの調整が効くので、レベル9を主体にします。まずは「灼熱の機竜」がいます。万能な破壊効果を持っており、攻撃力もアタッカーとしては十分です。さらに、破壊するのはフィールドのカードなので、自分のモンスターを破壊して能動的に「憑依解放」のトリガーを引くことができます。次に「真竜皇V.F.D.」がいます。こいつはシンクロモンスターではないのですが、「浮鵺城」の存在から、使い終わった「灼熱の機竜」を釣り上げてランク9に繋げることができます。「真竜皇V.F.D.」は攻撃力・守備力が共に3000で効果と攻撃を封じる効果を持っているので、〆のアタッカーの役割を担ってくれます。また、属性を好きに変える効果も持っているので、「霊使い」の効果を使いやすくしてくれます。*2最後に対象に取れないor破壊されないモンスターに対して詰まない為に「氷結界の龍 トリシューラ」を入れます。*3
安定性向上の為に
ここまでで好き勝手にカードを入れすぎたので、デッキの動きに沿うような安定性を高めるカードを入れておきます。
まずは、「星杯」を入れているので、通常モンスターを特殊召喚することが重要になってきます。(「星杯竜イムドゥーク」のため)この為に「ガード・オブ・フレイムベル」と「カーボネドン」を使います。「カーボネドン」を墓地に送ることで通常モンスターを出すことができるようになります。現状では「影依融合」と地属性を絡めた「サブテラーの継承」によって達成できます。「エルシャドール・シェキナーガ」は十分なステータスとカウンター効果を持っているので、採用する「エルシャドール」としては申し分ないでしょう。また、「サブテラーの継承」では、「サブテラーの導師」を墓地に送ることで「カーボネドン」に換えて、次のターンに「カーボネドン」を墓地に送って「サブテラーの導師」に換えれば、「カーボネドン」を墓地に置くことができます。したがって、上記の内容そのままで「カーボネドン」を墓地に置くことができます。そして、これだけでは当然足りないので、他の汎用カードも考えます。「おろかな埋葬」と「マスマティシャン」。どちらもデッキの「カーボネドン」を直接墓地に送ることができます。また他の仕事として、「シャドール」を落として効果を使ったり、「星杯の妖精リース」を送って回収したり、「おろかな埋葬」限定ですが、「星遺物-『星杯』」を送って次のターンのサーチにしたり、など様々な活用ができます。そして、これでも足りないので、「魂喰いオヴィラプター」を使います。「カーボネドン」を落とすことができます。「魂喰いオヴィラプター」は恐竜なので、「化石調査」でサーチできます。よって、枚数を水増しできます。ただし、「カーボネドン」を落とすことができるカードがそこそこ入っているので、「魂喰いオヴィラプター」と「化石調査」は他の役割が必要です。「幻創のミセラサウルス」も入れます。手札か墓地にあれば星1恐竜のリクルートに変換できます。レベル1恐竜はチューナー「ジュラック・アウロ」を使います。
さらに、「ガード・オブ・フレイムベル」や「ジュラック・アウロ」や特殊召喚した「音響戦士ドラムス」はチューナーなので、他にモンスターが1体入れば、*4「水晶機巧-ハリファイバー」に繋げることができます。
この時点で実は安定性は十分になってます。それを見るには各カードの詳しい使い方を詰めていかなくてはなりません。
各カードの使い方
「星杯剣士アウラム」
まずは、「星杯」の動きに必要な条件を整理します。簡単な場合を考えます。「星遺物-『星杯』」を使うパターンです。それには「星遺物-『星杯』」を手札に用意する必要があります。その手段を挙げていきます。
- 「星杯の妖精リース」を出してその効果でサーチする
- 「星遺物-『星杯』」を墓地に落とし、その効果で次の自分のターンにサーチする
- 「星杯の神子イヴ」をシンクロ召喚し、その効果で「星遺物-『星杯』」をサーチする
- 引く
この4通りですが、これらにつなぐための方法がまた複数通り存在します。
「星杯の妖精リース」を出すためには
- 「星杯の神子イヴ」を出してフィールドから墓地へ送る
- 「星杯の妖精リース」を墓地へ送り、その効果でモンスター1枚と引き換え、召喚する
- 「サブテラーの継承」で光属性のレベル3以上のリバースモンスターと交換し、召喚する
- 引く
また、「星杯の妖精リース」を落とすには、「マスマティシャン」や「おろかな埋葬」や(「エルシャドール・ネフィリム」が入っていれば)「影依融合」で落とすなどできます。「星杯の神子イヴ」の場合はあとで考えます。「サブテラーの継承」を使う場合は光属性が必要です。
ただし、この場合は「星杯の妖精リース」を出すのに召喚権を使ってしまうので、そこのケアが必要です。
「星遺物-『星杯』」を墓地に落とすには
- 「おろかな埋葬」で落とす
- (「エルシャドール・ミドラーシュ」が入っていれば)「影依融合」で落とす
ただし、この場合では次の自分のターンまで待たなくてはならないので、優先度は低めです。
「星杯の神子イヴ」をシンクロ召喚するには
- 「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚し、次の相手のターンに変身する
- 「魂喰いオヴィラプター」から「カーボネドン」か「幻創のミセラサウルス」を落とし、その効果でレベル1チューナーを呼ぶ
などの方法があります。
また、「星遺物-『星杯』」は単体では機能しません。それを活用するには「星杯剣士アウラム」を出すために
- 「星杯」を含むモンスター2体を召喚権を残して揃える
- (召喚権を使っても)通常モンスターを含むモンスターを揃える
必要があります。現状では「星杯」モンスターを準備なしに特殊召喚できるカードは入っていないため、後者のみ考えます。特殊召喚できるモンスターと通常召喚した通常モンスターでこの条件を満たす場合を考えてもいいのですが、その場合、通常モンスターを引く必要があるため現状にはそぐわないので、通常モンスターを特殊召喚できるカードと何かモンスターを考えるのが自然でしょう。(このために通常モンスターを特殊召喚することが重要だったわけです。)
通常モンスターを特殊召喚できるのは、現状のデッキでは「カーボネドン」と「水晶機巧-ハリファイバー」と「星杯の神子イヴ」だけなので、それらを考えていきます。
「カーボネドン」を使う場合、それを墓地に送らなければならないため、「マスマティシャン」か「魂喰いオヴィラプター」か「影依融合」*5か「おろかな埋葬」か「サブテラーの継承」*6かこれらにアクセスできるカードが必要になります。「マスマティシャン」と「魂喰いオヴィラプター」と「影依融合」の場合は同時にモンスター1体が並んでいる状況にもなります。ただし、「影依融合」のパターンは自分にリンク先が向いていなければ、「星杯竜イムドゥーク」を出せないため、不可です。「おろかな埋葬」では他にモンスターを1体用意する必要があり、「サブテラーの継承」では最短で「サブテラーの導師」から「カーボネドン」から「サブテラーの導師」という風に交換していけば「サブテラーの導師」を召喚して状況を整えることができます。
「水晶機巧-ハリファイバー」を使う場合、その効果で「ガード・オブ・フレイムベル」を呼ぶことで状況が完成します。このためにはチューナーを含むモンスター2体が必要です。詳細は次の節で。
「星杯の神子イヴ」はフィールドから墓地に送られた時に「星杯」通常モンスターを呼ぶことができますが、そのために他にモンスターが必要になります。ここでは召喚権を使って「星杯の神子イヴ」を立てた状況を考えましょう。この時「星遺物」カードをサーチできるため「星遺物の守護竜」をサーチできます。ここで墓地にレベル4以下のドラゴンがいればそのまま「星遺物の守護竜」を使ってそのモンスターを蘇生できるためモンスターを並べることができます。現状のデッキでは「ガード・オブ・フレイムベル」と「サブテラーの導師」と「星杯の守護竜」のみになります。他にカードを使わない場合を考えると、それらをシンクロ素材として「星杯の神子イヴ」をシンクロすることになりますが、「ガード・オブ・フレイムベル」を使う場合は「カーボネドン」が経由されるため省略します。「サブテラーの導師」を使う場合は「幻創のミセラサウルス」を使うことができます。「星杯の守護竜」を使う場合はレベル4チューナーが必要になりますが、現状は入っていません。したがって、「サブテラーの導師」を使用したパターンを考えると、「星杯の神子イヴ」と「サブテラーの導師」を素材にすると「水晶機巧-ハリファイバー」か「灼熱の機竜」になることができます。前者は省略して、後者の場合はリンク先がこちらに向いていない限りエクストラモンスターゾーンが埋まるので、不可です。結局、この場合は「水晶機巧-ハリファイバー」の場合に吸収されます。
さて、「星杯剣士アウラム」を出すための状況を考えましたが、次はその効果で蘇生するモンスターについても考えて置かなければならないでしょう。これは、今回のデッキが高リンクなどで制圧するのではなく、アタッカーを並べるデッキであることに起因します。そのこともあるので、「星杯剣士アウラム」で蘇生するモンスターはやはりアタッカーがいいでしょう。すなわち、「エルシャドール」や「灼熱の機竜」や「サブテラーの導師」などが良いでしょう。特に、「エルシャドール・ネフィリム」の墓地肥やし能力は特殊召喚時なので、強力です。*7また、破壊したいカードがある場合に「灼熱の機竜」(「浮鵺城」)をシンクロする準備を揃えるも有効でしょう。
最後に「星杯剣士アウラム」の使用後について書いておいましょう。「星杯剣士アウラム」は元々の攻撃力が2000で、「星遺物-『星杯』」を使ったあとでは攻撃力が2300になります。この攻撃力は総攻撃に参加してダメージを稼ぐには十分ですが、このカードがなんの抵抗もなくおいてあるのではあまり意味がありません。(もちろん、倒さなければ、また蘇生から動くプレッシャーにはなるが)よって、攻撃後にこのカードを素材にすることを考えます。
このカードを素材にすると、墓地に送られた場合の効果で手札から「星杯」を出せるので、「星遺物-『星杯』」を持っていれば、1回分エクストラからの特殊召喚を無駄にでき、戦闘で倒される場合でもそのターンのバトルを行わせるので、十分強力です。例えば、「星杯の妖精リース」の効果を使ってないターンに「星遺物-『星杯』」から「星杯剣士アウラム」になった場合、「星遺物-『星杯』」で特殊召喚する1体を「星杯の妖精リース」にすれば、「星遺物-『星杯』」をサーチできます。
まず、チューナーを用意して「水晶機巧-ハリファイバー」にする状況を考えます。「水晶機巧-ハリファイバー」で相手ターンでも使えるチューナーを出したりすると良いでしょう。*8詳細は後に。
次に、「灼熱の火霊使いヒータ」の素材にする場合を考えます。この場合は破壊されてもいいような盤面を築くことをしています。「灼熱の火霊使いヒータ」は倒されるとデッキから「幻創のミセラサウルス」や「怒炎壊獣ドゴラン」や「火霊使いヒータ」をサーチできます。それぞれ、展開の準備、除去の準備、(相手が炎属性を使う場合の)パクる準備ができます。
最後に、他に風属性を並べて「蒼翠の風霊使いウィン」にする場合を考えます。他に並ぶ風属性として、「音響戦士」や「星杯竜イムドゥーク」がいます。*9例えば、「星杯の守護竜」で特殊召喚したモンスターを「星杯竜イムドゥーク」に変えるのは有効でしょう。このカードを出す目的も破壊されてもいいような準備です。倒されると、「音響戦士ギータス」や「星杯の守護竜」をサーチできます。しかし、「星杯の守護竜」は基本的にデッキから出てくるカードであり、1種類では心許ないので、「The アトモスフィア」をいれます。
「シャドール・ネフィリム」
前述の通り、リバースモンスターを並べることは「サブテラーマリスの妖魔」を出すのに重要です。このデッキではさらに「シャドール・ネフィリム」を作る上でも重要です。光属性と「シャドール・ネフィリム」を揃えることで「エルシャドール・ネフィリム」を作ることができます。上記の通り、一度「エルシャドール・ネフィリム」を出せば、「星杯剣士アウラム」などで復活させアタッカーの確保とアドバンテージの獲得を行えます。また、「エルシャドール・ネフィリム」の出た時効果で「影依融合」を落とし、「シャドール・ネフィリム」の墓地効果で作った「エルシャドール・ネフィリム」と交換することで、「エルシャドール・ネフィリム」の墓地へ行った時の効果で「影依融合」を回収することで、実質「影依融合」のサーチが可能になります。この場合はリンク先も作ることができるので、「エルシャドール」でEXモンスターゾーンが埋まる心配もありません。
さて、具体的な作り方ですが、リバースモンスターを2ターンかけてフィールドに並べるのは戦略的ではないので、ギミックを駆使しましょう。そのためにはリバースモンスターを特殊召喚する必要がありますが、その一つの方法が「音響戦士」です。他にも「憑依解放」で特殊召喚した「霊使い」を効果を使った後に、パクったモンスターを処理して、素材にすることもできます。*10他にも「シャドール」や「サブテラーの導師」を蘇生したりで並べることができますが、もう一つリバースモンスターを出す上で重要な方法があります。それは「水晶機巧-ハリファイバー」を使います。
「水晶機巧-ハリファイバー」
「水晶機巧-ハリファイバー」には、その効果で特殊召喚するチューナーによって3つの大切な役割があります。
まずは前節の流れを汲んで、「シャドール・ファルコン」を特殊召喚する場合です。このカードはレベル2のチューナーでありリバースモンスターでもあります。なので、「シャドール・ネフィリム」の素材になることができます。*11つまり、チューナーを含むモンスター2体からリバースモンスター1体を生み出すことができます。これでリバースモンスターを引いていない場合でもリバースモンスターを用意することができるようになります。(ただし、基本的に「水晶機巧-ハリファイバー」を作るのに召喚権を使うので、残る1体のリバースモンスターは「音響戦士」が用意するパターンが多い)
次は「ガード・オブ・フレイムベル」を特殊召喚する場合です。通常モンスターを特殊召喚できるため、そこから「星遺物-『星杯』」を利用した「星杯剣士アウラム」の動きに繋げることができます。また、通常モンスターは「星杯竜イムドゥーク」に変換できるので、「灼熱の火霊使いヒータ」と「蒼翠の風霊使いウィン」を任意に出すことができます。
最後は上記の2種類ではそこから展開しかできないため、「水晶機巧-ハリファイバー」で打ち止めにする場合の「幽鬼うさぎ」がいます。これは純粋に相手への妨害を置いとくための役割です。1枚では効果は薄いですが、「サブテラーの導師」や「エルシャドール・シェキナーガ」なんかと一緒に並ぶとちょっとめんどい。また、一度「幽鬼うさぎ」を出してしまえば、「灼熱の機竜」で回収できるようになるので、終盤でも効いてきます。
また、その第二の効果でシンクロチューナーを呼び出せることも重要です。このデッキでは「星杯の神子イヴ」を出せるので、そこから「星遺物の傀儡」をサーチでき、「星杯」の動きの準備もできます。
総合して、重要なカードであり、また最初の動きとしても十分な役割を持てるカードとなっています。
「ライナ」と「ダルク」
「憑依装着-ライナ」と「憑依装着-ダルク」にはサーチ効果が備わっているので、そのサーチ先を考えましょう。
「憑依装着-ライナ」は「霊使い」が他にも入っているので、それらをサーチできるという程度にしておきます。
「憑依装着-ダルク」は「ライナ」に繋げるだけでは乏しいので、「妖精伝姫」をいれます。「妖精伝姫-シラユキ」は墓地効果を持っていて、「エルシャドール・ネフィリム」の素材として「影依融合」でデッキから落とせます。また、「妖精伝姫-ターリア」はリバースモンスターなので、リンク素材にしたり、またレベル4なので「サブテラーの継承」で墓地に送ることで「星杯の妖精リース」や「幽鬼うさぎ」をサーチできます。
「サブテラーの継承」
少し使い方が多くなってきたので、ここでまとめておきます。
- 「サブテラーの導師」から「マスマティシャン」や「カーボネドン」
- 「音響戦士サイザス」から「音響戦士ギータス」
- 属性変更した「音響戦士ドラムス」から任意の「霊使い」
- 「星遺物-『星杯』」から「シャドール」
- 「妖精伝姫-ターリア」から「幽鬼うさぎ」や「星杯の妖精リース」
- 属性変更した「音響戦士サイザス」から任意のレベル3以下のモンスター
また、
を行うことができます。手札誘発をサーチできる強みはもちろん、「深淵の暗殺者」はさらに「サブテラーの継承」をかますか「音響戦士ギータス」のコストにするか「星杯の妖精リース」のコストにすることで、墓地のリバースモンスターを回収できます。したがって、使い終わった「シャドール」やもう一度使いたい「霊使い」を回収して利用することができます。*12
さて、以上をまとめて、細かい調整をしたデッキが次のようになります。
「六霊使い」デッキ
「影依の原核」は融合素材が尽きないための処置です。「深淵の暗殺者」がいるので若干いらないかも。(「サブテラーマリスの妖魔」でも回収できるぞ。)
「シャドール」に関しては、「シャドール・ヘッジホッグ」と「シャドール・ファルコン」以外は消去法で選ばれました。(なので、「シャドール」ストラクが出たら変わると思います。)
「星杯に選ばれし者」が選ばれたのは、「星遺物-『星杯』」で特殊召喚する2体で「星杯の妖精リース」と一緒に出して「星杯の神子イヴ」を作れる+炎属性だからです。炎属性通常モンスターはこのデッキでは優先されます。
「星遺物を継ぐもの」はリンク先に自分のモンスターを蘇生します。これによって、「星杯剣士アウラム」と合わせて2回の蘇生が可能になっています。この2回はデッキを動かすときにリソースとして意識するとやりやすいかもしれません。
「星遺物の守護竜」は「星杯の神子イヴ」からサーチして使う動きもありますが、「守護竜」が入れられないので、そのまま展開することになります。もしくは、「星遺物-『星杯』」などでサーチして「サブテラーの導師」を蘇生するのも強力です。(「エルシャドール・シェキナーガ」の素材として「影依融合」で落とすこともできるしね。)
「星遺物の傀儡」は一番優先度が高いです。展開しなければならない時でない限り、一番にサーチします。このカードがあるだけでリバースモンスターを即時利用できるので、このデッキの真価を発揮できます。
「灰流うらら」は「エルシャドール・エグリスタ」の融合素材として「影依融合」で落とし、「灼熱の機竜」で回収するために入れてます。(少し細いですが)「エルシャドール・エグリスタ」がレベル7なので、「音響戦士ドラムス」や「シャドール・ファルコン」をさらに出して、「灼熱の機竜」に繋げることができます。召喚権を使うのであれば、「影依融合」で「シャドール・ヘッジホッグ」を落として、「シャドール・ファルコン」をサーチして召喚すれば、レベル9シンクロに繋げられます。召喚権を使わずとも、「星遺物の傀儡」があれば、「シャドール・ファルコン」を素材にして、裏側で特殊召喚された「シャドール・ファルコン」を「星遺物の傀儡」で表にすることで、レベル9にすることができます。
安定性
このデッキでは少なくとも何もできないようにはならないような手札を基準に考えます。デッキは60枚なので、25枚を数えます。
まず、「憑依解放」が3枚。
次に、1枚で「水晶機巧-ハリファイバー」を作れる
- 「マスマティシャン」
- 「魂喰いオヴィラプター」
- 「化石調査」
- 「影依融合」(条件付き)
が5枚で、計8枚。
次に、他にモンスターが入れば、「水晶機巧-ハリファーバー」を作れる
- 「音響戦士ギータス」
- 「幻創のミセラサウルス」
- 「おろかな埋葬」
の5枚で、計13枚。
次に、デッキのカードを回してくれる「サブテラーの継承」が3枚で、計16枚。
次に、上記のカードに時間はかかるがアクセスできる
- 「シャドール・ヘッジホッグ」
- 「サブテラーの導師」
- 「音響戦士サイザス」
- 「カーボネドン」
- 「のどかな埋葬」
の9枚で、25枚。
これで十分に安定している言えます。
「霊使い」でパクったモンスターの処理法
さて、見て分かる通り、このデッキには光と闇以外の「憑依装着」を入れていません。これはリンク「霊使い」が登場することを見越してであり、また「霊使い」でパクったモンスターを処理する方法がこのデッキには十分あることで、そうしています。
その方法を上げていきます。
- 「エルシャドール」の融合素材(光・地・炎限定)
- 「サブテラーの導師」で一度裏にする
- 「星遺物-『星杯』」のリリース
- 「星杯の妖精リース」の回収効果のコスト
- 「The アトモスフィア」の特殊召喚コスト
- 「サブテラーの継承」で交換する
- 「灼熱の火霊使いヒータ」「蒼翠の風霊使いウィン」のリンク召喚の素材(風・炎限定)
- シンクロモンスターの素材(レベルを持つモンスターで対応するチューナーがある時限定)
- 「水晶機巧-ハリファイバー」のリンク素材
などがあります。特に、限定がついていないものは、どれも割とやります。
まとめ
デッキとしては、個人的にできることは全て詰め込んだデッキになっています。今までで最高傑作と言っても過言ではないくらいです。この「霊使い」デッキシリーズは基本的に脳内で組んだデッキでどれだけ完成度を高められるかという実験*13になっていたのですが、このデッキはシリーズが始まる前に、というかシリーズを始めるきっかけになったデッキです。その時でも十分出来上がっていると感じていたのですが、そこから手を加えてデッキの練度はさらに向上しています。
ただし、「霊使い」としてどうかとなると…「憑依解放」に依存しないデッキである以上、「霊使い」をバンバン使っていくデッキにはできないと思います。どうしても、1回の決闘中に1回くらいが限度になるというか…。それでも、その1回が重要で協力なので、問題ないと思いますが。まぁ、「憑依解放」引けば「霊使い」がゴリゴリ回ります。
まぁ、このデッキは「霊使い」であって「憑依装着」ではないので、問題ないですね。
「憑依装着」もいつか作りたいですが。
デッキの展望
完成したデッキだと言ったばかりですが、まだ先がありそうです。というのもリンク「霊使い」があと「エリア」と「アウス」が残ってるんですよね。*14
「アウス」の方は「サブテラー」を素材に出せて、「マスマティシャン」や「カーボネドン」をサーチできるようになるのですが、
「エリア」の方はこのデッキではサーチ先が「水霊使い」しかいないので、そこは変更の余地ありです。候補としては水属性「時械神」か「霧の王」にしようかなと思っています。
まぁ、正直メインデッキの方はどうでもよくてしんどいのはEXデッキなんですよね。ギミックを消さないといけないので、現状だと、「サブテラーマリスの妖魔」と「エルシャドール・エグリスタ」が候補です。ただ、「霊使い」にアクセスしづらくなったり、「エルシャドール」が少なくなりすぎたり、といったデメリットがどうなるか…といった感じです。
それでは今回は以上です。
この記事を観てくださった皆様がより良い
*1:「塊斬機ダランベルシアン」により、サーチはある程度現実的になりますが、デッキのギミックとの兼ね合いですかね。4枚使ってサーチする価値はあるとは思いますが、今回は別のデッキになります。
*2:使える場面は限られるが
*3:どーでもいいですが、トリシュが最後の切り札感がないのに時代を感じる…
*4:通常召喚など
*5:「エルシャドール・シェキナーガ」が入る場合
*6:地属性を持っていれば
*7:一応注釈しておくと、「エルシャドール」の特殊召喚制限はエクストラデッキからのみです。一度出せば、普通に蘇生できます。
*8:攻撃後なので、展開は考えない。展開できるならば、やっているはずである。
*9:「星杯竜イムドゥーク」はその素材から通常モンスターを風属性に変身できる。
*10:パクったモンスターの処理法は後述
*11:「サブテラーマリスの妖魔」の素材にもなれるが、リンクマーカーの関係上あまり使う機会がない
*12:特殊裁定により自身を回収することはできない。
*13:個人的な
*14:多分「ライナ」と「ダルク」は別枠