こんにちは。みらいです。
YCSJ TOKYO (千葉)に行ってきました。身内に頼んで6個確保しました。全部自分で使います。強欲です。(余談ですが、ちょうどYCSJあたりで「霊使い」のビューが伸びてる気がする。やっぱり考えることは皆同じですね。)
今回はデッキ構成の具体例シリーズ「霊使い」の亜種、「憑依装着」について書きたいと思います。
前提
「憑依装着」
「霊使い」にはそのすべてに「憑依装着」が存在します。今回はそれを中心にします。共通の特徴について確認しておくと
- 魔法使い族
- レベル4
- 攻撃力1850
- 守備力1500
- かわいい
となります。これ以外は名前に「憑依装着」がつくことくらいです。しかし、「憑依装着」をサポートするのは「憑依解放」と「憑依覚醒」のみであり、これらはいわゆる強化系なので、名前のカテゴリでデッキを作るのは困難です。
よって、「霊使い」のときと同様に、そのステータス等に注目して組んでいきます。
ただし、「霊使い」の時と異なり、共通の効果が貫通しかないので、そこから組んでいくのは難しいです。
「憑依覚醒」
「憑依覚醒」
永続魔法
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。②:自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。③:自分フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
「憑依装着」を組むモチベーションを与えてくれます。
デザインの意図を考察していきましょう。
このカードは「憑依解放」を前提に作られています。「憑依解放」のテキスト等はデータベースや前記事に頼むとして、このカードと「憑依解放」が同時に場にそろった場合のことを考えてみましょう。この時、自分の「霊使い」は戦闘・効果で破壊されず、「憑依装着」は効果で破壊されず攻撃力をいくらか挙げた状態*1で攻撃時に800追加されます。最低でも2900くらいは突破できます。攻撃力のバフも「憑依解放」でうまくリクルートできれば、属性の種類を増やすこともできるでしょう。しかも、「憑依装着」が戦闘でやられても、破壊されない「霊使い」が裏側でリクルートされ、属性が合えばコントロール奪取も可能になります。そして、これらをそろえるのにも、「憑依覚醒」はドローでサポートしてくれます。(補足しておくと、「憑依解放」のダメージステップでの「憑依装着」の特殊召喚もサポートされています。*2)
と、「憑依解放」と相性がいいように作られていますが、デッキ構築の段階ではこのカードは少々難儀な状況にあります。このカードの性質上、攻撃力1850の魔法使いか「憑依解放」が同時にそろっていないと真価を発揮できず、バフ効果のみになってしまいます。*3したがって、ある程度同時に引き込めるように調整が必要なのですが、専用のサーチカードが存在せず、このカード自体を活用するためのサーチも永続魔法であることを頼るため困難になっています。最大限活用するために、「憑依解放」とそろえようと思っても、どちらもサーチが効きづらいので、結局デッキを薄くする必要が出てきます。*4しかし、そうなると、多属性の「霊使い」を混ぜることがむずかしくなり、①の攻撃力のアップを得るのも十分な期待値を得られません。また、以前の記事でも書きましたが、「霊使い」と「憑依装着」を同時に全属性達成するのは難しいので、結局どちらかのみになります。*5そして、「六霊使い」の記事での通り、「六霊使い」に「憑依覚醒」は入れられなかったので*6、今回は「憑依装着」のみになります。
一応、フォローしておくと、各属性の「霊使い」デッキを作るときには普通に役に立ちます。バフの値は少ないけど。バフまで最大限に活用すると難しいということですね。
以上より、このカードを中心に六属性「憑依装着」デッキを作っていこうというのがこの記事の内容になります。
構成
リンク「霊使い」
以前の記事でも書きましたが、「霊使い」にはリンクモンスターが存在する属性があり、現状火・風・地には存在します。それぞれ「憑依装着」として扱う効果も持っており、素材も「同属性を含むモンスター2体以上」と出しやすいリンクモンスターとなっています。
さて、少し酷ですが、「憑依装着」とリンク「霊使い」を比較してみましょう。「憑依装着」できる状況ではリンク「霊使い」を出すことができます。また、効果は貫通と相手墓地のモンスターをパクる&サーチとなっており、総合的にリンク「霊使い」のほうが優位になっています。*7また、カード登場の傾向からして水属性も時期に来るであろうことも考慮すると、火・風・地・水の「憑依装着」はかなり不利な状況に立たされます。(光と闇の「憑依装着」は追加効果があるので別)
こうなると「憑依装着」のみを使うメリットがかなり薄くなります。今回は「憑依装着」を中心につくっていくので、リンク「霊使い」にないメリット探らねばなりません。
「憑依装着」を使うメリットは
- 手札から召喚できる
- 貫通を持つことができる
- 守備力を持つ(守備表示になれる)
- 「憑依解放」で特殊召喚できる
- リンク「霊使い」でサーチできる
などが考えられます。
今回は「霊使い」は入れないので、貫通は考えません。
まず、手札から召喚できるメリットから考えてみましょう。手札から「憑依装着」を召喚することで「憑依覚醒」のドローを即座に使うことができます。しかし、このメリットは「妖精伝姫」に大きく後れを取ります。したがって、これを中心にデッキを作ることはできません。
守備表示になれることは、守備表示のメリットがないので考えません。
「憑依解放」で特殊召喚できるのは、「憑依覚醒」を活用するのに有用です。そうでなくとも、後続の用意に使うことができます。打点UPも強いですが、リンク「霊使い」も恩恵を得られます。
リンク「霊使い」でサーチできるメリットは、リンク「霊使い」と併用すること前提ですが、割と重要で、「憑依覚醒」を継続的にドロー活用するのに有用です。
結局、リンク「霊使い」と併用することになります。現状を鑑みると、*8「四霊使い」が落としどころかなと思います。折れるのも肝心。
「憑依覚醒」をもってくる
上述の通り、「憑依覚醒」が中心になってきますので、このカードを安定して手札に持ってこなければなりません。(「憑依覚醒」がなければ、「憑依装着」を使う意義が激減する。ほぼ皆無。)
以前にも紹介しましたが、「サーヴァント・オブ・エンディミオン」を使います。
風属性・魔法使い族・ペンデュラム・スケール2・レベル3・900/1500
ペンデュラム効果
①:自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。②:このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。デッキの魔力カウンターを置く事ができる攻撃力1000以上のモンスター1体とPゾーンのこのカードを特殊召喚し、その2体に魔力カウンターを1つずつ置く。
カードテキスト
自分は「サーヴァント・オブ・エンディミオン」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。①:魔力カウンターが置かれているこのカードは直接攻撃できる。②:相手ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。このカード及び自分フィールドの魔力カウンターを置く事ができるカード全てに魔力カウンターを1つずつ置く。③:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。その後、このカードに置かれていた数だけ魔力カウンターをこのカードに置く。
炎属性・魔法使い族・レベル3・1500/200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。このカードに魔力カウンターを1つ置く。②:このカードの魔力カウンターを1つ取り除き、手札から魔法使い族モンスター1体を捨てて発動できる。デッキから永続魔法カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。このターン、自分はこの効果でセットしたカード及びその同名カードの効果を発動できない。
「サーヴァント・オブ・エンディミオン」で「ローグ・オブ・エンディミオン」をデッキから呼び出して、「憑依覚醒」をセットすることができます。そのターン中には使えないので、ラグがきついですが、魅力は多くのサポートがあることです。
「サーヴァント・オブ・エンディミオン」を持ってくるのには
- 「憑依解放」
- 「魔力統轄」
- 「マジカル・アブダクター」
- 「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」および「天空の虹彩」などサーチ
などが主ですが、エクストラデッキを含めると
- リンク「霊使い」炎と風
- 「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」
などでも持ってくることができます。
共通することはペンデュラムであることなので、デッキも必然的にペンデュラムになります。「エンディミオン」を考慮すると、魔力カウンターを貯めることも考えなければなりません。「憑依装着」のサポートも兼ねて「魔導」も入れます。デッキの容量や採用枠から単体で使いやすい「魔導書」を採用します:「魔導書士 バテル」「グリモの魔導書」。魔法使い多めなので、「ルドラの魔導書」。「憑依装着」の高い元々の打点を活かす「ヒュグロの魔導書」。「憑依装着」に有利なカードを採用することで、「憑依装着」の必要性をあげます。(こうしないと「憑依装着」を使う必要性が薄くなる)*9
特に、「天空の虹彩」は自分の場のモンスターを破壊できるので、「憑依解放」を能動的に使うことができます。また、「サーヴァント・オブ・エンディミオン」のスケールにいく効果とも相性がいいです。「天空の虹彩」の初動を多くするために、「盆回し」と「魔導書院ラメイソン」を採用します。
また、「天空の虹彩」の関係上「オッドアイズ」が必然的に入りますが、それとも関係が深く魔法使いである「魔術師」も使うことにします。
以上をまとめると、今回のデッキは”エンディミオンオッドアイズ魔術師”の亜種のような形になります。
リンク「霊使い」を出す
似たデッキのタイプを言っておいてなんですが、通常の回し方とはだいぶ違います。当たり前ですが、「憑依覚醒」をセットしておいて普通に展開してたら、「憑依覚醒」の意味がほとんどありません。
上述の採用したカードたちはしっかりと「憑依覚醒」となじむようになっています。
まず、「憑依覚醒」を活用するには「憑依装着」を出さねばなりません。「憑依覚醒」との相性でいえば、リンク「霊使い」も「憑依装着」も同等のシナジーです。ただし、リンク「霊使い」の後続として、「憑依装着」を入れる必要があります。
したがって、確認すべきは、リンク「霊使い」をスムーズに出すことができるか、という点です。ここでは効果の活用も考えて、四属性の任意性についても重要視しましょう。属性の任意性があれば、結果的に「憑依覚醒」のバフ効果の期待値アップにつながります。
まず、「エンディミオン」から見てみましょう。このカテゴリの基本は「サーヴァント・オブ・エンディミオン」のペンデュラム効果によるによる魔力カウンターを持てるモンスターのリクルートです。「サーヴァント・オブ・エンディミオン」自体が風属性であり、効果の結果モンスターが2体並ぶので、リンク召喚の準備は整っています。リクルート先をみると、「ローグ・オブ・エンディミオン」が炎属性であり、また「マジカル・アブダクタ-」は地属性です。これにより、風・炎・地に関しては任意性があります。さらに、リクルートできる「エンプレス・オブ・エンディミオン」「創聖魔導王 エンディミオン」はそれぞれ光と闇属性なので、属性の幅はかなり広いです。(ちなみに、「エンプレス・オブ・エンディミオン」は攻撃力1850の魔法使いなので、「憑依覚醒」のドロー効果を使えます。)
次に、「魔術師」をみます。「魔術師」には、「サーヴァント・オブ・エンディミオン」と同様にリクルーターの「調弦の魔術師」がいます。このカードの属性自体は闇ですが、リクルート先には、水属性:「竜穴の魔術師」、地属性:「竜脈の魔術師」、風属性:「白翼の魔術師」、炎属性:「貴竜の魔術師」がそろっているので、任意性が十分にあります。(この時点で分かると思いますが、このデッキでは闇属性・魔法使いサポート中心の「魔術師」は使いません。)
最後に、「オッドアイズ」を見ます。メインデッキでは属性を選びにくいですが、エクストラデッキには、水属性:「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン」、風属性:「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン」、炎属性:「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン」がいるので、割とあります。
これらの属性の任意性がリンク「霊使い」を出しやすくします。
リンク「霊使い」を使う
リンク「霊使い」の②のサーチ効果も活用しましょう。
基本的には、「憑依覚醒」があるときには「憑依装着」を加えます。
ほかに重要になるサーチ先は風属性:「サーヴァント・オブ・エンディミオン」、水属性:「魔導書士 バテル」、地属性:「マジカル・アブダクター」、炎属性:「ローグ・オブ・エンディミオン」です。
これ以外にも、最高の除去性能をもつ炎属性:「怒炎壊獣ドゴラン」も入れておきます。
デッキレシピ
以上をまとめてデッキにしましょう。
www.db.yugioh-card.com
大体上述の通りなのですが、「予想GUY」が入っています。出すのは、「竜脈の魔術師」です。採用理由は、魔法であり、ペンデュラムを展開でき、魔法使いを出せるからです。エクストラの枠次第ですが、「星杯竜イムドゥーク」を入れて風属性に対応させるのもアリかもしれません。(通常モンスターは「星杯竜イムドゥーク」や「リンク・スパイダー」の存在から風属性と地属性を選択できます。)
基本的には、「調弦の魔術師」と「サーヴァント・オブ・エンディミオン」が展開の要になります。サーチや回収効果はこれらを中心にすると回りやすいです。
また、「憑依覚醒」を「ローグ・オブ・エンディミオン」でセットするのは、最序盤にやっておきたいこととなります。多少、最終盤面が弱くなっても優先しましょう。「憑依覚醒」のポテンシャルはそれくらいあります。(さすがにワンキルとかはどうしようもないけど)
EXデッキの残り1枠はまだ見ぬ「エリア」ちゃん用です。現状だと好きな「霊使い」を被らせましょう。あとは、ラン7周りは使いやく突破力のあるリンク4あたりに変えたほうがいいかもしれません。
まとめ
今回は「霊使い」を入れずに「憑依装着」のみからデッキを作るという変なテーマでしたが、そこそこ納得いってます。
結局のところ、「霊使い」と「憑依装着」を現時点でデッキとして作ろうと思うと、
が適当な落としどころでしょうか。これ以上にしようと思うと、無視できないレベルで事故るでしょう。
今回は以上になります。
この記事を観てくださった皆様がより良い
「シャドール」ストラクでましたね。これによって、安定性に余裕が出たので、以前の「六霊使い」に「憑依覚醒」を入れる枠ができました。改造後:
あと、「崔嵬の地霊使いアウス」回りも調整してます。「影光の聖戦士」は「霊使い」カード過ぎてヤバイ(語彙力)。
*1:2150以上
*2:通常、ダメステは発動できる効果が制限される。この場合は強制効果なので可能
*3:馬鹿にはならないがデッキ構築の段階でそれに頼るのはあまりに無謀。
*4:ドローで引き込むため
*5:もしくは属性を偏らせる
*6:進捗アリ。詳細は記事一番下。
*7:何期違うんだ…
*8:おそらく四霊使いがセットでリンク「霊使い」が四属性しか出ないであろうこと
*9:ちなみに、「ルドラの魔導書」でペンデュラムモンスターを送っても意味がないので、注意。同時に扱う扱いだが、同時にはしないぞ。「ヒュグロの魔導書」を増やしたほうが良いかもしれないけど、「ヒュグロの魔導書」をあまり信用していない人なので。
*10:単属性あるいは2属性程度
*11:結局「霊使い」は入るので属性を絞るのとほぼ同義