机上の空論

遊戯王をちょっと面白くする(カモ?な)記事を書いていきます。

【#遊戯王】「リトマス」と「フルドラ」と「ウリア」【#デッキ紹介】 #11

こんにちは。みらいです。

 

 

今回は、リアルやらアイスボーンやらで、ちょっと期間が空きそうなので、紹介できるデッキを紹介しておきます。

mirai-drph.hatenablog.com

(そろそろ、この記事も新しくしたくもあるんですが、予定は未定)

カードのリンクは公式データベース:

www.db.yugioh-card.com

 

 

コンセプト

「リトマス」

今回のデッキは「リトマスの死の剣士」を使ったデッキになります。(どうでもいいですが、このカードはアニメ出身のカードです。使ったのは遊戯王GXより三沢大地くん。よく空気扱いされる彼ですが、他にも「マスマティシャン」や「カーボネドン」など決闘者なら一度はお世話になったことのあるカードを使ってたりします。効果全然違うけど)

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最初にデッキを組もうとした時にこのカードをコンセプトにしようと思ったわけです。

さて、「リトマスの死の剣士」について軽く見ていきます。こいつは儀式モンスターで専用の儀式魔法を持ちます。それが「リトマスの死儀式」。

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所謂”書いてある”系儀式なので、「儀式の下準備」で持って来れます。とまぁ、ここまでがカードの詳細です。

この「リトマス」をどう使うかですが、普通に儀式で使うことを考えてみましょう。例えば、「魔神儀」とか。この「リトマス」の力を最大限発揮させるためには、表の罠が必要なので、そこにカードを割く必要があるでしょう。すると、「リトマス」の儀式のリリースになる星8分、儀式を揃えるためのカード、表の罠と多くのカードが必要になります。「リトマス」の効果自体が展開向きではなく、ゆったりとした動きのデザインなだけに普通に運用するのでは、他の儀式に大きく劣ります。そして、いつも通り普通では無い運用を考えるわけですが。

さて、注目する点は「リトマスの死儀式」の墓地効果です。「リトマスの死の剣士」と共にデッキに戻すことで、1枚ドローができます。これは墓地肥やしのギミックと相性がいいです。さらには「リトマスの死の剣士」の破壊時効果のバリエーションを増やすのにも墓地肥やしは一役買います。

「フルドラ」

次は、どの墓地肥やしを活用するかですが、今回は「リトマス」のカードの性質に注目します。こいつらは儀式であるので、「名推理」「モンスターゲート」をすり抜けます。また、これらの墓地肥やし魔法は墓地に罠を貯めることもしてくれるので、「リトマス」の破壊時にも役立ちます。

さて、「推理ゲート」を利用するには、

  • 少数の「通常召喚できる」モンスター以外は
  • 「通常召喚できない」モンスターか魔法・罠

でなくてはなりません。この二つを鍵にして考えていきます。

まずは「通常召喚できる」モンスターとして、「幻妖フルドラ」を使います。

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コンボとしては「推理ゲート」で出てくると、出てくる間に落ちたカードを拾えるようになります。当然、「推理ゲート」で出てくるモンスターを少なくすればするほど、拾えるカードのバリエーションの期待値は高まります。今回は特に制約も無いので、「幻妖フルドラ」のみを入れます。(枚数についてはおいおい)

次に残りのカードについて考えていきます。前述の通り「通常召喚できない」モンスターか魔法・罠である必要があり、また、

  • 「リトマス」の儀式のリリースに必要なカードと
  • 「推理ゲート」のリリースになるモンスターを自場に呼び寄せるカードと
  • 「リトマス」の攻撃力を上げるための永続罠

を入れなければなりません。罠の比率が十分でないと「リトマス」の攻撃力を存分に発揮できないので、それなりの永続罠を入れる必要があります。この時点で永続罠が多めのデッキになることが目に見えているので「推理ゲートフルドラ」と相性のいい「神炎皇ウリア」を入れます。*1

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罠モンスター

まず、候補としては罠モンスターがあげられます。例えば、「影依の原核」。このカードは星9の罠モンスターであり1体でリリースを十分にできるため、儀式のリリースに適しています。(1ターン待つ必要はありますが)また、「幻妖フルドラ」の直接のリリースになったり、「推理ゲート」のリリースになったりします。この「影依の原核」に関連して「簡易融合」。呼び出せるのは星5以下なので儀式のリリースには他にもモンスターが必要ですが、「推理ゲート」のリリースには十分です。また、このコンセプトでは陥りがちな除去不足を「サウザンド・アイズ・サクリファイス」が補ってくれ、「エルシャドール・ミドラーシュ」はリリースなどに使うと墓地の「影依の原核」を回収してくれます。

儀式サポート

次に、儀式に関連して儀式をサポートする魔法・罠も入れます。例えば、「リターン・オブ・ザ・ワールド」。ラグはありますが、リリースがあれば「リトマス」を儀式召喚したり、逆にリリースが足りなければ、手札に加えて「リトマス」自体をリリースにしたり。(実際には「リトマス」の儀式に「リトマス」を加えてリリースするよりは「リターン・オブ・ザ・ワールド」で儀式した方が儀式魔法分手札は浮く。が「リトマスの死儀式」で儀式すれば、「リトマス」が一式墓地に揃うので、ドロー狙いでやるのもワンチャン。)また、このカード自体が永続罠なので、「リトマス」の打点を上げるのにも使えます。*2

展開サポート

「ダーク・クリエイター」

次に、儀式のリリースにもなり展開の基礎を支えることのできるギミックを取り入れます。今までのカードだと展開力に欠け、十分にゲームをやっていけないのですが、このギミックによってそれを解消します。まず、「ダーク・クリエイター」。「幻妖フルドラ」を蘇生でき、モンスターを並べることができます。このカードも星8なので、儀式のリリースに活用することができます。また、「簡易融合」で出した「サウザンド・アイズ・サクリファイス」や「エルシャドール・ミドラーシュ」を蘇生したりできます。

「トーチ・ゴーレム」

ただし、このままだと展開としても弱く、特殊召喚の条件を満たすことも難しいですが、次のカードを同時に入れます。それが「トーチ・ゴーレム」。このカードで闇属性リンクモンスターを連続でリンク召喚することで墓地に闇属性を貯めることができます*3。このカードも星8なので、儀式のリリースに使うことができます。問題は「トーチ・ゴーレム」の引きの薄さですが、これは「ダーク・オカルティズム」によるサーチや「推理ゲートフルドラ」によって回収したりでカバーします。

また、同様の使い方として、「スケープ・ゴート」をいれます。

モンスターと魔法ですので、「幻妖フルドラ」が対応するのはそれぞれ別のカードになります。

この連続リンク召喚によって展開をして攻め立てていくのが戦略の一つになっています。また、「ダーク・オカルティズム」は墓地効果でドローでき手札増強にもなります。そのためには「ウィジャ盤」が必要です。普通には使いずらいカードですが、このデッキでは「ダーク・オカルティズム」でサーチできる点が優秀です。手札に罠を用意することで、「幻妖フルドラ」の回収のコストとして利用できます。

妨害罠

次に、妨害札について考えておきます。ここまでのカードだと妨害できるのが、「エルシャドール・ミドラーシュ」やリンクモンスターしか無いので、他にも妨害は必要でしょう。前述のこのデッキの傾向から永続罠が噛み合います。

3種の神器

例えば、「スキルドレイン」「王宮の勅命」「虚無空間」。どれも“詰み”レベルの強力な永続罠です。ただし、自分にも大きな制約が発生することに注意しなくてはなりません。それぞれ見ていきます。

まず「スキルドレイン」から、モンスター効果を無力化してしまうので、「幻妖フルドラ」や「ダーク・クリエイター」などデッキの基幹が大きく制約されます。ただし、「リトマスの死の剣士」との相性は注目されます。先に「リトマスの死の剣士」を出しておく必要がありますが、「リトマスの死の剣士」を強力に活用できる状況に持ち込めます。

次に「王宮の勅命」は、魔法カードの発動制限なので、デッキを動かしていく「儀式の下準備」や「推理ゲート」、「簡易融合」「ダーク・オカルティズム」が影響を受けます。デッキがすでに回っていて、盤面をある程度組んであったら使ってしまっていいのかもしれません。ただし、「リトマスの死儀式」の墓地効果は無効化されないので、ドローなどはできます。

最後に「虚無空間」は、手札に特殊召喚しない魔法などがあると、(例えば「儀式の下準備」や「ダーク・オカルティズム」など)即座に破壊できるので、そこまで問題にならないでしょう。

そして、これらに共通して、「ギャラクシー・サイクロン」が有能な働きをしてくれます。このカードが「推理ゲート」などで落ちれば、自分の好きなタイミングで上記三枚の罠を破壊できます。ただし、「ギャラクシー・サイクロン」自体が手札で腐る可能性があるので、あまり多くは積めません。したがって、上記の3種類は一枚ずつが限度でしょう。*4これだけでは足りないので、他の罠も考えましょう。

「大捕り物」「デモンズ・チェーン」

大捕り物」「デモンズ・チェーン」は代表的なカードでしょう。「大捕り物」はパクったモンスターを「モンスターゲート」のリリースや「幻妖フルドラ」のリリースにできます。「デモンズ・チェーン」は「リトマスの死の剣士」に使用して無理やり攻撃力をあげることもできますね。

その他

最後にその他のカードを決めます。

まずはここまでで、「神炎皇ウリア」の攻撃力を高めるためには多くの永続罠が必要なのは前述の通りですが、デッキを回すためにもそれなりの数の魔法が必要になります。これを解決するためにデッキを60枚にします。こうすることによって、「隣の芝刈り」をフルパワーで振るうことができます。

ここまでやってくると事故がかなり気になってきます。元々、コンセプト的に通常召喚できるモンスターが少ないので事故がおきやすいデッキであり、なおかつデッキが60枚になっています。よって、さらに潤滑油的なカードが必要ですので、「闇の増産工場」をいれます。このデッキのモンスターの数は少ないですが、前述の「モンスターゲート」のリリースに使えるようなカードは全てこのカードのコストに利用でき*5、さらに自場をガラ空きにして「ダーク・クリエイター」を出しやすくする役割も持ちます。

他には「リビングデッドの呼び声」もいれましょう。言わずと知れた永続罠の蘇生札なので、ターン1の「幻妖フルドラ」を相手ターンで使ったり、相手ターンに「エルシャドール・ミドラーシュ」を復活させたり、相手バトルフェイズに「サウザンド・アイズ・サクリファイス」を復活させたり、儀式召喚した「リトマスの死の剣士」を復活させて3000のモンスターとして利用もできます。ただし、このデッキではこちらが何かアクションを起こしてからしか使えないので、事故の回避には繋がりません。

以上をまとめて調整するとデッキになります。

デッキ

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デッキ詳細:

www.db.yugioh-card.com

闇霊神オブルミラージュ」は「ダーク・オカルティズム」の二つ目のサーチ先としていれてます。「リトマスの死の剣士」をサーチしたり、「幻妖フルドラ」をサーチしたり、「神炎皇ウリア」をサーチしてフィニッシュまで持っていけます。墓地のモンスター調整は「ダーク・クリエイター」や「リトマス」「フルドラ」をうまく組み合わせるとできます。

死者蘇生」「ソウル・チャージ」は強力な蘇生札としていれてます。制限で1枚ずつしかいれられないとしても、墓地に落ちれば、「フルドラ」が回収してくれるので、入れ得です。

光の護封霊剣」は延命に使います。墓地に落ちても使えるので、ちょっと優秀。

ドカンポリン」は長期的に使える永続罠ですが、使う場面が限られているので微妙。「トーチ・ゴーレム」とはお友達。

「トーチ・ゴーレム」の展開例

有名ですが、一応。「トーチ・ゴーレム」からの展開を書きます。

「トーチ・ゴーレム」を空いているEXモンスターゾーンの向こう側に特殊召喚し、自場にトークン2体を特殊召喚トークン2体で「リンクリボー」を2体リンク召喚。2体の「リンクリボー」で「アルケミック・マジシャン」を「トーチ・ゴーレム」とリンク状態になるようにリンク召喚。その効果で、「トーチ・ゴーレム」が手札に戻ってくるので、もう一度相手の場に特殊召喚し、自場にトークン2体を特殊召喚トークン2体で「セキュリティ・ドラゴン」をリンク召喚。「アルケミック・マジシャン」と相互リンク状態なので、「セキュリティ・ドラゴン」の効果で「トーチ・ゴーレム」を回収。

この時点で、自場に「アルケミック・マジシャン」と「セキュリティ・ドラゴン」がいて、手札に「トーチ・ゴーレム」がいます。ここで、とりあえず「アルケミック・マジシャン」の効果を使います。墓地をみて当たる確率が高いカードで欲しいものを宣言しましょう。バカにならないくらいは当たります。

これ以降の展開は状況次第なのですが、基本的には「トーチ・ゴーレム」を処理できるかどうかで考えてしまって大体大丈夫です。

「トーチ・ゴーレム」をもう一度出して、出てきたトークンと「アルケミック・マジシャン」でリンク召喚すれば、「トロイメア・ユニコーン」を相互リンク状態で出せるので、その効果で手札交換しつつ「トーチ・ゴーレム」を処理できます。そのままの流れで言えば、墓地に欲しい魔法・罠があれば、「トロイメア・ユニコーン」とトークンで「トロイメア・グリフォン」を相互リンク状態で出せるので、さらに手札交換しつつ魔法・罠を回収できます。最低でも、「アルケミック・マジシャン」で墓地に送られた魔法・罠があると思うので、回収に困ることはないでしょう。

他には2ターン目以降ですが、「トーチ・ゴーレム」を出して特殊召喚されたトークン1体を墓地の「リンクリボー」の効果で入れ替えて、「アルケミック・マジシャン」と「リンクリボー」と「セキュリティ・ドラゴン」で「ヴァレルロード・ドラゴン」をだし、バトルフェイズに「トーチ・ゴーレム」を奪ってしまうのもありです。*6また、この途中に「トロイメア・ユニコーン」で除去を挟むこともできます。「トーチ・ゴーレム」を奪った後は「モンスターゲート」のリリースにしたり、「リトマス」の儀式のリリースにしたり、「闇の増産工場」のコストにしたりできます。逆にそれを狙ってこっちを選択するのもアリですね。

また、「大捕り物」などで「トーチ・ゴーレム」を処理できる場合はさらに展開にカードを割くこともできるでしょう。(基本的に「大捕り物」を残した方が強いけど)

他にも「トーチ・ゴーレム」で出た悪魔族のトークンとその他方のトークンをリリースして復活したサイバース族の「リンクリボー」と魔法使い族の「アルケミック・マジシャン」の闇属性で「ライトロード・ドミニオン キュリオス」を出して、好きなカードを落としたりできます。ただし、この場合「トーチ・ゴーレム」を処理する方法に注意が必要です。

EXデッキについて

基本的に闇属性を意識しています。闇属性であれば、「ダーク・クリエイター」での蘇生が効きます。

召喚獣ライディーン」は「簡易融合」の選択肢の一つとしていれてます。基本的には「エルシャドール・ミドラーシュ」で事足りるのですが。

No. 62 ヴォルカザウルス」は効果そのままの役割です。基本は「幻妖フルドラ」から「簡易融合」を回収して、星5を揃えます。

宵星の機神ディンギルス」は「ダーク・クリエイター」や「リトマスの死の剣士」や「トーチ・ゴーレム」や「闇霊神オブルミラージュ」で出します。「闇霊神」のデメリットを回避できる他、対象を取らない除去としての役割も見込んでます。さらには自分の永続罠を守ることもできるので、総合的に相性がいいです。少し出しづらいですが。(「ダーク・クリエイター」は特殊召喚モンスターで、召喚条件のみに限定されていないので、一度特殊召喚できれば、蘇生札で復活できます。例えば、「ダーク・クリエイター」で前に出したもう一体の「ダーク・クリエイター」を蘇生なんてことができます。このデッキでは「幻妖フルドラ」からさらに「ダーク・クリエイター」を回収する動きなどもあるので、狙えば結構できます。この動きで星8が2体並びます。他にも「幻妖フルドラ」で「闇霊神オブルミラージュ」や「ダーク・オカルティズム」を回収して条件が揃えば、すぐに特殊召喚まで繋げることができます。この動きでも星8*2体を揃えることができます。)

デッキの総評

安定性について。とりあえず何かできるカードとしては「トーチ・ゴーレム」「儀式の下準備」「名推理」「隣の芝刈り」「ダーク・オカルティズム」が挙げられます。これらは戦略的始点になるでしょう。10枚になります。他に「モンスターゲート」も発動を認めれば、13枚になるので、残るは最低限できることがあるようにするために12枚必要になります。そこには「スケープ・ゴート」「簡易融合」「大捕り物」「闇の増産工場」「光の護封霊剣」などが挙がります。考え方にもよりますが、とりあえずはこれで安定性はクリアとしておきます。

実際の評価を一応書いておくと、デッキの性質として、スロースタートにも関わらず、1枚で止まることが多い印象です。デッキの中身を鑑みるに確かに1枚で動けるようになっているが、その動ける1枚以外が使えないことが多いことに原因はあります。デッキの性質なので仕方のないことですが、最近の環境からは少し遅れ気味な感じになってます。当たり前ですが、初手が強ければ押し切れる潜在能力は秘めています。*7

結論としては回らないこともないけど、対戦ではワンチャンが多いデッキになってます。

 

では今回はここまでです。

 

 

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!

 

 

 

 

独創性が高すぎてカードプールが追いついていない感。

*1:このデッキは”ワンショット”でない、「ウリア」デッキとも言えます。これがこのデッキの裏テーマ。

*2:因みに、「リトマス」がデッキからなくなってしまうことはほぼ無い。というのも「リトマス」が自発的にデッキに返って行くからである。これによって、「リターン・オブ・ザ・ワールド」や「儀式の下準備」を心置きなく使うことができる。

*3:具体的な展開は後述

*4:そもそもの制限がありますが

*5:ただしトークンはリンクモンスターに変えよう!

*6:自作自演

*7:私の環境においてはですが