机上の空論

遊戯王をちょっと面白くする(カモ?な)記事を書いていきます。

【#遊戯王】霊使い-その3「ダルク」改二【#デッキ紹介】 #7

こんにちは。みらいです。

 

今回は以前作った「ダルク」の改造をします。ちなみに、全く違うデッキになります。

mirai-drph.hatenablog.com

 

「ゴーストリック」

今回の改造は「ゴーストリック」に注目したものです。以前軽く触れましたが、一応解説をしておきます。

テーマとして

この「ゴーストリック」は裏側表示になる効果をもつ、所謂サイクルリバースモンスターたちのテーマです。ゆえに、裏側表示をサポートする魔法・罠も多くあり、その点で「霊使い」とはシナジーがあります。また、テーマのモンスターは闇属性で構成されているため、「闇霊使いダルク」と「憑依装着」することができます。

各カード

「ゴーストリック・パニック」

まずは「ゴーストリック」と「霊使い」を結ぶ動機となる「ゴーストリック・パニック」からみていきます。このカードは通常罠で、自場の裏モンスターを任意の数表守備にし、その中の「ゴーストリック」の数まで相手の場のモンスターを裏にできます。このカードを使って「霊使い」を表にすれば、相手ターンでも相手のモンスターをパクることができます。

「ゴーストリック・ミュージアム

動機その2「ゴーストリック・ミュージアム」です。「ゴーストリック」フィールド魔法は3種類あるのですが、共通効果として、裏側を殴れなくなり、裏側しかいなければ直接攻撃できるようになります。これで「霊使い」を戦闘から守ることができます。さらにこのカードは固有の効果で、戦闘ダメージを与えたモンスターをダメージステップ終了時に裏にする効果を持っています。相手モンスターが裏になるのは「霊使い」にとってマイナスですが、この効果はリンクモンスターには、裏側守備表示にならないため、効きません。そのリンクモンスターを「霊使い」でパクれば、その欠点を埋めることができます。その場合は「憑依装着」しますが、MP2で相手が展開してきた場合では、「霊使い」でパクったモンスターが直接攻撃すれば、そのモンスターは裏になり関係がきれ、さらに「霊使い」で追撃し「霊使い」も裏にして、再利用できます。

「ゴーストリック・ハウス」

もう一つの「ゴーストリック」フィールド魔法の「ゴーストリック・ハウス」。固有効果は「ゴーストリック」以外の戦闘ダメージと効果ダメージを半分にする効果です。「霊使い」との繋がりは直接はないのですが、「ゴーストリック・ミュージアム」以外の選択肢となります。

「ゴーストリックの駄天使」

この「ゴーストリックの駄天使」自体はレベル4×2体で出せるランク4ですが、自身以外の「ゴーストリック」エクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚もできます。「ゴーストリック」エクシーズモンスターはランク1〜3のモンスターが存在しており、素材指定のない2体で召喚できるため、実質1〜4のモンスター2体から出すことができます。そして、このカードは「ゴーストリック」魔法・罠をサーチできます。

「ゴーストリック・デュラハン

まずはランク1「ゴーストリック・デュラハン」から。素材を一つ使い攻撃力を半分にする効果を持っており、さらに自身は素で1000、効果で自場の「ゴーストリック」1枚につき200アップするので、このカードだけでも攻撃力2400未満のモンスターを倒すことができます。また、墓地に送られた場合に自身以外の「ゴーストリック」カードを回収する効果を持っているので、「ゴーストリックの駄天使」と合わせて、2枚を手札に揃えることも可能です。

「ゴーストリック・サキュバス

次にランク2「ゴーストリック・サキュバス」です。場の「ゴーストリック」の攻撃力合計以下の攻撃力のモンスターを破壊し、そのゾーンを「ゴーストリック」モンスターが存在する限り使用不可にできます。この効果でエクストラモンスターゾーンを塞げれば、相手の展開を大きく妨害することができます。また、自身以外の「ゴーストリック」が存在する限り、攻撃対象にされない効果も持っています。

「ゴーストリック・アルカード

最後にランク3の「ゴーストリック・アルカード」です。素材を一つ使い相手場のセットカードを破壊できます。また、「ゴーストリック・デュラハン」と同様の回収効果を持っており、「ゴーストリックの駄天使」を乗せるのが定石になるでしょう。また、ランク3なので「霊使い」を用いてエクシーズすることも可能で、このカードのエクシーズから狙うのが自然でしょう。

「ゴーストリック・リフォーム」

他の「ゴーストリック」魔法・罠についても触れておきましょう。「ゴーストリック・リフォーム」は自分の「ゴーストリック」フィールド魔法をバウンスし、手札・デッキからフィールド魔法を発動できます。このカードで戻すカードは「ゴーストリック」フィールド魔法限定ですが、持ってくるのは任意のフィールド魔法なので、後に書くように「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」を発動することができます。また、墓地効果で自場の「ゴーストリック」エクシーズに同名以外の「ゴーストリック」エクシーズを重ねられるので、「ゴーストリックの駄天使」を1ターンで2回使うこともできます。

「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」

フィールド魔法「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」はフィールドのモンスターを全て闇属性にします。この効果が「闇霊使い」と噛み合っています。また、リリースを相手モンスターで肩代わりできる効果ももつので、次の「悪魔嬢リリス」にシナジーが繋がります。

「悪魔嬢リリス

悪魔嬢リリス」は自場の闇属性をリリースし、通常罠をデッキから3枚選び、そのうち1枚をランダムにセットできます。前述の通り、「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」により相手モンスターをリリースでき、しかもこの効果は相手ターンでも発動できるので、強力な除去にもなります。また、通常罠をサーチできるので、前述の「ゴーストリック・パレード」「ゴーストリック・リフォーム」や、フィールド魔法をサーチできる「メタバース」をサーチできます。さらに、「霊使い」をセットでリクルートできる「セットアッパー」を持ってこれるほか、「トラップトリック」を入れていれば、ほぼ確実にサーチを確定させることができます。

闇以外の要素

以上のカードに「ゴーストリック」モンスターを加えて行っても良いのですが、そのままではほぼ闇属性のみのデッキになってしまい「憑依解放」がうまく使えなくなってしまいます。ゆえに、闇属性以外の要素が必要なのですが、ここで2つの選択肢があります。(「ゴーストリック」モンスターを入れるかどうかは後で考えます。)

一つは闇以外の「憑依解放」でリクルートするモンスターを入れる方法です。従って、入れるモンスターは守備力1500の魔法使いでなくてはなりません。また、例えば、「お注射天使リリー」のように1枚で活動できるカードは「憑依解放」で「霊使い」をリクルートするのには向きません。「WW-グラス・ベル」のように、次のサーチに繋がるカードが「憑依解放」で「闇霊使いダルク」をリクルートするのに必要になります。しかし今回の場合、「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」により自分モンスターも闇属性になってしまうので、「WW」の一連の流れで出す「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン」が出せなくなってしまいます。従って、「スターダスト・ドラゴン」を入れるなどをしなくてはなりません。また、「ゴーストリック」エクシーズとの兼ね合いで、エクストラモンスターゾーンが埋まってしまうのも考えなくてはなりません。また、この方法で組む場合はランク3(もしくは1)のエクシーズを行えるようなギミックを搭載しなければなりません。(「ゴーストリックの駄天使」のため)また、「WW」以外では「サーヴァント・オブ・エンディミオン」が使えそうです。魔力カウンター関連のカードが複数必要になりますが、「マギステル・オブ・エンディミオン」の存在からランク3を組むことができ、「エンプレス・オブ・エンディミオン」は「憑依覚醒」に対応しています。

もう一つは闇以外のモンスターを多く入れることです。この方法の場合はランク3を出すギミックに絡めれば良いのですが、結局場に闇以外を出すためには闇以外のリンクモンスターを経由して、ランク3に繋げるのが理想です*1。その方法としては「星杯剣士アウラム」「水晶機巧-ハリファイバー」「スクラップ・ワイバーン」があります。

イデアの考察

以上のアイデアをまとめて、それぞれ考察していきましょう。

  • 「WW」を入れる
  • エンディミオン」を入れる
  • 「星杯」を入れる
  • チューナーを入れる
  • 「スクラップ」を入れる
「WW」

前述の通り、「スターダスト・ドラゴン」を退かす方法と、ランク3を組む方法が必要になります。

自身の破壊無効効果でエクストラモンスターゾーンから退かすこともできるのですが、能動的に行いたいので、「バスター・モード」などが考えられます。通常罠なので「悪魔嬢リリス」や「トラップトリック」でサーチでき、効果カウンターできる「スターダスト・ドラゴン/バスター」を出すギミックを入れることができます。また、「闇黒世界-シャドウ・ディストピア-」を発動していれば、「闇黒の魔王ディアボロス」の特殊召喚条件を満たすことができます。

残りはランク3を組む方法になりますが、色々ありますが、少なくとも「スターダスト・ドラゴン/バスター」を戻せるように「エッジインプ・シザー」はいれたいですね。すると、「魔界発現世行きデスガイド」が自然に入り、それを中心に組むとなると、「魔界発現世行きデスガイド」をサーチする「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」が入り、それを墓地に落とす通常罠「悪魔の嘆き」が入ります。また、「魔界発現世行きデスガイド」以外にもランク3を揃える手段が欲しいので、他の「彼岸」を入れるなり、ランク3を簡単に組めるようなサポートカードをいれたら良いでしょう。

エンディミオン

現在のデッキを見ればわかると思うのですが、このデッキは通常罠が多く魔力カウンターを貯めるのには向いていないのですが、「マジカルシルクハット」や「竹光」を利用すれば、なんとかなりそう…?結構無理筋っぽいので、ここでは他の案でいきます。よければ考えてみてください。

「星杯」

これは「星杯剣士アウラム」を使うというより、「星遺物-『星杯』」を使います。「星遺物-『星杯』」から「星杯」2体をリクルートできるので、レベル3「星杯に選ばれし者」2体をリクルートすれば、そのままエクシーズできます。また、「星杯剣士アウラム」の蘇生効果で一度使った「ゴーストリック・アルカード」を蘇生すれば、そのまま「ゴーストリック・アルカード」の上に「ゴーストリックの駄天使」を重ねることができます。

これは結構いいと思うのですが、「星杯」もここでは考えません。最近「星杯」使いすぎて…(便利なんだもん)

「水晶機巧-ハリファイバー」

このカードでレベル3チューナーをリクルートし、他にレベル3を用意すれば、ランク3を組むことができます。例えば、「ジェネクス・ウンディーネ」から行けば、「水晶機巧-ハリファイバー」+「ゴーストリックの駄天使」を出すことができます。しかし、これ以外で出すとなると、ちょっと使いづらい感じがしますね。

「スクラップ」

「スクラップ・ワイバーン」でレベル3「スクラップ」をリクルートしランク3を組む方法ですね。「スクラップ・ワイバーン」は「スクラップ・リサイクラー」でから展開できるので、簡単に出すことができます。ただし、「スクラップ・ワイバーン」だけではランク3は作れないので、そこは他のカードが必要になります。しかしながら、「スクラップ」は自分のカードを破壊する特性があるので、「憑依解放」のトリガーを引ける点が偉いです。展開をサポートするフィールド魔法「スクラップ・ファクトリー」もあります。しかし、このフィールド魔法が「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」や「ゴーストリック」フィールド魔法と被るので、そこは考える必要があります。例えば、「Z-ONE」で解決できるでしょう。すなわち、フィールド魔法を張り替えてしまい、墓地に行ったフィールド魔法を「Z-ONE」で回収すれば良いでしょう。「Z-ONE」を破壊する手段としては「マジカルシルクハット」もしくは引いた時は「スクラップ・ドラゴン」などで破壊します。

ただし、このテーマだと闇属性であることが活かしきれないので今回は没…。

デッキの構成

前述の通り、必要なカードを揃えます。「霊使い」関連8枚に「セットアッパー」を加えますが、今回は「悪魔嬢リリス」などで通常罠のサーチ手段が豊富なので、「セットアッパー」は2枚にしておきます。さらに、「闇霊使い」であるので、「妖精伝姫-シラユキ」「沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン」を入れて、計12枚。

次に「悪魔嬢リリス」や「トラップトリック」の6枚と「メタバース」「ゴーストリック」「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」などの10枚*2と「WW」「バスター」の10枚を入れます。

これですでに38枚ですが、ランク3のギミックとして、「魔界発現世行きデスガイド」などが入ります。「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」は「悪魔嬢リリス」をサーチでき、るので2枚にします。「悪魔の嘆き」は初動にもなるので3枚、「戦線復帰」は引きたいので3枚、「絶対王 バック・ジャック」は2回分で2枚入れて、計13枚。

「闇黒の魔王ディアボロス」をワンチャン1枚で、それをサーチできるように「悪王アフリマ」を1枚。*3

これで53枚になります。十分安定するのに必要な初動枚数は23枚になります。「WW」や「魔界発現世行きデスガイド」やそのサーチ元などの枚数を合わせても、22枚にしかならないので、安定性させる意味で「簡易融合」を3枚入れます。さらに、選択肢を増やし安定性を増させる*4意味で「おろかな埋葬」を入れます。

これで計56枚のデッキができました。今回は特に問題なくすんなりとできました。

エクストラデッキは「スターダスト・ドラゴン」を出すための「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」と「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」がない初手などでの使い分けようの「クリアウィング・ファスト・ドラゴン」。「ゴーストリック・アルカード」が2回分で「ゴーストリックの駄天使」が2枚。「簡易融合」用のレベル3闇属性「フレイム・ゴースト」と風属性「魔装騎士ドラゴネス」。「憑依解放」のトリガーにするとき用の「重装機甲 パンツァードラゴン」、後攻用の「サウザンド・アイズ・サクリファイス」。うっかりレベル1が揃いそうなのと、「ゴーストリック・リフォーム」ように「ゴーストリック・デュラハン」。「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」の後攻で特殊召喚ランク3で攻める用の「幻影騎士団ブレイクソード」。「絶対王 バック・ジャック」用の「リンクリボー」。邪魔な風属性を処理するための「蒼翠の風霊使いウィン」。これで15枚です。

レシピ:

www.db.yugioh-card.com

デッキの考察

安定性は前述の通り。

対応力は「霊使い」のコントロール奪取に加え、「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」のリリースがあるので十分あるとみて良いでしょう。あと、「簡易融合」もね。

選択肢はかなりあると思います。そのための通常罠です。これらの通常罠は「悪魔嬢リリス」や「トラップトリック」からほとんど任意に持ってこれるので幅はかなり広いです。

防衛力は「霊使い」の相手ターンリバースはもちろん、「スターダスト・ドラゴン/バスター」や「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」と「悪魔嬢リリス」のコンボや「クリスタルウィング・ファスト・ドラゴン」などですかね。デッキ全体として防御に振っている感がありますが、制圧しているほどでもないので、そこそこですかね。

耐久力はちょっと不安がありますね。というのもこのデッキは安定性にデッキ枠を結構割いちゃっているので、その安定をさせる1枚を止められたりすると一気に動かなくなってしまう恐れがありますね。どうしようもないですが。

一気に巻き返せるようなリカバリはできませんが、その分少しずつリソースを割いていくことで管理するようになってます。

まとめ

今回の「ゴーストリック」は前回前々回の「ダルク」の途中に思いついたものですが、デッキが闇属性ばかりになってしまい「憑依解放」が活かせないということで、詰まっていました。「憑依解放」を中心にカードを加えることまでは考えたのですが、成立するかどうかが怪しい問題でした。なので、一度前回で区切ったわけですが、実際にそれぞれのパターンを整理して検討すると、できそうだったので、そのまま作りました。

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!

*1:闇であれば黒天使がいるのでいいのですが

*2:「ゴーストリック」はエクシーズから回収できるので「トラップトリック」用の2枚以外は1枚でよく、フィールド魔法の種類から「メタバース」「暗黒世界-シャドウ・ディストピア-」は2枚ずつになります。

*3:「悪魔の嘆き」で落として、「戦線復帰」で蘇生して…

*4:「彼岸の悪鬼 スカラマリオオン」を落とす。