机上の空論

遊戯王をちょっと面白くする(カモ?な)記事を書いていきます。

作ったデッキ総括【2023年】複雑めなデッキ編

こんにちは。みらいです。

 

 

久々の記事です。

2023年,

色々なところで,色々な人との出会いがあり,たくさんデュエルしました。

その中で得たインスピレーション(やパクったギミック)をもとにデッキを作る。

そんなサイクルを繰り返し,過ごしてきた1年でした。

 

そんなこんなで作ったデッキを紹介します。

 

はじめに

 この記事では,デッキの解説をします。

 

 ついでに自己評価も付けます。

 基準は以下の点を10点満点で評価します。

  • 技の仕込み具合
  • プレイングの自由度
  • 映え度

 評価基準についてですが,デッキの中心となるメインギミックは評価しません。メインギミックは思いつきがすべてなので,評価を付けづらいためです。むしろデッキの完成度の方に目を向けて考えます。自分の好みに合うデッキを作れるよう評価し改善点を洗い出していきます。

 技の仕込み具合とは,メインギミック以外のサブのギミックのことです。小技の効いたデッキが好きです。

 プレイングの自由度とは,選択肢の多さです。打てる選択肢が多いほど,いろんなデッキと渡りあえる可能性を持ち,デッキを回していても楽しいです。

 映え度とは,どれだけ映えた盤面を作れるかです。やっぱりかっこい盤面を作りたいんです。あとはデッキレシピを見たときにも映えるようにデッキを作りたい。

 

複雑めなデッキ

「キラー・クイーン バイツァ・ダスト」

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 「悪シノビ」のデッキです。

 攻撃対象になると1ドローするので,そのバトルステップで,自分モンスター数を変更して,攻撃対象の再選択を行わせ,繰り返しドローを狙います。「サベージ・コロシアム」で攻撃を強制し「仁王立ち」で攻撃対象を絞ります。バイツァ・ダストによって何度も同じ場面を繰り返し,運命によってドローをし続けます。

 次に「悪シノビ」を「分かつ烙印」などで相手フィールドに出し,「No.107 銀河眼の時空竜」の効果で効果を無効にした上で,「悪シノビ」を強制発動させ,「No.107 銀河眼の時空竜」の条件を満たしつつ,自分で「悪シノビ」を使った際と同じことを相手にしかけ,攻撃力を上げます。エコーズ+スタープラチナでバイツァ・ダストを封じて,オラオラします。

 はい,ジョジョ4部ネタです。なんかキラー・クイーンっぽいでしょ「悪シノビ」。もいるしね。

 

デッキの動き

 第一コンボ始動に必要なカードは「悪シノビ」「サベージ・コロシアム」「仁王立ち」ですが,集めるのは結構シビアだったりします。少なくともフィールドに「悪シノビ」「サベージ・コロシアム」が必要で,除去を受けずにバトルフェイズに入ってもらう必要があるので,工夫が必要です。例えば,「精霊冥騎-急還馬」でバトルフェイズだけ「悪シノビ」を出したり,「メタバース」でバトルフェイズに入ってから「サベージ・コロシアム」を打ったりしたいです。ドローすることで,「タキオン・トランスミグレイション」を引き込みにいきます。(なくても大量ドローできればプレッシャーになりますね)

 これらの準備のための決まったルートがあるわけではなく,複数のラインで動き,必要なものを集めます。

 「悪シノビ」は,レベル2なので「スプライト・スプリンド」や「ギガンティック・スプライト」,もしくは「永遠の淑女 ベアトリーチェ」から触ります。

 「サベージ・コロシアム」は,「メタバース」から持ってきます。通常罠なので,「ラビュリンス」から触れます。

 「仁王立ち」は,通常罠として「ラビュリンス」から持ってくるか,「永遠の淑女 ベアトリーチェ」で墓地へ送ります。

 他にバトルフェイズ中にフィールドのモンスター数を変更するカードが必要ですが,「強制脱出装置」などの汎用的なカードや準備パーツであってもコンボパーツになります。

 

 デッキの動きの軸は「ラビュリンス」「蟲惑魔」「破械」「シャドール」「精霊冥騎-急還馬」を中心にします。

 「ラビュリンス」は,第一コンボであれば「ビッグウェルカム・ラビュリンス」を使って,自分のモンスターを戻し1回,「白銀の城の火吹炉」を絡めれば,「白銀の城の火吹炉」は誘発即時なので さらに1回,「迷宮城の白銀姫」を絡めれば1回,と枚数を稼げます。「ビッグウェルカム・ラビュリンス」は相手フィールドに干渉できるため,第二コンボにも利用できます。

 「蟲惑魔」は,「ホールティアの蟲惑魔」で自分モンスターを増やせるので,第一コンボに使えます。

 「破械」も同様に,「破械雙極」で自分モンスターを増やせます。「雙極の破械神」で相手フィールドに触ることもできます。

 「シャドール」も同様に「影光の聖選士」で自分モンスターを増やせます。「スプリガンズ」では,一応,残っていれば「スプリガンズ・メリーメイカー」が自分モンスター数を減らせます。

 「精霊冥騎-急還馬」は,バトルフェイズ開始時に蘇生するので,その時点で単体ではコンボ機能しませんが,「悪魔嬢マリス」を絡めると,自分モンスターを減らすことができます。

 

 「ラビュリンス」は,通常罠全般に触ることができる便利枠であり,一応ランク4から「スプリガンズ・メリーメイカー」につながります。そのとき足りていない動きの部分にアクセスし,パーツを集めます。「迷宮城の白銀姫」は序盤の攻め手でもあります。

 このデッキでは,「蟲惑魔」で「精霊冥騎-急還馬」のコストを用意します。「クラリアの蟲惑魔」をおけば,毎ターン自分エンドフェイズに植物が増え,「ティオの蟲惑魔」を出せば,「ホールティアの蟲惑魔」をセットできて,往復の「精霊冥騎-急還馬」のコストを用意できます。「仁王立ち」を使えば「クラリアの蟲惑魔」を守れます。

 また,上記のように「蟲惑魔」からランク4になれるため,「スプリガンズ・メリーメイカー」となり,「スプリガンズ・キット」を墓地へ送り,次のターンで「深淵竜アルバ・レナトゥス」を墓地へ送り,「影依融合」で「シャドール」の準備をします。「スプリガンズ・キット」が墓地へ送られるので,「精霊冥騎-急還馬」で蘇生できれば,「分かつ烙印」を持ってきて第二コンボ始動の準備ができます。

 「破械」は「魔界発現世行きデスガイド」から「永遠の淑女 ベアトリーチェ」への動きをベースにします。

 この動きは,墓地に「破械神シュヤーマ」がいて,「破械雙極」をセットできれば同様にできるため,「ラビュリンス」からつながり,「永遠の淑女 ベアトリーチェ」を作れます。「永遠の淑女 ベアトリーチェ」で墓地へ送るのは,まず「生きる偲びのシルキィ」,次に「ラビュリンス」に触れていなければ「白銀の城の火吹炉」を,次に「仁王立ち」や「精霊冥騎-急還馬」を墓地へ送ります。「破械神シュヤーマ」や「破械神シャバラ」はレベル6のため,レベル2のチューナー「生きる偲びのシルキィ」で,「PSYフレームロード・Ω」を作れます。リカバリーに使えるほか,「仁王立ち」と相性がよいですね。

 「シャドール」は,「スプリガンズ・メリーメイカー」から,つまりレベル4×2からつながります。「深淵竜アルバ・レナトゥス」を墓地へ送って次のターンから,「影依融合」を持てます。融合先は「エルシャドール・ネフィリム」のみで,デッキ融合できる前提で,「星杯の妖精リース」と「シャドール」で作ります。「星杯の妖精リース」は「スプリガンズ」につながりやすく,盤面の整理に便利です。「エルシャドール・ネフィリム」の特殊召喚時には「影光の聖選士」をまず墓地へ送り,無限にフィールドに出せるようにします。最終的には「分かつ烙印」のコストにでき,第二コンボに必要になります。

 「精霊冥騎-急還馬」は,「蟲惑魔」をコストにしてループします。一番使いやすいのは「悪魔嬢マリス」で,墓地の通常罠を再利用できます。「精霊冥騎-急還馬」を墓地へ送るためには,「永遠の淑女 ベアトリーチェ」か「森の聖獣 キティテール」を使います。「破械」によって「永遠の淑女 ベアトリーチェ」は作れますが,「森の聖獣 キティテール」は「ギガンティック・スプライト」から特殊召喚できます。ただし,後者の場合はすぐに「精霊冥騎-急還馬」が使うことができなかったり,不便なことも多いです。「悪魔嬢マリス」を墓地へ送るのは「悪魔の嘆き」や,すでに「魔サイの戦士」が墓地にいれば「精霊冥騎-急還馬」で蘇生してから再び墓地へ送り,「悪魔嬢マリス」を墓地へ送ることができます。

 第二コンボの補足として,「No.107 銀河眼の時空竜」を出すのに「アストラル・クリボー」を混ぜたいです。「アストラル・クリボー」は「クリッター」から手札に加えることができます。タイミングが遅れますが,罠で調整します。また,「魔竜将ディアボリカ」で回収できるため,うまく組み合わせれば「No.107 銀河眼の時空竜」の素材を一気に集めることができます。「PSYフレームロード・Ω」は自分のカードが除外された際のリカバリーでもありますが,「No.107 銀河眼の時空竜」の素材として使うことで,繰り返し「No.107 銀河眼の時空竜」を出すことができます。

 第三のコンボとしてシルバー・チャリオッツ・レクイエムスウィッチヒーロー」で,全部入れ替える手があります。モンスター数を増減させやすいため,発動しやすいカードで,「精霊冥騎-急還馬」を攻撃表示で送りつけたりできます。

 

自己評価
  • 技の仕込み具合:10 / 10
  • プレイングの自由度:7 / 10
  • 映え度:5 / 10

 デッキ全部がコンボパーツみたいなもので,デッキもコントロールっぽいので,かなり難しい&厳しいデッキです。正直 僕もぶっつけで正確に回せる自信がないです。

 それも作りこみをしすぎたせいで,仕込み具合としては最高レベルでした。

 自由に発動できるカードのタイミングやそのときどきの手札や相手の展開に合わせた最適なルートを選択する必要があり,幅の広い選択肢が常にあります。とはいえ,コンボ成立を目指すプレイングが求められるため,ある意味好きにプレイできないです。

 コンボが成立すれば,派手な動きができますが,そこまではかなり地味です。

 

デッキ遍歴

 ジョジョシリーズ。

 

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メイド・イン・ヘブン

『時の加速』により

『加速』の行きつく 究極の所!

 

 

『宇宙』は一巡したッ!

 

 

次のターン「死ぬ」とわかっていても

「覚悟」があるから幸福なんだ!

 

「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!

 

これが わたしの求めたものッ!

メイド・イン・ヘブン』だッ!

 

覚悟を決めろッ!

覚悟は『幸福』だぞッ!

 

これが人類のためなのだぁーーーーーーーッ‼

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デッキの動き

 一言でいえば「天獄の王」と「クリアー・ワールド」,「輪廻独断」を使ったコンボデッキです。

 「アラヒメの御巫」などを使って天国への道天獄の王」を繰り返し使いコンボの準備をします。「クリアー・ワールド」を使い光属性を立てると時が加速しアラヒメの御巫」で自分エンドフェイズに戻した「天獄の王」を次のターンには使うことができます。

 「輪廻独断」によって,墓地のモンスターの種族をドラゴン族に変更し,「復烙印」によって「深淵の獣マグナムート」をループして蘇生させることで,墓地の好きなモンスターを回収し続けます。また,「超魔導剣士-ブラック・パラディン」の攻撃力を大きく上げることができます。「ティマイオスの眼」は「天獄の王」でセットできるため,「深淵の獣マグナムート」「輪廻独断」で「マジシャンズ・ソウルズ」を繰り返し回収して「ティマイオスの眼」の発動を狙います。「輪廻独断」は「天獄の王」でセットできますが,エンドフェイズに除外されてしまうため,セルフバウンスで回収する必要があります。「Vivid Tail」や「御巫舞踊-迷わし鳥」や「獣神ヴァルカン」は魔法・罠のバウンスにも使えます。

 最終的には,「創星神 sophia」によって,宇宙を一巡します。

 という目指すコンボがあり,それに向かってパーツを集めながら闘います。

 すべてのコンボベースになる「天獄の王」はいくつかの方法によって手札に加えます。

 上記のようにデッキから特定のカードを墓地へ送ることで,キーパーツを集めるようになっているので,「永遠の淑女 ベアトリーチェ」を立てることが重要で,また,それ以外にも「エターナル・カオス」,それを持ってくる「トラップトリック」によって,カードを墓地へ送り,キーパーツを集めます。

 「永遠の淑女 ベアトリーチェ」は,レベル6を2体そろえます。ランク6の作り方は後述します。

 「エターナル・カオス」に対応する攻撃力の低い光・闇モンスターは

 「アラヒメの御巫」はコンボパーツであり,墓地に「御巫」さえあれば除去に使えます。「赫の聖女カルテシア」は「赫焉竜グランギニョル」につながるモンスターです。「悲劇のデスピアン」は墓地へ送りやすいですが,「エターナル・カオス」で送るよりいい方法があり,後述します。「白銀の城の火吹炉」は「ラビュリンス」につながります。「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」は「魔界発現世行きデスガイド」につながります。「妖醒龍ラルバウール」は「深淵の獣マグナムート」を加えるのに使えます。このうち,他に準備があってこそ動くカードもあるので,手札に合わせて動けるカードを墓地へ送ります。

 また,「リトル・オポジション」もキーパーツを集めるのに重要な役割を持ちます。「白銀の城の火吹炉」によって「ラビュリンス」へ,「妖醒龍ラルバウール」で「深淵の獣マグナムート」へ,「宣告者の神巫」からさらなる動きにつながります。

 特に,「宣告者の神巫」は,「虹光の宣告者」を墓地へ送ることで,レベル6になりつつ,儀式の動きにつなげます。例えば,「オオヒメの御巫」を加えて「御巫」の動きにつながります。時間をかければ「御巫舞踊-迷わし鳥」を墓地に,「御巫神楽」で儀式召喚でき,相手に干渉しつつ,サイクルの効くランク6の素材になります。また上記のように「御巫舞踊-迷わし鳥」のセルフバウンスでコンボパーツの準備ができます。展開のはやさを求めるのであれば,「イリュージョン・オブ・カオス」を加え,「マジシャンズ・ソウルズ」をサーチして,その効果で「ブラック・マジシャン・ガール」を特殊召喚して,ランク6の準備ができます。「イリュージョン・オブ・カオス」には他の使い方もあるので後述します。

 「リトル・オポジション」から「宣告者の神巫」を特殊召喚するのであれば,「悲劇のデスピアン」を墓地へ送り,「デスピアの導化アルベル」を加え,コンボパーツ「復烙印」を持ってきたり,「烙印劇城デスピア」によって,融合の準備ができます。特に,自分ターンに「リトル・オポジション」を発動し,「宣告者の神巫」「デスピアの導化アルベル」を揃えると,合計レベル7であるため,「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」を出し,手札に加えた「烙印劇城デスピア」を破壊し,コンボパーツ「クリアー・ワールド」をサーチできます。また,「悲劇のデスピアン」が墓地にいるので,「烙印劇城デスピア」を再セットでき,「クリアー・ワールド」の自力解除できます。相手ターンに「リトル・オポジション」を発動すれば,「宣告者の神巫」「デスピアの導化アルベル」の合計レベルが6になるので,「カオス・ビースト-混沌の魔獣-」を作ることができ,他コンボパーツにつながります。

 ここで出た「烙印劇城デスピア」は,「超魔導戦士-マスター・オブ・カオス」の融合召喚に使うことができ,「イリュージョン・オブ・カオス」で「ブラック・マジシャン」を加えることで融合素材もそろいます。

 最後にランク6の作り方ですが,「オオヒメの御巫」「宣告者の神巫」「ブラック・マジシャン・ガール」「幻想の見習い魔導師」「破械神シュヤーマ」「深淵の獣マグナムート」「カオス・ビースト-混沌の魔獣-」で作ります。上述の儀式カードに関連した部分と,悪魔族に関わる部分があります。

 悪魔族主体の部分としては「魔界発現世行きデスガイド」を含めた2体の悪魔でLリンク召喚するところから始まります。

 整理すると「宣告者の神巫」「魔界発現世行きデスガイド」を利用した初動から,使えるカードを増やしつつ,「天獄の王」にアクセスし,キーパーツを揃えます。最後には「クリアー・ワールド」「輪廻独断」「創星神 sophia」などの大技で決めます。

 

自己評価
  • 技の仕込み具合:10 / 10
  • プレイングの自由度:10 / 10
  • 映え度:7 / 10

 初動カードはシンプルながら複数の分岐があり,複雑に交差した展開ルートののち,最終的に大技につなげる構成は,個人的には好きなものの,全体の見通しが悪いので,プレイングが難しく,また,逆に映えないという特徴があります。

 技の仕込みは詰め込めるだけ詰め込みました。動きの説明も分かりにくいものになってしまっていると思います。それでもまだ説明していない動きもあるので,上述していない仕込みを拾っていきます。

 プレイングに関しても,モンスターの種類が多く,「天獄の王」の関係で罠の枚数も多いので,起こせるアクションが多く自由にプレイできます。自由すぎて正しいプレイングが良く分からなくなります。特に「天獄の王」のラグなど,次の動きで必要なカードを先読みして集めないといけないです。

 逆に,冗長に作り過ぎている感も否めないです。基本的に「超魔導戦士-マスター・オブ・カオス」の②の効果が通れば勝ちなので,考えなしにそのルートに行きがちです。

 

デッキ遍歴

 ジョジョシリーズ。最初に作ったやつです。

 

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D4C

Dirty deeds done dirt cheapいともたやすく行われるえげつない行為

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デッキの動き

 基本は「覇王門零」で出したSシンクロモンスターは攻撃力・守備力が0になり,効果が無効になり,SシンクロXエクシーズ召喚の素材にできない効果が適用されます。一定期間除外して,適用された効果をなくすと,すべての能力が有効になるのを利用します。出すのは,

 「覇王門零」へのアクセスは,「幻獣魔王バフォメット」で墓地へ送ってから「七精の解門」で墓地から出します。「覇王門零」から出すモンスターをレベル10にすることで,「七精の解門」の回収も活かします。

 初動は基本2通り。「暗黒の招来神」「七精の解門」のルートと,「鉄獣戦線 フラクトール」などの「鉄獣戦線」ルートです。

 「暗黒の招来神」「七精の解門」からの場合,「暗黒の招来神」「混沌の召喚神」を並べて「スプライト・スプリンド」を出し,「ヴィジョン・リゾネーター」を墓地へ送って「クリムゾン・ヘルガイア」をサーチします。「クリムゾン・ヘルガイア」で,「ヴィジョン・リゾネーター」を再び手に入れ,「七精の解門」のコストにすれば,「暗黒の招来神」を蘇生できます。「ギガンティック・スプライト」のXエクシーズ召喚の準備が整うので,これで「メルフィー・パピィ」を出せます。次のターン「メルフィー・パピィ」から「メルフィー・キャシィ」にアクセスし,「幻爪の王ガゼル」にアクセスできるので,その次のターンからは「合成獣融合」に関わる動きができます。「クリムゾン・ヘルガイア」を使えば,悪魔族「ヴィジョン・リゾネーター」を回収できるので,「幻爪の王ガゼル」と合わせて「幻獣魔王バフォメット」まで出せます。これで「覇王門零」を墓地へ送れるので,このとき「七精の解門」で「覇王門零」を出すまでこぎつけました。効果を有効にするのには「ミス・ケープ・バーバ」が使いやすくモンスター2体で出せます。この動きに加え「鉄獣戦線」を持っていれば,「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」を出し,手札から「幻爪の王ガゼル」を出せるので,上記の動きをしつつ,「鉄獣戦線」と「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」で「ミス・ケープ・バーバ」を出せます。

 「鉄獣戦線」からの場合,「鉄獣戦線 フラクトール」「鉄獣戦線 キット」「鉄獣戦線 ナーベル」から,「鉄獣戦線 ケラス」につなげ「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」と並べることで,「ギガンティック・スプライト」につながります。「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」を取り除き,「メルフィー・パピィ」を出して,「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」で「鉄獣の死線」にアクセスします。次のターン,同様に「メルフィー・パピィ」「メルフィー・キャシィ」「幻爪の王ガゼル」とアクセスしつつ,「鉄獣の死線」から「鉄獣戦線 ナーベル」を回収します。すると,その次のターン,「鉄獣戦線 ナーベル」「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」が並び,「幻爪の王ガゼル」を手札から特殊召喚できます。「鉄獣戦線 ナーベル」と「鉄獣戦線 徒花のフェリジット」で「スプライト・スプリンド」をLリンク召喚できるので,「ヴィジョン・リゾネーター」を墓地へ送り,「クリムゾン・ヘルガイア」を手札に加え,悪魔族「ヴィジョン・リゾネーター」を回収しつつ「幻爪の王ガゼル」と「合成獣融合」で融合する準備ができます。これで,「覇王門零」を墓地へ送ることができますが,この場合は「七精の解門」を持っていないので,ドローで引き込みに行きます。この次のターン以降,「メルフィー・キャシィ」から「ホップ・イヤー飛行隊」にアクセスし「虹光の宣告者」をSシンクロ召喚すれば,「イリュージョン・オブ・カオス」から「マジシャンズ・ソウルズ」にアクセスでき,ドロー加速できます。

 「覇王門零」を使った上記のコンボは,一度行うと「覇王門零」がEXエクストラデッキに加わってしまうので,再びコンボするために墓地へ送る必要があります。そのために「お代狸様の代算様」を利用します。儀式には「凶導の白き天底」「凶導の葬列」を利用します。「凶導の葬列」は墓地の「ドラグマ」儀式モンスターを儀式召喚できます。「凶導の白き天底」は「マジシャンズ・ソウルズ」で墓地へ送れるため,儀式2枚を加えられれば,再ループの準備ができます。再ループには「虹光の宣告者」を「クロシープ」で蘇生するか,「星逢の天河」を使う方法があります。「星逢の天河」は「イリュージョン・オブ・カオス」から「オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン」を手札に加えられます。「オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン」はタイミングが遅いですが,「星逢の天河」で加速できるのと,「凶導の葬列」を繰り返し手札に加えることができます。これで「凶導の葬列」をループできるので,「お代狸様の代算様」を獣族「金華猫」でループさせれば,「覇王門零」を墓地へ送り続けることができます。

 上記の次元ギミックは,スタンドウサミミ導師」を始め,「ミス・ケープ・バーバ」「S:Pリトルナイト」によってできます。「ウサミミ導師」は獣戦士族なので,「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」「炎舞-「天璣」」から手札に加えることができます。特に「炎舞-「天璣」」は初動に必要なカードでもあり,一度発動しておけば,「覇王門零」でモンスターを出し,「七精の解門」で「炎舞-「天璣」」を回収しつつ再発動できます。この「ウサミミ導師」の効果を利用して次元ギミックをできるように,「魔王超龍 ベエルゼウス」「深淵の神獣ディス・パテル」「クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン」は,起動効果,もしくは発動しやすい誘発効果を持っており,「ウサミミ導師」がチェーンしやすいようになっています。

 さらに,次元ギミックは「ゼロ・フォース」の発動条件になります(「S:Pリトルナイト」を除く)。他にも「デモンズ・ゴーレム」「PSYフレームロード・Ω」で条件を満たせます。

 

自己評価
  • 技の仕込み具合:9 / 10
  • プレイングの自由度:8 / 10
  • 映え度:9 / 10

 メインギミックの複雑さのわりに,デッキ枚数のおさまりが良かったのと,しっかりと罠の枠をとれたのが大きな成功でした。特に,枚数の絞り方はかなり重視しました。「クリムゾン・ヘルガイア」回りのギミックが複数の役割を持っていたり,「七精の解門」と「鉄獣戦線」が相互にパターンの違う動きで補完していて,枚数を絞れているのだと思います。そのおかげもあって,小技や自由度が高くなっています。

 メインギミック「覇王門零」に,サブギミック「凶導の白き天底」ループと「ゼロ・フォース」ですが,他の小技として

  • 魔王超龍 ベエルゼウス」は自身以外の攻撃を封じる永続効果を持つが,「ウサミミ導師」でバトルステップに除外することで他のモンスターを攻撃できるようにする
  • メインデッキの「月の書」は,相手の動きを封じて自分のテンポを保つ役割もあるが,自分の次元ギミックが失敗した場合や,すぐに効果を使いたい場合に,裏側にして,即「覇王門零」で出したモンスターの効果やステータスを有効にする
  • 幽世離レ」は「月の書」との交換枠で,自分の次元ギミックに合わせて「S:Pリトルナイト」など,一時的に除外した相手モンスターを除外から墓地へ戻して,その帰還を防ぐ。元々「深淵の神獣ディス・パテル」で狙っていたコンボだったが,デッキ作成後「幽世離レ」が出て,入れ替え枠で採用。

 プレイングは結構自由にできるように作ったつもりです。「メルフィー・キャシィ」からの展開の自由さや「鉄獣戦線」の使うタイミングとかで,アクションを起こせます。ただ,デッキの生命線が細いので,ピンポイントで狙われると辛かったりします。例えば,「七精の解門」スタートした場合に,フィールドに残った「七精の解門」を除去されると再度「七精の解門」を引きにいかなければならないので,結構めんどくさかったり,最初の「メルフィー・パピィ」を狙って効果を発動させないようにされると,初動で触った「七精の解門」や「鉄獣戦線」で戦うことになり,これもやはり厳しいです。

 そもそもメインギミックで順当に動いたとしても「ミス・ケープ・バーバ」でバトルフェイズを飛ばすようなものなので,かなり遅いデッキではあります。

 メインギミック・サブギミックともにしっかりと仕込んだデッキなので,決まると技有感があって映えています。あと,「魔王超龍 ベエルゼウス」「深淵の神獣ディス・パテル」「クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン」の特徴を活かしつつ選択できる,選ばれたカードのような感じがあって結構好きです。ただ,そこまでの動きが割と地味で遅いのがネック。

 

デッキ遍歴

 ジョジョシリーズ。

 いろんな場所で使いました。

 

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「霧の王城」

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デッキの動き

 「霧の王」のデッキです。

 「霧の王」を活かそうと思ったとき,いくつかのフックがありました。

  • 攻撃力が高くなりやすい
  • 魔法使い・レベル7
  • 水属性・攻撃力0
  • 永続効果で,いかなる場合も生贄を行うことができなくなる

 まず第一に,耐性を与えるだけで,そこそこめんどうなモンスターじゃないか,と考えました。「プロキシー・ドラゴン」で破壊耐性,「ラプテノスの超魔剣」で対象耐性を持たせます。攻撃力はそれなりにあるはずなので,戦闘突破されづらく,生贄を封じます。ちなみに,“リリース”のテキストを持つカードは1200種類ほどあるので,全カード中1割のカードをメタっていることになります。

 あとは,魔法使い・レベル7であるため,「拡散する波動」や「死の罪宝-ルシエラ」に対応し,上がった攻撃力も活きます。

 さらに,水属性であるため,「サルベージ」に対応しており,特に「マジシャンズ・ソウルズ」の①のコストにしつつ「サルベージ」で回収,とかできます。

 デッキ全体として考えたとき,まず目指すのは「プロキシー・ドラゴン」を文字通り中心に据えたフィールドです。これで自分のフィールドを守りつつ,「霧の王」の下準備をします。相性がよいのが「蛇眼の炎龍」で,自場への破壊を自分のアドバンテージに変えられます。「蛇眼の炎龍」の②で相手ターンに特殊召喚するのと合わせると,計4回の破壊耐性を得られます。ただ,「プロキシー・ドラゴン」が攻撃表示で攻撃力1400をさらしているので,プレイヤーのLPライフポイントを守る必要があります。そのための「儚無みずき」であり,「サルベージ」で「霧の王」との回収に対応しています。「プロキシー・ドラゴン」のフィールドには破壊以外の耐性はないので,それ以外の除去を受けますが,逆に言えばモンスター2体で出せるような安い「プロキシー・ドラゴン」にそのような除去を使わせることで,他のカードが受ける除去をそらすことができます。

 初動は,「スネークアイ」か「魔界発現世行きデスガイド」の展開です。

 もちろん上記の「クリッター」で手札に加えられるモンスターは限界がありますが,中盤以降は「マジシャンズ・ソウルズ」で「氷の女王」を墓地へ送り,「氷の女王」を「蛇眼の炎龍」でループさせます。「氷の女王」は墓地の魔法を回収できるので,「三戦の号」を回収したり,「サルベージ」を回収して「儚無みずき」がループしたりします。

 「蛇眼の炎龍」で「クリッター」や「氷の女王」を出す動きは,相手ターンに特殊召喚するので,本来ループはサイクルが遅くなる可能性がありますが,「プロキシー・ドラゴン」である程度コントロールできます。

 

自己評価
  • 技の仕込み具合:10 / 10
  • プレイングの自由度:10 / 10
  • 映え度:8 / 10

 色々詰め込んだデッキでありつつ,メインギミックの枚数を絞ることでデッキ全体の枚数を減らし,素引きの必要なカードで多彩な動きを多く入れることができています。メイン以外の動きが多いので,解説が大変ですね……

 EXエクストラデッキの使い方ですが,

メインデッキのカードですが,

 プレイングはかなり自由で,カードプレイの順番や,「蛇眼の炎龍」などを使ってLリンク召喚するかどうかの選択などフィールドの作り方も自由です。「プロキシー・ドラゴン」さえ出せばいいので。

 終盤になれば「霧の王」や必殺技でいい動きができるものの,序盤はただの「スネークアイ」なので,ちょっと退屈かも。

 

デッキ遍歴

 

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 「双影」と共にこのデッキを使用した交流会でグッドデッキ賞をいただきました。

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この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!

 

 

小話

 ここまでデッキが複雑になった背景の説明には,「HUNTER×HUNTER」のジンのセリフがあっているような気がします。

道草を楽しめ

 

大いにな

 

 

ほしいものより大切なものが

きっとそっちに ころがってる

 

 例えば,あるコンボを達成するだけのシンプルなデッキを作ったとして,そのデッキには,コンボが成功したかどうか結果を求めてしまうと思います。

「結果」だけを求めていると人は近道をしたがるものだ………………

やる気もしだいに失せていく

 

 コンボだけでなく,その中の小技や駆け引きの要素を増やしていくと,デッキが複雑になってしまうというわけです。僕にとっては,これが“道中を楽しむ”ということだと思います。