こんにちは。みらいです。
久々の記事です。
2023年,
色々なところで,色々な人との出会いがあり,たくさんデュエルしました。
その中で得たインスピレーション(やパクったギミック)をもとにデッキを作る。
そんなサイクルを繰り返し,過ごしてきた1年でした。
そんなこんなで作ったデッキを紹介します。
はじめに
この記事では,デッキの解説をします。
ついでに自己評価も付けます。
基準は以下の点を10点満点で評価します。
- 技の仕込み具合
- プレイングの自由度
- 映え度
評価基準についてですが,デッキの中心となるメインギミックは評価しません。メインギミックは思いつきがすべてなので,評価を付けづらいためです。むしろデッキの完成度の方に目を向けて考えます。自分の好みに合うデッキを作れるよう評価し改善点を洗い出していきます。
技の仕込み具合とは,メインギミック以外のサブのギミックのことです。小技の効いたデッキが好きです。
プレイングの自由度とは,選択肢の多さです。打てる選択肢が多いほど,いろんなデッキと渡りあえる可能性を持ち,デッキを回していても楽しいです。
映え度とは,どれだけ映えた盤面を作れるかです。やっぱりかっこい盤面を作りたいんです。あとはデッキレシピを見たときにも映えるようにデッキを作りたい。
テーマに沿ったデッキ
「奈落の連環」
基礎部分は今年作ったというわけではないですが,ストーリー完結したので,デッキ完成としました。
デッキの動き
このデッキの1ターン目は大きく4パターンに分けられます。
「烙印融合」では,「アルバスの落胤」と「鉄獣戦線 キット」を素材に「撃鉄竜リンドブルム」を出します。素材となった「鉄獣戦線 キット」が「鉄獣戦線 ナーベル」を墓地へ送り,その効果で「鉄獣戦線」モンスターを手札に加えます。基本的には次の一手のために「鉄獣戦線 フラクトール」を手札に加えますが,次の動きまで見えている手札であれば「鉄獣鳥 メルクーリエ」を手札に加えて相手のモンスター効果を妨害します。「鉄獣戦線 ケラス」を手札に加えてもよいですが,「鉄獣戦線 フラクトール」の方がレベルが4であり,さらに次の動き(「スプリガンズ」)も見据えられて具合がよいです。盤面も強めで,カジュアル戦だと初手にやると割と相手の展開が凹みます。
「烙印融合」からのスタートがこのデッキでの一番多いパターンであり,「烙印融合」本体,それをサーチできる「スプリガンズ・キット」,それをサーチできる「タリホー!スプリガンズ!」「烙印の気炎」,間接的にサーチしている「封印の黄金櫃」(「鉄獣鳥 メルクーリエ」)を引いていれば,このスタートをします。
「鉄獣戦線」と言っているのは,「鉄獣戦線 フラクトール」からの展開です。「鉄獣戦線 フラクトール」で「鉄獣戦線 キット」を墓地へ,「鉄獣戦線 キット」で「鉄獣戦線 ナーベル」を墓地へ送り,「鉄獣戦線 ナーベル」で「鉄獣戦線 ケラス」を加えて,召喚し,「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」を出して,「鉄獣戦線 ケラス」+「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」で,「鉄獣戦線 銀弾のルガル」まで出します。これで「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」で,「鉄獣の抗戦」を加れば,「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」まで見えます。「鉄獣の咆哮」を加えれば,「鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusⅡ”」の準備をしつつ,相手の行動に備えられます。「鉄獣の抗戦」の方が妨害の強さがありますが,「鉄獣戦線 フラクトール」を素引きした展開からしかこの動きにならないので,確率は低いです。「おろかな埋葬」も似たことはできますが,「鉄獣戦線」が1体足りないので,「鉄獣戦線 銀弾のルガル」が相手に破壊なりされないと「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」までつながりません。
この動きは初手となるパターンは少ないですが,上記の「烙印融合」からスタートする場合から派生するため,やる機会自体は多いです。その場合は,「鉄獣戦線 フラクトール」+「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」で,「鉄獣戦線 銀弾のルガル」を出す前に,他の動きを済ませたりします*1。例えば,他にレベル4を展開できれば,「スプリガンズ・メリーメイカー」を出せるので,「スプリガンズ」の動きができます。この際,「鉄獣戦線 フラクトール」がいなくなってしまうので,「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」を
初手で「スプリガンズ」の動きをするには,「大砂海ゴールド・ゴルゴンダ」と「スプリガンズ」カードが必要です。「スプリガンズ・メリーメイカー」を一旦出し,「ギガンティック“チャンピオン”サルガス」につなげます。「スプリガンズ・メリーメイカー」では,基本的に「スプリガンズ・バンガー」を墓地へ送っておきます。「ギガンティック“チャンピオン”サルガス」に重ねる前に,先に「スプリガンズ・バンガー」を「スプリガンズ・メリーメイカー」に乗せておき*3,「ギガンティック“チャンピオン”サルガス」は,基本的に「タリホー!スプリガンズ!」を経由して,素材を抜いて「スプリガンズ・キット」を加え特殊召喚して,「烙印」カードに触ります。十分「烙印」が足りていれば,「スプリガンズ・キャプテン サルガス」を構えて妨害することもできます。
「大砂海ゴールド・ゴルゴンダ」には,「スプリガンズ・ブーティー」「テラ・フォーミング」で触ることができますが,「スプリガンズ」は何か引く必要があります。「テラ・フォーミング」は,「開かれし大地」と使い分けが効き,単体で使えます。
上記のように 「烙印融合」→「鉄獣戦線」→「スプリガンズ」とつながれば,「アルバスの落胤」が墓地にあるはずなので,「スプリガンズ・キャプテン サルガス」から「スプリガンズ・コール!」を加えて,さらに妨害兼盤面を強化できます。
「相剣」は初手では「龍相剣現」からのみ始まります。「龍相剣現」→「相剣師-泰阿」で召喚し,「相剣師-泰阿」で「龍相剣現」を除外して「相剣トークン」を出し,「相剣師-泰阿」+「相剣トークン」で,「相剣大師-赤霄」を出します。「相剣大師-赤霄」は,
「相剣」の動きは,パターンは少なく,「相剣師-泰阿」から動き始める必要があり難しい*4ですが,「氷剣竜ミラジェイド」は幻竜族なので,終盤では動きやすくなります。また,「相剣師-泰阿」は「白の聖女エクレシア」から特殊召喚できるので,「烙印」に触れていれば,「烙印の気炎」から手札に加えて動き始めることができます。終盤であれば,「赫聖の相剣」が活躍するでしょう。
上記のように,このデッキでは,初手の動きが,別のテーマの初手の動きを連鎖的に引き起こし つなげていくことで戦うエモさ溢れるデッキになってます。
上記以外の動きは,基本は「烙印」を絡めて動くことになります。「スプリガンズ・キット」からあらゆる「烙印」にアクセスします。
「白の烙印」などの攻めの「烙印」魔法,「赫ける王の烙印」などの守りの「烙印」罠を使い分けて戦います。どちらも「アルバスの落胤」やその融合モンスターを前提としているため,まず「アルバスの落胤」に触る必要があります。「烙印融合」からスタートした場合は問題ないですが,「鉄獣戦線」や「スプリガンズ」や「相剣」でスタートした場合は,準備が必要になります。「烙印融合」を持ってきて融合召喚するのも1つの手ですが,中盤以降だと「烙印融合」はあまりに隙が大きいため,「烙印の気炎」から「白の聖女エクレシア」を手札に加えるのが使い勝手がよかったりします。
したがって,「烙印」にアクセスするために「スプリガンズ・キット」へのアクセス,つまりは「スプリガンズ」につなげることが重要になります。そこで,「ギガンティック“チャンピオン”サルガス」につながる,ランク4orランク8を意識するとぐっと回しやすくなります。
自己評価
- 技の仕込み具合:0 / 10
- プレイングの自由度:8 / 10
- 映え度:10 / 10
素直に作りました。
デザインされているものを素直に読み取って作ったつもりなので,仕込めた技はなしとしました。
それでもデッキを調整している間は,常に新しいシナジーの発見がありました。上述もしましたが,以下は一例です。
- 「氷剣竜ミラジェイド」は幻竜族なので,「相剣師-泰阿」の墓地コストにできる
- 「相剣大師-赤霄」は「妖眼の相剣師」をサーチする効果を持ち,自身の効果で効果が無効になったモンスターを作れる*5が,レベル8×2体揃うことになるので,残れば「スプリガンズ・シップ エクスブロウラー」が出せる
- 「鉄獣戦線」の共通効果で
L モンスターを特殊召喚するコストや「白の烙印」の素材として,墓地の「鉄獣鳥 メルクーリエ」を除外でき,効果をトリガーできるが,「黒衣竜アルビオン」を手札に加えて,その効果のコストで「烙印の剣」を墓地へ送れば,「烙印の剣」で「鉄獣鳥 メルクーリエ」を回収して,「黒衣竜アルビオン」で1ドローできる。また,「スプリガンズ・キット」で「烙印の剣」を除外から回収してデッキ下に戻すことでこの動きは繰り返すことができる - 「鉄獣戦線 キット」は墓地へ送られた場合に,「トライブリゲード」カードを墓地へ送ることができ,「鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusⅡ”」の出撃準備を整えることができる。さらに,「真炎竜アルビオン」で送りつけるのに向いており,低ステータスで相手フィールドに特殊召喚してから,墓地を肥やすことができる
- 「撃鉄竜リンドブルム」は鳥獣族なので,「鉄獣戦線」の共通効果のコストにできる他,自身の墓地効果で「アルバスの落胤」を出し1度除外しても,「鉄獣の抗戦」で再び墓地へ戻すことができる
- 「鉄獣戦線 銀弾のルガル」で特殊召喚した獣・鳥獣・獣戦士は効果が無効になっているので「妖眼の相剣師」の特殊召喚効果の発動条件を満たすことができる
- 「撃鉄竜リンドブルム」や「ギガンティック“チャンピオン”サルガス」や「鉄獣の咆哮」は自分のカードを対象にでき,手札に戻すことができるため,「スプリガンズ・キット」などを使いまわすことができる
- このデッキだと「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」が出た後,その効果のトリガーは引きづらいが,「スプリガンズ・キット」が獣族のため,「タリホー!スプリガンズ!」で
X 素材を使えば,すでに出された「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」の効果を発動できる
そしてやはり しっかりとデザインされただけあって1枚1枚のカード自体やその動きが強力で,カードの種類が多いこともありかなり幅広くプレイできます。特に手札を取捨選択できる「スプリガンズ・キット」とかえらいですね。
デッキ遍歴
発端はパック剥いてたら,「アルバスの落胤」「白の聖女エクレシア」「灰燼のアルバス」「妖眼の相剣師」がプリシクで出たことでした。1枚ずつあっても仕方ねーしなーと思っていたのですが,逆に1枚ずつで作ったら良くね?と思い始め,全部詰め込んだら,いい感じになったものです。デザインされたものか,偶然かは分かりませんが,動きはかなり綺麗で好きです。
「俺の名前を言ってみろ!!」
こちらも今年作ったわけではないですが,カードプールの増加と僕のデッキビルドレベルが成長したのか,昔作ったよりいい感じにまとまりました。
デッキの動き
このデッキの最終目的モンスターは「アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン」です。「アームド・ドラゴン LV7」と「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」を出す必要がありますが,「アームド・ドラゴン LV7」は「アームド・ドラゴン・サンダー」のレベルアップで召喚条件を満たしつつ墓地に融合素材をためられます*6。「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」は,融合モンスター2体を要求する重いモンスターではありますが,「おジャマ改造」などを使って素材を集めて「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」の特殊召喚を目指します。
序盤の基本的な展開パターンは2つです。
- 「アームド・ドラゴン・サンダー」の展開
- 「おジャマ」を絡めた展開
「アームド・ドラゴン・サンダー」は,手札を捨ててレベルアップするようなデザインになっています。「アームド・ドラゴン・サンダー LV3」→「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」→「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」→「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」。単純に発動していくと,「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」になるのに3枚の手札を要求しますが,「アームド・ドラゴン・サンダー LV3」や「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」や「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」は,ドラゴン族の効果コストになると,アドバンテージ回収効果を持つので,「アームド・ドラゴン・サンダー LV3」と,「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」か「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」を同時に引けば,消費少なく「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」につなげることができます。このデッキでは以下のパターンで,コストになったモンスターの効果を使っていきます。
- 最初に「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」をコストにした場合は,その効果でレベル5以上の風属性・ドラゴン族として「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」を手札に加えます。次に「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」をコストにして,その効果で「アームド・ドラゴン」カードを手札に加えられるので,「武装竜の震霆」を手札に加えます。「武装竜の震霆」は,起動的効果で,自分フィールドの「アームド・ドラゴン」のレベル以下の「アームド・ドラゴン」を墓地から回収できるので,3回目のコストを用意できます。他に捨てられる手札があれば,その手札をレベルアップコストにし,「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」を手札に加え,次のターン「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」のコストにすることで,レベル5以上の風・ドラゴンの「嵐征竜-テンペスト」を手札に加え,次につなげることができます。3回目のコストがなさそうであれば,(最初のレベルアップもとになった)「アームド・ドラゴン・サンダー LV3」を回収し,ドローに変えます。
- 最初に「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」をコストにした場合は,その効果で「アームド・ドラゴン」カードとして「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」を手札に加えます。次に「アームド・ドラゴン・サンダー LV5」をコストにして,その効果でレベル5以上の風・ドラゴンとして「嵐征竜-テンペスト」を手札に加え,3回目のレベルアップのコストに「嵐征竜-テンペスト」を使います。手札に余裕があればレベル5以上の風・ドラゴンとして「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」を手札に加え,別のカードをコストにレベルアップし,次のターン「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」のコストで「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」を捨てることで,「アームド・ドラゴン」サーチを狙えます。
どちらにしても消費なく「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」までレベルアップできていることになります。
デッキ枚数も多いですが,これらの「アームド・ドラゴン」は集められるようになっています。「武装竜の霹靂」と「おジャマッチング」で手札に加えられる他,「天球の聖刻印」で直接特殊召喚したり,「深淵の獣マグナムート」や「嵐征竜-テンペスト」などで手札に加えてレベルアップのパーツを集めます。「おジャマッチング」は後述の「おジャマ」展開からもつながります。
「おジャマ」を絡めた展開は,「おジャマデュオ」の墓地効果から始まります。狙うのは,「おジャマ・ブルー」の戦闘破壊で,理想は「転晶のコーディネラル」で送りつけた「おジャマ・ブルー」を攻撃して破壊する展開です。「おジャマ・ブルー」が戦闘で破壊されると「おジャマ」カード2枚を手札に加えることができるため,上述の「おジャマッチング」で「アームド・ドラゴン」のパーツを集めたり,「おジャマ改造」で「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」の融合素材の融合素材を集めることができます。この展開のためには,「おジャマデュオ」1枚で,「おジャマ」2体を揃えることができるため,「おジャマ・ブルー」「おジャマ・ピンク」と出せば,さらに効果モンスターの召喚で「転晶のコーディネラル」の
「おジャマ・ブルー」で手札に加えるのは,「おジャマ改造」「おジャマッチング」「おジャマパーティ」から2枚になると思います。デュエルの状況によって変えますが,急いだ展開でなければ「おジャマパーティ」を手札に加えてしっかりと回します。急いだ展開では,例えば他に「おジャマ」カードがあれば,「おジャマッチング」2枚を手札に加え,1枚目を何か「おジャマ」カードをコストにし,チェーンして2枚目の「おジャマッチング」を1枚目をコストに発動することで,「アームド・ドラゴン・サンダー」2種類を加えて,召喚までできます。これで「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」までつながるので,次のターンにはフリーチェーンの1枚破壊が使えます。「おジャマ改造」と「おジャマッチング」を加えて,チェーンして発動することで,「おジャマ改造」で2~3体+「おジャマッチング」1体でモンスターを並べて,「XYZ-ドラゴン・キャノン」の除去や「S:Pリトルナイト」や「天球の聖刻印」での妨害につなげます。「おジャマパーティ」をしっかりと構える場合は,「おジャマ改造」と一緒に加えるパターンが多いです。墓地の「おジャマデュオ」1枚だけから動き始めた場合,「おジャマ」モンスターは2体しかいないので,「VW-タイガー・カタパルト」を出すことになります。「おジャマ」モンスターが3体いる場合でも,相手フィールドの除去にこだわらなければ「VW-タイガー・カタパルト」が優先されます。「VW-タイガー・カタパルト」は墓地から特殊召喚できますが,「XYZ-ドラゴン・キャノン」は墓地から特殊召喚できないためです。「VW-タイガー・カタパルト」は相手ターンでできることはないですが,「おジャマパーティ」によって何度かの破壊耐性を持つので,生き残りやすいモンスターです。
「おジャマデュオ」スタートには,墓地に「おジャマデュオ」がある状況を作れればよいので,「おジャマデュオ」本体,「おジャマパーティ」「バージェストマ・マーレラ」「おろかな副葬」,また「バージェストマ・マーレラ」や「おジャマデュオ」をセットできる「トラップトリック」があればよいです。ただし,「おジャマデュオ」が墓地へ送られたターンには墓地の効果を発動できたないため,「おろかな副葬」以外では,動き始めは遅くなります。「アームド・ドラゴン・サンダー」から始まっていた場合は楽ですが,「天球の聖刻印」や単体での防御カードでターンを凌ぎます。「天球の聖刻印」には,ドラゴン2体を揃える必要がありますが,「アームド・ドラゴン・サンダー」はドラゴン族,通常モンスターは「星杯竜イムドゥーク」を経由してドラゴン族になります。「武装竜の霹靂」や「おジャマッチング」は揃えるドラゴンの助けになります。特に,「おジャマッチング」は発動できれば,召喚効果で「おジャマ」通常モンスターを召喚し,「星杯竜イムドゥーク」に変え,通常召喚で「アームド・ドラゴン・サンダー LV3」を出せば,ドラゴン2体で「天球の聖刻印」になります。「天球の聖刻印」は単純な防御以外にも,ドラゴン族のリクルートで,「竜魔導の守護者」を出せば制約を気にすることなく「融合識別」を手札に加えられます。また,ドラゴン族の効果コストが発生するため,「アームド・ドラゴン・サンダー」でデッキを回すことができます。「深淵の獣マグナムート」を出せば,次のターンの「アームド・ドラゴン」展開の準備もできます。
「アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン」の条件を整えるまでに,「アームド・ドラゴン LV7」の特殊召喚には,基本的には「アームド・ドラゴン・サンダー」の一本道ですが,「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」は複数パターンがあります。
- 「おジャマ改造」2連打して素材を揃える。「おジャマ」モンスターが手札・フィールド・墓地に5体分必要。
- 「おジャマ改造」で「VW-タイガー・カタパルト」を出し,「融合識別」で「XYZ-ドラゴン・キャノン」を見せ,素材を揃える。すでに,「VW-タイガー・カタパルト」を出してフィールド・墓地にある状態なら,「竜魔導の守護者」でサーチ効果で「融合識別」,蘇生効果で「VW-タイガー・カタパルト」を蘇生し,「融合識別」を「竜魔導の守護者」を対象に発動すれば「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」の素材がそろう。
- 一度出した「VW-タイガー・カタパルト」または「XYZ-ドラゴン・キャノン」を生き残らせて,もしくは墓地から蘇生して(「VW-タイガー・カタパルト」のみ)素材を揃える。「おジャマパーティ」で耐性を強化したり,「S:Pリトルナイト」で逃がしたりすることで生存率がアップする。「XYZ-ドラゴン・キャノン」を一度出し,墓地へいった場合でも,「深淵の獣マグナムート」か「暗黒竜 コラプサーペント」で墓地から除外し,「竜嵐還帰」で帰還させることもできる。エンドフェイズに
EX デッキに戻れば,「融合識別」で見せるモンスターとして「XYZ-ドラゴン・キャノン」を使用できる。
「アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン」は条件さえそろえば,墓地のモンスターも素材にして出せるため,「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」に遅れて「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」が出て融合できるパターンが多いです。出せれば圧倒的な性能で相手を蹂躙できますが,さらに墓地へ送られても,墓地からの特殊召喚はできるため,「戦線復帰」や「No.29 マネキンキャット」で蘇生したりできます。また,「おジャマパーティ」の破壊耐性も有効です。一応,「武装竜の震霆」の耐性も。もちろん「S:Pリトルナイト」で,守ったり,全体除外効果を通したりもできます。
このデッキは,「アームド・ドラゴン」や「おジャマ」が登場した時から動きは変わっていないですが,ゲームの戦略を組み立てていく上で「S:Pリトルナイト」によって大きく改善されました。
まず出しやすさの面から,
「S:Pリトルナイト」を出した後の性能は言わずもがな,通りやすい除去として使いやすく,対象に取れるカードであれば,除去&妨害をこなします。また,自分モンスターを守るのに使うこともでき,機械族・光属性や「アームド・ドラゴン」は「おジャマパーティ」によって何度かの破壊耐性を得るので,かなり戦線維持がしやすいです。さらに,相手の心理からすれば,自分の行動を邪魔される前に戦闘で「S:Pリトルナイト」を倒したいはずなので,最終目的の「アームド・ドラゴン・カタパルトキャノン」を出すまでの時間稼ぎができるほか,相手による効果や戦闘の破壊の回数を「おジャマパーティ」による破壊耐性が耐えきるように抑えやすくなります。
効果の上でも自分モンスターを除外できるため,「嵐征竜-テンペスト」と相性が良く,「嵐征竜-テンペスト」を使っていない自分ターンで「S:Pリトルナイト」①によって除外しサーチ効果を使いにいったり,「嵐征竜-テンペスト」を出して次の相手ターンに「S:Pリトルナイト」②で除外しアドバンテージを取ることもできます。
自己評価
- 技の仕込み具合:7 / 10
- プレイングの自由度:8 / 10
- 映え度:5 / 10
技の仕込み具合としては,デッキの基礎となる部分は「おジャマ」「アームド・ドラゴン・サンダー」「VWXYZ」のプレーンな構成になっていますが,ドラゴン族周りや罠周りでうまく味付けできたと思います。ただ,序盤の展開を支えるために,「S:Pリトルナイト」や汎用的な罠の採用をしているため,単にデッキのスロットから見るともう少し仕込めた感じもあります。
「おジャマ」バニラや「V-タイガー・ジェット」「X-ヘッド・キャノン」「バージェストマ」などの通常モンスターを比較的うまく扱えたのと,「転晶のコーディネラル」や「S:Pリトルナイト」という
- 「No.60 刻不知のデュガレス」は,蘇生効果で「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」自体やその融合素材の「VW-タイガー・カタパルト」を並べるのはもちろん,「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」の攻撃力アップに使える。例えば,「武装竜の震霆」がある状況で,最初に「武装竜の震霆」の回収効果を使ったとしても,相手ターンに「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」で破壊を行って攻撃力+1000,次の自分ターンで「武装竜の震霆」で攻撃力アップを使えば,「アームド・ドラゴン・サンダー LV10」の攻撃力5000が狙え,その時点で2倍効果で攻撃力10000を達成できる。
- 「アームド・ネオス」は「ドロドロゴン」+「アームド・ドラゴン」で出せる。「ドロドロゴン」は「デブリ・ドラゴン」+「おジャマ」で出せるため,自身の効果だけで素材がそろう。また,風ドラゴンであるため,「嵐征竜-テンペスト」からサーチ可能。*7また,「デブリ・ドラゴン」は,「おジャマ」バニラを蘇生して「星杯竜イムドゥーク」を経由して,「S:Pリトルナイト」や「天球の聖刻印」になる。
惜しむらくは「おジャマ・デルタハリケーン!!」「おジャマ・キング」を入れられなかったことですね。いや,入れることはできるし使える・出せるとも思うんですが,それらを入れたことで,シナジー面や戦略面で強くなるビジョンが見えないんですよね。
また,メインデッキの「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン」の素材の素材がほとんど活用できてないですね。通常モンスターとしては活用していたり素材としての活用はあるのですが,素引きすると割と困ります。
技の仕込み具合には反して,「S:Pリトルナイト」や汎用的な罠カードを使ったことで,プレイングの自由度はかなり高いです。「おジャマッチング」や「武装竜の霹靂」などモンスターを並べるカードで相手を揺さぶりながら,「アームド・ドラゴン・サンダー」のレベルアップや「おジャマ・ブルー」の効果を狙うのが楽しいです。
映え度はそこそこですね。それなりに難しいモンスターを使っていますが,それだけと言えばそれだけなので,そこそこです。
デッキ遍歴
最初作ったときはもっと「天球の聖刻印」を出すことに特化していた気がします。「予想GUY」「輝光竜セイファート」でドラゴンを並べやすかったのでそれを中心に「アーム・ドラゴン・サンダー」につなげ耐えるデッキでした。
「Team 5D's」
WRGP決勝でのTeam 5D'sをイメージ元にしたデッキです。ファーストホイーラー・セカンドホイーラーのジャック・クロウから展開して,ラストホイーラー遊星につなげるイメージです。
シナジーの見当たらないところに,シナジーを見出して作ったデッキですが,個人的に課題の残るデッキでした。
デッキの動き
このデッキでは,「リゾネーター」「ドラグニティ」「BF」の3つの動きを組み合わせます。
「リゾネーター」は「レッド・ライジング・ドラゴン」をベースにした展開です。
- 「ソウル・リゾネーター」から。「ソウル・リゾネーター」を召喚し,「ボーン・デーモン」を手札に加える。他のカード1枚をコストに「ボーン・デーモン」を特殊召喚。「ボーン・デーモン」で「クリムゾン・リゾネーター」を墓地へ送り,レベルダウン。「ソウル・リゾネーター」と「ボーン・デーモン」の合計レベルが6になり「レッド・ライジング・ドラゴン」を出し,「クリムゾン・リゾネーター」を蘇生。「クリムゾン・リゾネーター」効果で,「ヴィジョン・リゾネーター」「シンクローン・リゾネーター」をリクルート。「レッド・ライジング・ドラゴン」+「ヴィジョン・リゾネーター」で「スカーレッド・デーモン」を出し,「ヴィジョン・リゾネーター」で「クリムゾン・ヘルガイア」をサーチ。「スカーレッド・デーモン」+「クリムゾン・リゾネーター」で「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」を出す。「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」で「シンクローン・リゾネーター」をリリースし,「スカーレッド・デーモン」を蘇生。リリースされた「シンクローン・リゾネーター」で,「ヴィジョン・リゾネーター」を回収。
この動きで,「ソウル・リゾネーター」やそれに代わるカードから,「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」と「スカーレッド・デーモン」と「クリムゾン・ヘルガイア」と「デモンズ・ゴーレム」がそろいます。
この盤面が残り,「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」の攻撃が通ると,その効果で墓地から「クリムゾン・リゾネーター」デッキから「BF-無頼のヴァータ」をだします。M2に,「スカーレッド・デーモン」+「クリムゾン・リゾネーター」+「BF-無頼のヴァータ」で「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」を出すと,手札から「ヴィジョン・リゾネーター」を特殊召喚し,「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」と
「ドラグニティ」は「ドラグニティナイト-ガジャルグ」をメインにした展開です。
- 「ドラグニティ-レムス」から。「ドラグニティ-レムス」を手札から捨て,「竜の渓谷」をサーチ。「竜の渓谷」を発動し,効果で手札を1枚捨てて「ドラグニティ-レガトゥス」をサーチ。「ドラグニティ-レガトゥス」は特殊召喚でき,また「ドラグニティ-レムス」が墓地から蘇生できる。「ドラグニティ-レムス」+「ドラグニティ-レガトゥス」で「ドラグニティナイト-ガジャルグ」を出す。「ドラグニティナイト-ガジャルグ」起動効果で,「BF-幻耀のスズリ」を手札に加え,何かドラゴン・鳥獣を捨てる。「BF-幻耀のスズリ」を召喚し,その効果で「BF-嵐砂のシャマール」をサーチ。「BF-嵐砂のシャマール」を手札から捨て,「黒羽の旋風」を置く。フィールドの「BF-幻耀のスズリ」を自身をリリースして「幻耀トークン」にし,「幻耀トークン」+「ドラグニティナイト-ガジャルグ」で「スカーレッド・デーモン」を出し,「黒羽の旋風」で「BF-嵐砂のシャマール」を墓地から特殊召喚。「BF-嵐砂のシャマール」+「スカーレッド・デーモン」で「赤き竜」を出せるので,「くず鉄の神像」を手札に加える。
これでフィールドに「赤き竜」「くず鉄の神像」がそろい,墓地に「スカーレッド・デーモン」がいるので,次のターン「くず鉄の神像」で「スカーレッド・デーモン」を蘇生し,「赤き竜」で「ブラックフェザー・ドラゴン」を出すと,「BF-嵐砂のシャマール」「黒羽の旋風」が使えて,「BF-嵐砂のシャマール」をフィールドに出しつつ,前のターン使った「BF-幻耀のスズリ」を回収,「ブラックフェザー・ドラゴン」に「黒羽カウンター」を乗せることができます。先に「スカーレッド・デーモン」を出して「ブラックフェザー・ドラゴン」を出すことで,「赤き竜」の対象にするために「くず鉄の神像」によって特殊召喚されたエンドフェイズに
- 「BF-幻耀のスズリ」を召喚,「BF-無頼のヴァータ」をサーチ。「BF-無頼のヴァータ」を特殊召喚。「くず鉄の神像」によって,「ブラックフェザー・ドラゴン」を蘇生。「BF-無頼のヴァータ」+「ブラックフェザー・ドラゴン」で「ドラグニティナイト-ロムルス」を出し,「ドラグニティ・グロー」をサーチ。「ドラグニティ・グロー」を発動して「ドラグニティアームズ-グラム」をサーチ。「竜の渓谷」で,「ドラグニティアームズ-グラム」を捨て,「ドラグニティ-レムス」をサーチ。その効果で「竜の渓谷」をサーチ。「ドラグニティ-レムス」は「ドラグニティナイト-ロムルス」がいるので墓地から特殊召喚でき,「BF-幻耀のスズリ」と「ドラグニティ-レムス」で「ドラグニティナイト-ハールーン」を出し,その効果で「ドラグニティナイト-ガジャルグ」を装備。「ドラグニティ・グロー」の墓地効果で「ドラグニティナイト-ガジャルグ」を特殊召喚し,「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」をサーチ。「ドラグニティナイト-ガジャルグ」+「ドラグニティナイト-ハールーン」で「赤き竜」を出す。墓地の「ドラグニティナイト-ハールーン」と「ブラックフェザー・ドラゴン」を除外し「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」を出す。「赤き竜」で「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」を対象に「シューティング・スター・ドラゴン」を「ドラグニティナイト-ロムルス」に出すことで,「ドラグニティナイト-ロムルス」の効果で「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」を出す。
これで,「シューティング・スター・ドラゴン」と「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」と「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」が並び,「シューティング・スター・ドラゴン」の効果を使ってニート攻撃できない結果になったとしても「シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン」になることで攻撃できるようにします。「シューティング・スター・ドラゴン」の結果がよければ,「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」+「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」で「シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン」を作り,「シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン」と「シューティング・スター・ドラゴン」のフィールドを作ります。カッコいいぜ!
「BF」はそこまでメインの展開ではありませんが,一応「BF-幻耀のスズリ」を引いた場合に,「BF-無頼のヴァータ」を手札に加え,特殊召喚すれば,「ドラグニティナイト-ロムルス」を出せるので,「疾風のドラグニティ」を持ってきて動けそうな雰囲気を出します。「リゾネーター」や「ドラグニティ」の展開が手札にできていれば,そちらを優先する事故回避用のサブプランです。
ただし,「BF-幻耀のスズリ」と「クリムゾン・リゾネーター」を同時に引いた場合は上振れで盤面を作ることができます。
- 「クリムゾン・リゾネーター」を手札から特殊召喚。「BF-幻耀のスズリ」を召喚,「BF-嵐砂のシャマール」をサーチ。「BF-嵐砂のシャマール」を捨て「黒羽の旋風」を置く。「クリムゾン・リゾネーター」+「BF-幻耀のスズリ」で「レッド・ライジング・ドラゴン」を出し,その効果で「クリムゾン・リゾネーター」を蘇生。「クリムゾン・リゾネーター」の効果を使い,「シンクローン・リゾネーター」「ヴィジョン・リゾネーター」を出す。「レッド・ライジング・ドラゴン」と「ヴィジョン・リゾネーター」で「スカーレッド・デーモン」を出し,「黒羽の旋風」の効果を使い,「BF-幻耀のスズリ」を特殊召喚。「スカーレッド・デーモン」+「クリムゾン・リゾネーター」で「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」を出す。「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」で,「シンクローン・リゾネーター」をリリースして「スカーレッド・デーモン」を蘇生し,「シンクローン・リゾネーター」で「ヴィジョン・リゾネーター」を回収。「ヴィジョン・リゾネーター」を手札から特殊召喚し,「BF-幻耀のスズリ」の効果で自身をリリースし「幻耀トークン」を出す。「スカーレッド・デーモン」+「ヴィジョン・リゾネーター」+「幻耀トークン」で「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」を出す。
これで,「ソウル・リゾネーター」1枚からより盤面が強くなっており,「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」と「スカーレッド・デーモン」だったものが「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」と「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」になっています。
基本的な展開は以上です。
最終的に「集いし願い」に触りたいので,「トラップトラック」や「青い涙の天使」で通常罠を持ってきます。「おろかな副葬」でもよいので,序盤は相手の妨害や「救いの架け橋」からの「竜の渓谷」で動き始めたりします。特に,「宝玉獣 コバルト・イーグル」が鳥獣族のため,「ドラグニティナイト-ガジャルグ」で捨てるカードとして使えます。
また,「竜の渓谷」の手札消費の激しさを考慮して,罠は墓地でも使える効果を持つものを優先しています。
自己評価
- 技の仕込み具合:8 / 10
- プレイングの自由度:4 / 10
- 映え度:9 / 10
展開ルートの作りこみや罠のバリエーションや「竜の渓谷」のコストなど,技の仕込みは上々でしたが,展開の脆弱性については少し考慮が漏れていた感じがあります。特に,展開が止まってしまうと他に何もできなくなることが多い割には,展開が通ったときのリーサル力が高い印象です。そのため,ゲーム展開が単調になりやすく自由度がなく感じました。盤面はカッコいいんだけどね……
デッキ遍歴
始まりは,友人が「ボルテック・バイコーン」や「三極神」や「機皇帝」など,WRGP編のチームでデッキを作っているのを見て,そういう切り取り方もあるのか,と思って作り始めたデッキでした。
それまでの感覚だと,"5D's"のデッキというからには,シグナーのドラゴンをすべて入れるべきだと考えていたのですが,WRGPに絞り込むことで,より深くそれぞれのドラゴンを使うことができるようになっています。特に,「シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴン」「スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン」「ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン」の切り札の進化先まで取り込めているのは,この切り分けが効いています。
ビルダーズフェスという交流会で使用しました。
先日行わせていただいた#遊戯王 非公認交流会 #ビルダーズフェス
— 遊戯王ビルダーズフェス@第四回準備中! (@BUILDERSFES) July 22, 2023
イベント内での対戦風景を動画に撮らせて頂きました!!
公開第3発目は
みらいさん vs re1nsさん!!
ぜひイベントの空気感をお確かめください!!https://t.co/dVv07RMdDk
おわり!
この記事を観てくださった皆様がより良い
小話
デッキビルドをするとき,カード同士のシナジーを考えるのは当然だけど,それ以外に重要な要素がある気がしています。
それは,イメージすること。あるカードを使いたいとき,その名前や,効果や,種族・属性などのステータスの要素がかみ合うこと,つまり単純なシナジーを意識する以外に,そのカードを使ってどうしたら強いか,どのような状況で使うと強いのか,それをイメージできていることは少ないです。特にデッキ作成の段階でイメージできるデッキと,そうでないデッキは,完成度において大きく差がでているように思います。
例えば,次のターンいくら面白いコンボができようと,その準備で相手を圧倒してしまっては,そのコンボは意味が薄くなってしまいます。逆に相手に圧倒されてコンボできなければ,意味はなくなってしまいます。
この例はデッキ全体の調整に関わることですが,コンボ自体にも言うことはできます。単純なカードやシナジーでも,動きのイメージができていれば,斬新なコンボに見えることがあります。例えば,上記でいえば「S:Pリトルナイト」の使い方とかでしょうか。
また,イメージは,カードをピックアップする際にも役に立ちます。例えば,初動を選ぶとき,シナジー以上に,動きのイメージがやりたい準備に合うかどうかを見極めてカードを選ぶことで,自分のやりたい動きやコンボを実現しやすくなります。
ただ,イメージは鍛えるのが難しいです。特に,新しいものを見つけるために,カードをピンポイントで検索したりはできません。イメージさえできていれば,キーワードで検索することはできます。
イメージを鍛えるのにいい方法は,まずテーマを知ることです。しっかりデザインされたテーマには,新たな動きのイメージがあることもあります。分かりやすいのは「ヴァリアンツ」とか。ここで,やってはいけないのは,それらの効果だけを知って満足してしまうことで,そのテーマの動きの本質や強さの本質をとらえるのは,一朝一夕ではなりません。シンプルかつ強力な方法は,実際にデッキを作り,動かし,そして分析することです。特に,そのゲーム中で,どのカードが効いていたかを理解するのが第一歩になるでしょう。
イメージを鍛えるもう一つの方法は,体験することです。対戦相手として動きを直接体験することは強烈な印象として残ります。これは,動きの強さを理解するのに最も役に立ちます。そして良い体験をするためには,良い出会いが必要になります。自分の中になかったイメージを体験できることは稀です。
今年は,そんな自分にとっての新しいイメージを,多く体験できた,そんな年でした。
*1:「鉄獣戦線 塊撃のベアブルム」の制約のため
*2:「鉄獣戦線」の制約のため
*3:「ギガンティック“チャンピオン”サルガス」は「スプリガンズ」ではないため
*4:「相剣大師-赤霄」が,チューナー以外に幻竜族を指定するため
*5:ターンをまたぐ必要あり
*6:「アームド・ドラゴン・サンダー LV7」はフィールド・墓地で「アームド・ドラゴン LV7」のため,特殊召喚に成功した時点で「アームド・ドラゴン LV7」を特殊召喚に成功した状況になります
*7:「アームド・ネオス」の②の効果がしんでますが,EXデッキがないのもありますが,なんとなく万城目やりそうでしょ。「十代の手は借りん!」とか言って。