机上の空論

遊戯王をちょっと面白くする(カモ?な)記事を書いていきます。

【#遊戯王】「ワルキューレ」【#デッキ紹介】 #12

こんにちは。みらいです。

 

ぼちぼち再開しようと思います。今回はリハビリとして簡単なデッキで。

 

 

 

 

ワルキューレ

海外先行で登場したアニメ出身のテーマという異色の経歴を持つテーマが先日の「EXTRA PACK 2019」にて日本に上陸しました。今回はこの「ワルキューレ」を紹介したいと思います。

一行紹介:「おにゃのこいっぱいでかわいいよ!割とぶっ飛んだ効果のカードもあって楽しいよ!!」

「時の女神の悪戯」

ワルキューレ」のテーマとしての独自性はほぼこのカードに集約されます。

時の女神の悪戯

速攻魔法

このカードはチェーン発動できず、このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。①:自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合、自分バトルフェイズ終了時に発動できる。このカードを墓地へ送る。次の自分ターンのバトルフェイズ開始時までターンをスキップする。そのターンの終了時まで自分は「時の女神の悪戯」を発動できない。

 自場が「ワルキューレ」モンスターのみという制約がありますが、それでもたった一枚でターンスキップをするこのカード。自分のBP終了時から次の自分のBP開始時までのスキップですが、それでも数多くの利点があります。

  • 追加攻撃が可能
  • ターン終了時のリスクを帳消しにできる
  • 「時の女神の悪戯」の発動前と後でそれぞれ召喚を行える
  • 「時の女神の悪戯」の発動前と後でそれぞれ「一ターンに一度」の制約の効果を使える
  • セットしたが使えるようになる

単純に連続攻撃性能だけ見ても、「ワルキューレ」の攻撃力を倍にする程度の力は持っています。

またこれが具体的にどのように働くのかですが、例えば、後述する「Walkuren Ritt」のデメリットを帳消しにしたり、強欲で金満な壺」を相手ターンを待たずに2枚使うことが可能ですし、「強欲で金満な壺」はメイン1にしか使えませんね失礼しました、「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」を2度使うこともできます。ほかにも、「未来への思い」の制約やデメリット帳消しにしたり、「憑依解放」をいきなり攻めに使ったり、といったことができます。効果を冷静に考察していくととんでもないことができそうな気がするのは僕だけですか?

ただし、このカードを使い都合上、後攻を優先的にとるデッキになることは覚えておきましょう。

他のテーマとの相性を探る前に、「ワルキューレ」自体のテーマの展開の特徴について押さえておく必要があるでしょう。

「Walkuren Ritt」

このカード名とイラストだけでもこのデッキを組む価値はありますぜ。

Walkuren Ritt

通常魔法

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:手札から「ワルキューレ」モンスターを任意の数だけ特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で3体以上のモンスターを特殊召喚した場合、次のターンの終了時まで自分が受ける戦闘ダメージは0になる。このカードを発動したターンのエンドフェイズに、自分フィールドのモンスターは全て持ち主のデッキに戻る。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「時の女神の悪戯」1枚を手札に加える。

さしずめ「ワルキューレ」版ペンデュラム召喚を行えるカードですね。(同名カード一枚までだけど)

EPに自分モンスターがすべてデッキに戻るリスクはありますが、それはほとんど先述の「時の女神の悪戯」でリスク回避できます。②の効果でサーチができることからもわかるように「Walkuren Ritt」とのコンボを前提にデザインされています。

基本はこのカードで「ワルキューレ」を展開し、総攻撃から「時の女神の悪戯」でワンショットを狙うテーマになっています。(個人的にワンショットは好きではないんですが、このテーマは決まったコンボで相手を一方的に轢くのではなく、細い攻めを編んでキルないし有利な状況を作っていくテーマなので、嫌悪感はあんまりないです。ほかの理由もあるけど後述)

3体以上の追加効果もありますが、「時の女神の悪戯」の関係上あまり意識はされません。基本的には手札の「ワルキューレ」を1,2体だしつつ、「時の女神の悪戯」をサーチするカードだと思います。(リスク管理的にも)

ワルキューレ」モンスター達

ワルキューレ・ドリッド」

ワルキューレ・ドリッド

 光属性・天使族・レベル4・1000/1600

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ワルキューレ・ドリット」以外の「ワルキューレ」カード1枚を手札に加える。②:このカードの攻撃力は、除外されている相手モンスターの数×200アップする。

 「ワルキューレ」のサーチャーですね。「Walkuren Ritt」もサーチ可能なため、デッキ内の重要度はかなり高いです。

打点upはおまけ的で忘れやすいですが、ワンショットには重要になったりするので、覚えておきましょう。

ワルキューレ・セクスト」

ワルキューレ・セクスト

 光属性・天使族・レベル1・0/2000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ワルキューレ・セクスト」以外の「ワルキューレ」モンスター1体を特殊召喚する。②:自分メインフェイズに発動できる。相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

 「ワルキューレ」をリクルートできます。特殊召喚限定ですが、「Walkuren Ritt」や「ワルキューレ・シグルーン」や「ワン・フォーワン」などで特殊召喚可能なので、使う頻度は高いです。打点の足しにはほとんどなりませんが、モンスター数が増えるのでそれだけでも経由する価値はあります。

ワルキューレ・シグルーン」

ワルキューレ・シグルーン

 光属性・天使族・レベル9・2200/2400

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが手札に存在する場合、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・墓地からレベル8以下の「ワルキューレ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 自身で特殊召喚する能力を持ち、さらにほかの「ワルキューレ」も引っ張ってくることができます。このカードが手札にある状態で墓地に「ワルキューレ・セクスト」があると、場の展開を持ち直すことができます。また、「ワルキューレ」の中では素のステータスが最も高いモンスターなので、打点の貢献度はかなり高いです。(「時の女神の悪戯」分で4400の打点を持ちます。)

ワルキューレフィアット

ワルキューレ・フィアット

 光属性・天使族・レベル3・1400/1400

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。このカード以外の自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数だけ自分のデッキの上からカードをめくる。その中に通常魔法・通常罠カードがあった場合、その内の1枚を選んで手札に加え、残りのカードは全て墓地へ送る。無かった場合、めくったカードを全てデッキに戻す。②:このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから「ワルキューレ」モンスター1体を特殊召喚する。

 「ワルキューレ」のリクルーターですね。条件が戦闘限定なので、使いずらさはありますが、デッキの動きを安定させるには欲しいカードですね。

また、①の効果はランダムですが、アドバンテージをほぼリスクなくとれる効果なので、使い得ではあります。ただし、「ワルキューレ・シグルーン」と相性のいい永続の魔法・罠とは相性はよくありません。(「光の護封剣」とかは別だけど)このカードのためもあり、「ワルキューレ」を横に並べるのは重要になってきます。(「ワルキューレ・セクスト」)

ワルキューレ・フュンフト」

ワルキューレ・フュンフト

 光属性・天使族・レベル2・800/1200

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの攻撃力は、除外されている相手モンスターの数×200アップする。②:自分フィールドに「ワルキューレ・フュンフト」以外の「ワルキューレ」モンスターが存在する場合に発動できる。デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

 バフの値は低いですが、全体に及ぶ効果であり、「時の女神の悪戯」も合わせると馬鹿にならないくらいには打点の足しになります。

②の効果は、「おろかな副葬」効果を発揮できます。「Walkuren Ritt」を送ることで、「時の女神の悪戯」の疑似サーチとして活用できます。ほかには、「錬装融合」を落として、ドローに変換することができます。*1また、「ブレイズ・キャノン・マガジン」を落とすことで、相手モンスターを全滅させつつ、1500バーンを与えることができます。*2

条件を満たすのに、「ワルキューレ・シグルーン」や「ワルキューレ・セクスト」などが有用です。

ただ、このカードは単体では意味がないので、採用枚数は検討する必要があります。

ワルキューレ・ツヴァイト」

ワルキューレ・ツヴァイト

 光属性・天使族・レベル5・1600/1600

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。②:このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に、自分の墓地の永続魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

相手モンスターを除去する役割を持っています。

戦闘後に永続魔法を回収する効果を持っていて、「時の女神の悪戯」を絡めると2枚を回収することもできます。「ワルキューレ・シグルーン」のコストに使った永続魔法を回収するのが基本的な流れになりますかね。また、間接的にですが「ワルキューレ・フュンフト」でデッキから落として回収して、疑似サーチできるようになっています。

レベル5のモンスターなので、リリースを用意するか特殊召喚するカードを用意する必要があります。ただし、ほかの「ワルキューレ」にない直接除去のモンスターなので、重要ではあります。

ワルキューレ・アルテスト」

ワルキューレ・アルテスト

 光属性・天使族・レベル6・1600/1800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが魔法カードの効果で手札から特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「時の女神の悪戯」1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。②:自分フィールドに「ワルキューレ・アルテスト」以外の「ワルキューレ」モンスターが存在する場合に発動できる。相手の墓地からモンスター1体を選んで除外する。その後、このカードの攻撃力はターン終了時まで、除外したモンスターの元々の攻撃力と同じになる。この効果は相手ターンでも発動できる。

相手墓地のモンスターを除外する効果を持っているので、妨害として、このモンスターを置いておくこともできます。打点変更効果でもあるいるので、相手によっては活躍するモンスターですね。ただし、効果の持続がターン終了時までなのは注意。

また、相手モンスターを除外する効果を持っているので、前述の「ワルキューレ・ドリッド」や「ワルキューレ・ヒュンフト」の打点upになります。

「時の女神の悪戯」を回収する効果も持っていますが、条件的にこのカードを引いた上で「Walkuren Ritt」や「神の居城ーヴァルハラ」などでしか発揮できないので、使える場面は限られます。

ワルキューレ・エルダ」

ワルキューレ・エルダ

光属性・天使族・レベル8・2000/2200

①:「ワルキューレ・エルダ」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。②:「ワルキューレ」カードの効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000ダウンする。③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、戦闘・効果で破壊され相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。

一見地味な効果ですが、単体で3000までの打点対応と、破壊した相手モンスターを除外する効果を持っています。特に、除外効果は「ワルキューレ・ヒュンフト」などの打点upに貢献してくれ、相手の場にモンスターが並んでいるほどその恩恵が大きくなります。このカード自体の素の打点も高いので、かなり殺意が高いですが、やっぱり安定性に欠けます。

ワルキューレ・ヴリュンヒルデ」

ワルキューレ・ヴリュンヒルデ

 光属性・天使族・レベル7・1800/2000

①:このカードの攻撃力は、相手フィールドのモンスターの数×500アップする。②:このカードは相手の魔法カードの効果を受けない。③:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードの守備力を1000ダウンし、このターン、自分の「ワルキューレ」モンスターは戦闘では破壊されない。

打点up効果をもっているので、相手モンスター1体に対しても2300まで対応できます。

また、②と③の効果は防御向きの効果で、「時の女神の悪戯」で仕留めきれなかった場合に相手ターンに残しておくのに欲しいモンスターです。

ほかの「ワルキューレ」サポート

ワルキューレ」サポートはほかにもあります。

などがありますが、ほとんど使い勝手が悪くファン指向が強いものになります。使えそうなのは、「女神ウルドの裁断」くらいですかね。

「女神ウルドの裁断」

女神ウルドの裁断

永続魔法

①:自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。②:1ターンに1度、カード名を1つ宣言し、相手フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのセットされたカードをお互いに確認し、宣言したカードだった場合、そのカードを除外する。違った場合、自分フィールドのカード1枚を選んで除外する。

 まず、①の効果で、ほとんど耐性をもたない「ワルキューレ」モンスターに耐性を与えワンショットを支えるとともに決めきれない場面でも自陣を堅固にしてくれる強力な効果です。

また、②の効果も相手のセットカードを予測できる場合や、裏にする効果と組み合わせたりすることでアドバンテージを得ることができます。例えば、「闇の護封剣」は永続魔法で相手モンスターをすべて裏にできるので、このカードと相性がよく、後攻をとる「ワルキューレ」にとってはありがたい存在です。*3

さらに、このカード自体が「ワルキューレ・シグルーン」と相性のいい永続魔法であることも追い風になってます。

総合すると、かなり実用的な性能になっており、「ワルキューレ」単体で組むなら必須級になるでしょう。

ちなみに、「女神ヴェルダンディの導き」はこのカードをサーチできるので、4,5枚目として採用するのもアリでしょう。(「女神スクルドの託宣」はさらに「女神ヴェルダンディの導き」をサーチできるので、7,8枚目としてワンチャン…)

サンプルレシピ

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サンプルレシピ

詳細:

www.db.yugioh-card.com

だいぶ素直に組みました。

補足をしておくと

「名推理」との相性が悪くないことまでは認めていただけるでしょうが、わざわざランダム性のあるこのカードまでを採用しなければならない理由があります。それは、「ワルキューレ」の安定性のなさに起因します。元々、後攻を取らなければならない性質上、事故率にはかなり気を配らなければなりません。後攻で何もできないことができるだけないようにするため、最低限15枚の動けるカードが必要になります。「ワルキューレ・ドリッド」「ワルキューレフィアット」「ライトニング・ストーム」「サンダー・ボルト」「闇の護封剣」そして「名推理」が必要になります。*6

ただし、若干対応力に難がある場合があるため、その場合をケアして、EXデッキを組むとよいでしょう。*7

終わりに

「時の女神の悪戯」の可能性に惹かれているので、何かしたいとは思っているのですが、アイデアがまとまっていません。今回は「ワルキューレ」に触ってみようと思ったので、リハビリがてらに簡単に組みました。

ワルキューレ」は本当によくデザインされていると思います。(見た目とかもそうだけど)テーマとしての調整がかなりなされている印象を受けます。*8可能性の伸びしろもあり、テーマとしての完成度も高く、なによりこれがアニメ出身のテーマであるから驚きです。*9少なくとも、メインとなる「ワルキューレ」モンスターたちは決して強力と呼べないながらも、全て不可欠な役割をもつので、面白い。

とまぁ、色々書いてますが、最近のテーマはどれもおもしろいですよね。完成度が高いもしくは高めてくれるようなカードが来て、さらに可能性が開けているんですから。変なデッキがいっぱいできます。

さて、一応次の話をしておくと、次は「IGNITION ASSAULT」にて「崔嵬の地霊使いアウス」が登場したので、「地霊使い」をと考えていますが、構想しかできてないので、予定は未定です。

そういえば、1月号のVジャンプに「ウィン」の新規がくるみたいですね。楽しみですが、個人的には差を付けて欲しくないので、他の͡͡娘はいつかなーという感じです。レベル5なのがだいぶ引っ掛かりますが…。

それでは今回は以上になります。

 

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!

*1:「時の女神の悪戯」とあわせて2ドローもできます。

*2:ただし、「ワルキューレフィアット」との相性は若干悪く、事故も多くなる

*3:ワルキューレフィアット」との相性はあんまりよくないけど

*4:「ヴァレルロード・ドラゴン」とか入れておくと使う機会はあるかも

*5:そしてワンショット成立させやすくする

*6:「ワン・フォー・ワン」を計上しないのはモンスターが少なくなってしまったので、「ワルキューレ・シグルーン」も同様

*7:コストで消えるのはしょうがない

*8:ポールポジション」からは考えられないね

*9:登場時代的にアニメはルールも違えば、調整だってガバガバです。「ニーベルングの財宝」とかいうムチャクチャなカードだってあった