机上の空論

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【#遊戯王】霊使い-その2「ダルク」改【#デッキ紹介】 #6

こんにちは。みらいです。

 

今回は前回の記事での失敗を踏まえ、「ダルク」デッキの再構築を行おうと思います。

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前回の記事→

mirai-drph.hatenablog.com

 

 

前回の復習

デッキコンセプト

デッキの再構築とある通りに、今回はデッキを作り直しますが、コンセプトはそのままでいきます。

前回紹介した「ダルク」のコンセプトは「聖占術姫タロットレイ」を活用します。この「聖占術姫タロットレイ」が「闇霊使いダルク」を蘇生したり、「闇霊使いダルク」を表にしたり、パクったモンスターを裏にして関係を断ち切ったりするわけです。そして、このモンスターは光属性であるため、「憑依装着」のために闇属性の部分が必要ですが、そこに「魔神儀」を絡めていったわけです。ここまでは前回と同様です。

問題点

ここで問題になったのが儀式召喚の難しさです。儀式は通常

  • 儀式モンスター
  • 儀式魔法
  • 儀式のリリース

の全てが必要になり、安定性を「聖占術姫タロットレイ」に依存させた時に、儀式をサポートするカードでデッキが埋まってしまい、選択肢の幅を十分に持たせることが出来なかったことが大きな問題でした。

このように、安定性と選択肢のせめぎ合いが厳しくなる状況は、デッキ構築ではしばしば起こりえます。そんな時に使われるのがデッキ全体の枚数を増やす方法です。

デッキ枚数を増やすメリット・デメリット

デッキ枚数を増やす前にデッキ枚数を増やすことによるメリット・デメリットも記しておくべきでしょう。

まず、デッキ枚数を増やすということは、当然起こりうる初手のパターンが増え、それぞれのパターンが起こる確率が全て小さくなります。従って、安定性を保証するカードを増やす枚数に応じて追加しなければなりません。デッキを作る上では同名カードは3枚までしか入れることができないため、普通、安定性は真に下がります。しかしながら、カードプールが増えた現代においては、ほぼ互換するカード達によって安定性を支えることが可能な場合があり、その場合では、それらの互換するカードが他の役割を持てば、自動的に選択肢が増えることになり、結果デッキの自由度が上がることになります。これがデッキ枚数を増やすメリットの一つです。もう一つの重要なメリットに、デッキいて欲しいカードが相対的に引きにくくなることがあげられます。例えば、今回のような「霊使い」であれば、基本的に「憑依装着」はデッキにいて欲しいカードです。デッキ枚数を増やせば、「憑依装着」を引く確率は小さくなり、デッキにいてくれることになります。ただし、これには注意が必要で、引きたくないカードを増やしても良いというわけではありません。つまり、デッキの枚数を増やす場合には、追加するカードは手札に引くことが好意的であるカードであることが要請されます。

この注意の上で再構築を行なっていきましょう。

再構築

今回はデッキの総枚数を60枚にしようと思います。従って、安定性を保証するために60枚に見合った枚数の安定性を向上させるカードを入れなければなりません。そこから、デッキの中身を考えていきます。また、今回はより厳密に考えるために、先攻と後攻を分けて考えようと思います。(今までは先攻と後攻の手札枚数の時の確率の平均にしていました。)

今回は前回より安定性の条件を雑にします。

前回は安定の条件として「聖占術姫タロットレイ」の儀式召喚が行える手札としました。すなわち、具体的には(条件を少し緩めて)

  • 儀式モンスター「聖占術姫タロットレイ」を手札に持つ
  • 儀式魔法「聖占術の儀式」を持つ
  • モンスター1体

とします。

しかし、この方法ではあまりに複雑になり過ぎたので、もっと雑にします。(この方法の方が「魔神儀」の枚数などのデッキ全体の安定性には寄与しないが、カードそれぞれの安定度に寄与するようなカードの評価を適切に行えるのですが、そうすると、このそれぞれの安定度を計算して安定性を求める方法では実際の確率との誤差が大きくなりそうだと思ったのです。あと、わかりづらいのも深刻な問題だと思いました。つまり、この安定性の基準を設ける一番の利点は、一々確率の計算をせずとも、枚数によってその基準を判断できるようにしたことでした。)

どうするのかというと、儀式のどちらにもアクセスできる(すなわち、儀式モンスターか儀式魔法のどちらでもサーチできる)カードの枚数を数えようと思います。また、従来の安定性評価でもある1枚で戦えるようなカードについても数えようと思います。

さて、具体的にカードを挙げて議論をしていきます。前回挙げたカードは省略します。

 

「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」

祝福の教会-リチューアル・チャーチ」は魔法カードを捨て、儀式魔法か光属性の儀式モンスターをサーチできます。ただし、魔法カードのコストが結構尾を引きます。

「トラップトリック」

通常トラップ万能サーチ「トラップトリック」。このカードで「マジカルシルクハット」やフィールド魔法をサーチできる「メタバース」を加えることができ、安定性に大きく寄与できます。しかも実用的には、状況に応じて様々な通常罠に繋げられるため腐りにくいのも利点ですが、このカード自体が罠であるため、「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」には反しています。

以上のカードから

以上のカードをなどをまとめてデッキにするのですが、とりあえずとして前回のデッキに新しいカードを加えようとすると、まずは戦略的始点から揃えていきます。

「霊使い」としての戦略的始点は、このデッキにおいては「闇霊使いダルク」「憑依解放」が最初に挙げられます。次にこのデッキでは「占術姫コインノーマ」が入っているので、それも戦略的始点として捉えることができます。従って、魔法を落とせれば、そのカードも戦略的始点になることから、「マジカルシルクハット」も数えることができます。しかし、この場合では、遅いので、さらにサポートすべく「おろかな副葬」も自然に投入することになります。

次に、デッキを増やすので、当然安定性の指標となるカードも増やさなければなりませんが、前回のデッキでは「魔神儀-カリスライム」と「儀式の準備」の枚数を削っていたので、そこを補填します。

また、「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」の関係上、魔法カードを増やしたいので、次にそこをサポートします。「テラ・フォーミンング」はサーチかつコストとして使えます。また、「テラ・フォーミング」や「メタバース」のもう一つのサーチ先として、「チキンレース」を入れておきます。「錬装融合」は「おろかな副葬」を「成金ゴブリン」のように変えることができます。また、「マジカルシルクハット」により、「Z-ONE」は永続魔法の擬似サーチとして働きます。従って、「憑依覚醒」を入れるのは自然です。そして、「憑依覚醒」が入ったことにより、攻撃力1850の魔法使いを増やすことになります。そこで、1体でも戦えて、かつ儀式のリリースを補充する意味でも十分威力を発揮する「妖精伝姫-カグヤ」を入れます。

枚数

さて、これらから枚数を決めます。まずは、「壊獣」を見直します。確かに、「壊獣」は高レベルで儀式のリリースに使いやすいですが、魔法カードを落とし、「聖占術の儀式」で「聖占術姫タロットレイ」をサーチしてリリースを揃えることもできます。また、「霊使い」の効果の活用に関しても、魔法カードを落とすギミックを「帝王の轟毅」と共有でき、魔法も少ないことから、「壊獣」をまず外します。

次に1枚で十分活用できるカードについて挙げます。「錬装融合」は1枚で十分です。また、サーチを前提としているので、「憑依覚醒」「Z-ONE」は1枚ずつにします。「チキンレース」も選択肢としてあることが重要なので1枚で十分です。「帝王の轟毅」は引くと全く使えないので、1枚にします。(ほんとは2枚欲しい)

次に「メタバース」は「トラップトリック」の関係上2枚にします。また、「祝福の教会-リチューアル・チャーチ」も同名カードをコストとして使えることから2枚にします。

最後に重要な関わるカードは3枚にします。すなわち、「トラップトリック」「妖精伝姫-カグヤ」「おろかな副葬」を3枚にします。

そして、最後にデッキ枠が少し余ったので、魔法であり、儀式のリリースも補助でき、「憑依解放」のトリガーにもなる、後攻で使いやすい「簡易融合」を入れます。

完成したデッキはこちら:

www.db.yugioh-card.com

先攻(初手5枚+ドロー1枚において)

まずは先攻の場合から考えます。今回できたデッキは常にゲームをコントロールするデッキというよりかは、相手の行動に対して柔軟に対応はするが制圧はしない、という感じなので、先攻では3ターン目のドローを考えます。従って初手は6枚の時の基準を利用します。初手6枚のうちにあるカード類が少なくとも1枚入っている確率が95%以上になるには、デッキ60枚中23枚がそのカード類でなければなりません。デッキをみると儀式カードどちらにもアクセスできるカードは19枚になっています。また、先攻で使えるカードとして「妖精伝姫-カグヤ」が挙げられるので、先攻では22枚が安定のカードとして挙げられます。ここでちょっとサボって他のカードも十分使えるので先攻では安定と考えることができます。

後攻(初手6枚に置いて)

今回先攻と後攻ではほとんど一緒ですが、「妖精伝姫-カグヤ」は後攻では少し微妙です。今回はそのために「簡易融合」を入れておいたので、先攻と同様にして後攻の場合も安定であると考えられます。

デッキの考察

それぞれの基準を再び考察していきましょう。

安定性は上述の通り。

対応力については、前回とは違い「壊獣」がいないので少し幅は減りましたが、対象が取れればなんとか…。あとは、「憑依覚醒」によるバフで突破することができますね。

選択肢はだいぶ増えました。特に「マジカルシルクハット」はかなり幅のあるカードになりました。

防衛力はかなり上がりました。というのも、「妖精伝姫-カグヤ」のおかげで、ほぼフリーチェーンバウンスを持っているようなものなので、「聖占術姫タロットレイ」と並べてかなり良い布陣になるのではないでしょうか。

耐久力はあまり変わってないと思いますが、やはり「マジカルシルクハット」や「憑依解放」などの高耐久があるので、大丈夫だと思います。

リカバリ能力については、儀式のリリースについて不安が残りますが、「魔神儀」次第な感じですかね。

まとめ

結果できたデッキをみて、前回よりはよくなった感じがします。実はここに至るまでは結構紆余曲折あり、記事1本ボツになっているのですが。

この「霊使い」紹介シリーズはデッキの構成の具体例として、より理論を深めるために出来るだけ記述とともにデッキを作っていこうと思っていたのですが、あまりに長すぎたために、方針が今の形で固まった段階で、ボツ分は切り捨てました。なので、簡潔に作っているように見えますが、時間はかかってます。

さて、残り5属性あり先が思いやられる感じですが、頑張って作っていこうと思います。

一応、これで完成形なのですが、他の属性を考えていたらもっと良さそうな組み合わせを見つけたので、今度追記します。

 

 

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!