机上の空論

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【#遊戯王】霊使い-その10「ネメシス霊使い」【#デッキ紹介】 #17

こんにちは。みらいです。

 

 

今回は新時代の「霊使い」!

 

が公開される前に現時点での「霊使い」の個人的到達点を記しておこうかなと思っております。

大まかな流れは以下などを参照。

 

mirai-drph.hatenablog.com

mirai-drph.hatenablog.com

mirai-drph.hatenablog.com

 

初めに

大事なことをまず言っておきましょう。

今回のデッキは「霊使い」といいましたが、かなり薄いです。メインデッキに「霊使い」どころか魔法使いもほとんどいないし、エクストラにリンク「霊使い」が入っているだけです。ただし、その娘らをバンバン出せます、割と好きな時に。あと、「憑依覚醒」も入ってるしね。そういう感じのデッキですので、今までのがっつり「霊使い」を活用する、といった感じではないのでご了承を。

デッキ概要

私のデッキは基本的に一言で表すことができないのですが、大まかに内容を説明すると、安定性と展開の速さに特化させた形です。レシピ:

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詳細:

レシピ見ても なんのこっちゃ だと思うので、以下で解説していきます。

基本は「ネメシス」が展開とアド取りと回収を務める、といった感じです。

下級「ネメシス」は共通効果で同名以外の除外されている自分モンスター1体を回収しつつ手札から出てきます。そして、フィールドでは各場所から「ネメシス」を手札に加える効果を持っているので、効果を使うたびにアドが増えていくことになります。ターン制限はありますが、これだけで毎ターン2,3体のモンスターを出せるので、かなり強力です。

ただし、「ネメシス」はテーマ内だけでは除外を貯めづらいので、そこを除外から始まる展開しやすい下級モンスターで補っていく、といった形です。

一番わかりやすいのは「水晶機巧-ローズニクス」でしょうか。墓地から自身を除外して「水晶機巧トークン」を生成できます。場にモンスターが増えつつ除外ができます。「ジェット・シンクロン」や「音響戦士」も近い動きをします。

そして、「水晶機巧-ローズニクス」などを墓地に落とすための「スクラップ・リサイクラー」や「ジェネクス・ウンディーネ」です。

これらの下級モンスターの展開を使ってリンクモンスターを並べていくわけですが、お気づきでしょうか。これらのモンスターは四属性に割り振られていることに。すなわち、これらの展開の軸となる下級モンスターたちは皆リンク「霊使い」の素材になるのです。これにより、リンク「霊使い」の出しやすさに関してはかなりの自由度を誇っています。もちろん、「憑依覚醒」のバフ効果だって大いに活躍します。

これが、このデッキの基本です。

基本戦術

では、このデッキがどのような戦術をとっていくかを解説します。

第一目標は「妖精伝姫-シラユキ」を墓地に置くことです。

「妖精伝姫-シラユキ」で「ネメシス」のための除外を貯めたり、使い終わったモンスターを「妖精伝姫-シラユキ」で除外し「ネメシス」で回収するようなこともします。

つまり、手札に「ネメシス」、墓地に「妖精伝姫-シラユキ」やほかの「ネメシス」がそろうと、理論上はデッキのすべてのモンスターを使いまわすことができます。

このデッキの最初の動きはその環境の構築から始まります。具体的な「妖精伝姫-シラユキ」を墓地に落とす手段は、一応このデッキでは2パターン用意していますが、基本的には前者で落とすようにします。

一つ目の手段は「水晶機巧-ハリファイバー」を「シューティング・ライザー・ドラゴン」に変身させてその能力によって墓地に落とす手段です。そのターン中は「妖精伝姫-シラユキ」の能力は使用できませんが、長期的に見ればかなりのアドバンテージを得ることができます。

二つ目の手段は「ユニオン・キャリアー」を使う方法です。自身や「霊使い」に「妖精伝姫-シラユキ」を装備させて強化しつつ、「妖精伝姫-シラユキ」を墓地に置く準備をします。この手段は主に「水晶機巧-ハリファイバー」が「壊獣」で処理された時用なので、出番は少ないです。しかしながら、「ユニオン・キャリアー」にはもう一つ役割を与えてあります。それはまたおいおい。

「妖精伝姫-シラユキ」を落とす手段ははっきりしましたが、「ネメシス」が手札に来ないのであれば、それを存分に活用することはできません。このデッキには「ネメシス」を持ってくる手段があります。それが「霊使い」です。このデッキの各下級「ネメシス」は火・風・水属性かつ守備力が1500以下なので、リンク「霊使い」の②の効果で持ってくることができます。基本的には「ネメシス」サーチ能力を持つ「ネメシス・フラッグ」(炎)が第一優先です。

第二目標としては「超雷龍-サンダー・ドラゴン」+「クロシープ」の盤面を作ることです。「超雷龍ーサンダー・ドラゴン」は「ネメシス・コリドー」(風)から出せます。この盤面はさらなる展開の足掛かりであると同時に、強力にアドバンテージを得る手段でもあります。相手ターンに「クロシープ」のリンク先に「超雷龍ーサンダー・ドラゴン」がいる状態で「クロシープ」のリンク先にモンスターを特殊召喚すると「クロシープ」が起動して、星4以下を蘇生します。これによって相手ターンも含めた毎ターン星4以下を蘇生できる状態であるわけです。また、「シューティング・ライザー・ドラゴン」がいるとこの動きに意味が足されます。それは相手ターンのシンクロ召喚による妨害のバリエーションを増やすことです。特に、この動きを起動できるのは「水晶機巧-ハリファイバー」と「妖精伝姫-シラユキ」なので、起動のしやすさは上に同じ。そして、この展開力で「ユニオン・キャリアー」を出し、「超雷龍ーサンダー・ドラゴン」に「破械剣-ドラゴン・バスターブレード」を付ければかなり強力です。

これらの展開を安定して行うための、「スクラップ・リサイクラー」(地)や「ジェネクスウンディーネ」(水)や「音響戦士ギータス」(風)なわけです。

それぞれが、「水晶機巧-ハリファイバー」を作ることができ、除外にカードを貯めることができます。具体的な展開ルートは次の節に回します。

さて、これらの上で、「霊使い」が重要な意味を持つことがお分かりいただけたでしょうか。つまり、各キーカードの相互サーチを可能にしています。「霊使い」を出しておくことで、展開の初動を持ってくると同時に、展開後であっても次の展開をサポートする役割を持っているわけです。

以上がこのデッキの基本的な戦術です。

 

展開ルート

概要はつかめたでしょうか。今度は具体的に展開ルートをいくつか示しておきたいと思います。

 まずは、一番強力なのから。「ネメシス・フラッグ」か「ネメシス・コリドー」+「ジェネクスウンディーネ」か「スクラップ・リサイクラー」+手札。結果は上述した「超雷龍ーサンダー・ドラゴン」+「クロシープ」+「水晶機巧-ハリファイバー」+α。

それぞれで違いますが、わかりやすいのは「ネメシス・コリドー」+「スクラップ・リサイクラー」でしょうか。

「スクラップ・リサイクラー」を召喚。その効果で「水晶機巧-ローズニクス」を墓地へ。その効果を使い「水晶機巧トークン」を出す。「スクラップ・リサイクラー」と「水晶機巧トークン」で「クロシープ」をリンク召喚。除外された「水晶機巧-ローズニクス」を対象に「ネメシス・コリドー」を発動し、特殊召喚。そいつを素材に「超雷龍ーサンダー・ドラゴン」を「クロシープ」のリンク先に出す。「クロシープ」の効果が誘発し、墓地から「スクラップ・リサイクラー」を蘇生。そいつの効果が誘発し、「ジェット・シンクロン」を墓地へ。そいつの効果を起動し、手札を一枚墓地へ送って、そいつを復活。「スクラップ・リサイクラー」と「ジェット・シンクロン」を素材に「水晶機巧-ハリファイバー」をリンク召喚。その効果で、「幻獣機オライオン」をリクルート

ここまでが自分ターンの動きになります。相手のターンで、メインフェイズに「水晶機巧-ハリファイバー」を起動し、「シューティング・ライザー・ドラゴン」をS召喚。その効果で、「妖精伝姫-シラユキ」を墓地へ送りつつ、「クロシープ」が起動し、「ネメシス・コリドー」を蘇生。この状態で、「シューティング・ライザー・ドラゴン」のレベルが3になっているので、「シューティング・ライザー・ドラゴン」+「ネメシス・コリドー」で「サイバース・クアンタム・ドラゴン」、あるいはそれに加えて、「幻獣機オライオン」を混ぜると「水晶機巧-グリオンガンド」が出ます。

特に、「サイバース・クアンタム・ドラゴン」は「クロシープ」を守ってくれ、「憑依覚醒」+リンク「霊使い」と相性が良いです。

後の展開の証明は読者に任せる。

「ネメシス」がない場合の展開も記しておきます。この場合は上述の「妖精伝姫-シラユキ」+「ネメシス」サーチを行います。

「水晶機巧-ハリファイバー」を作る。「ジェット・シンクロン」をリクルート。そいつ1体で、「リンクリボー」を作る。「ジェット・シンクロン」を自身の効果で蘇生する。「リンクリボー」と「ジェット・シンクロン」で「灼熱の火霊使いヒータ」を出す。

以上が主な展開ルートです。基本的な展開はこれをベースにして行います。

構造解説

 ここでは、ピン刺しのカードやカード枚数について解説します。

まず、解説していなかった「アークネメシス・プロートス」から。これは「ネメシス」しか展開が動かない時でも、何とかできるように、と最後に蓋をするときなどに使えます。

上で書いたことではわからないモンスターが約2名。「怒炎壊獣ドゴラン」と「工作列車シグナル・レッド」。それぞれ炎属性と地属性の守備力1500以下なので、リンク「霊使い」から持ってこれます。「怒炎壊獣ドゴラン」万能除去として使います。詰まないためにも「灼熱の火霊使いヒータ」の自爆特攻も考えられます。「工作特急シグナル・レッド」は、次の展開のためにリンク「霊使い」を置いた場合にそのまま押し切られないようにするためのカードです。つまり、「崔嵬の地霊使いアウス」を出すことで、盤面を返された時に次の展開として「スクラップ・リサイクラー」を持ってきて、火力で押し切られそうになったら「工作特急シグナル・レッド」で耐えるといった感じです。一応、「工作特急シグナル・レッド」は奇襲性が高いので、「クロシープ」を守ったり、「水晶機巧-ハリファイバー」を守って良いタイミングで使えるようにしたりとかできます。

では、カード枚数について。

今回のメインギミックは「水晶機巧-ハリファイバー」を出すあるいは「ネメシス」を手札に入れることです。

メインの一番強い動きをするためのカードとして「スクラップ・リサイクラー」と「ジェネクスウンディーネ」が2種類6枚。期待値1には少し足りないですが、これが初動になります。

展開をサポートし、強化するためのカードとして、「ネメシス」の炎と風の2種類6枚(条件アリ)と「音響戦士ギータス」が1種類3枚入っています。これは初動の2種類が止まった時のためのカードでもあり、強くはないがメインギミックを動かすことのできるカードでもあります。

これに「ジェット・シンクロン」や「音響戦士サイザス」も理論上は同様の影響力を発揮するので、結局17枚がメインギミックを動かすことができるカードになります。

 相手の展開に対応するためのカードとして、各種手札誘発と「怒炎壊獣ドゴラン」そして「妖精伝姫-シラユキ」も同様の働きをし、計8枚入っています。これは期待値1以上になっています。多分(先後合わせて)

 手札誘発の種類をばらしているのは、趣味もありますが、実用てっきな観点からすると、属性の種類をバラバラにすることで「霊使い」とのシナジーを高める、ことと、「抹殺の指名者」の対応力を伸ばす、そしてチューナーであることが挙げられます。

また、「抹殺の指名者」は序盤で止められた時などの「ネメシス」の特殊召喚対象確保であったり、「ネメシス・コリドー」のみを次の展開へとつなげるカードにもなります。

「憑依覚醒」は割とキーカードで、手札を残して展開しつつ、自場の打点を上げてくれるので、なるべく引きたいカードです。というかこのために作ったまである。なのでこれを引くために3枚詰んで、デッキもできるだけ減らしています。

後のカードは、デッキを動かすのに最小限のカードを入れています。「音響戦士」チューナーのチョイスですが、「音響戦士ドラムス」は好きに属性を変えられる最強の「霊使い」?なので採用しています。

エクストラについてですが、「メタファイズ・ホルス・ドラゴン」は相手ターンシンクロのバリエーションとして入れていますが、もしかしたら「アクセスコード・トーカー」のほうが強いかもしれない。

まとめと余談

以上がこのデッキです。

初動は上述の通りですが、「ネメシス」による使いまわしが基本なので、「水晶機巧-ハリファイバー」を何度もエクストラデッキに戻して何回も使って展開をするようなゲーム展開になると思います。

使ってて思うのは、このデッキはたいていのゲーム中でこのデッキに入っている手札誘発や魔法以外すべてのカードを持ってくることができるので、デッキすべてがつながっている感じがします。展開のバリエーションも、エクストラデッキの枠という限界がありますが、割と宇宙。「ネメシス」はかなり可能性のあるテーマだと思います。それをサーチできるリンク「霊使い」もまた宇宙。

良ければリンク「霊使い」、使ってくだされ。

 

 

以下余談。

このデッキは以前紹介した「六霊使い」がベースになっています。

理論上デッキが回る安定性は十分だったのですが、環境のインフレなどによってその脆弱性や展開の遅さが目立つようになりました。

まず、自分のデッキの枠組みを作る段階では相手の妨害を考えないので、そこが弱点になりがちでした。例えば、召喚権を使って強力な展開をできるといっても、最初を止められた際にその後の展開が立ち行かなくなるのであれば、デッキとして回っていることにはなりません。この妨害がインフレによって看過できなくなってきました。それは、以前にも書いたと思いますが、妨害によって展開が止められ逆転困難な状況まで持っていかれるような環境になっているということです。また、通常の展開も遅いので、こちらのエンジンがかかる前に逆転困難な盤面にされるのも同様です。

これらの解決策として導入した再調整の理論を以前の「六霊使い」に適用したところ、展開の速さを追求した結果、メインデッキから「霊使い」が抜けるという事態に。そして、できたのがこのデッキです。

このデッキは、相手の展開に対する対応としての一つの答えでもあります。自分の展開にもなりつつ相手の展開にも対応する、という感じです。

理論と合わせてみれば、手札誘発の必然性が分かると思います。

あと、このデッキで意識したのは各四属性のバランスです。各属性に、展開もしくは対応に使えるようなカードが入っているようなデッキにしたかったのです。これはリンク「霊使い」を等しく採用するという意味では重要になります。ただし、水属性のバリエーションが少ないのが、ちょっと引っ掛かってるところではあります。出しやすくはあるのですが、出す優先度が低くなってしまう感じです。「時戒神」とかも考えたのですが、自分の展開に合わないという理由で却下。他の可能性としては「ネクロス」があるのですが、今回目標としていた安定性にそぐわないということで外れてもらっています。デッキとしてはすごく面白いのでそちらも作ってみてはどうでしょうか。

今回は以上になります。

 

 

 

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!