机上の空論

遊戯王をちょっと面白くする(カモ?な)記事を書いていきます。

【#遊戯王】知らないと損をする KO☆WA☆ZA #4

こんにちは〜。みらい です。

 

 

今回は遊戯王の知ってて当たり前!?な、

しかも知らないと損をするようなルールについて

まとめその解説をしようと思います。

 

 

基礎的なものから紹介していきますので遊戯王のルールに明るくない人にも読めるようにはしていくつもりです。

ただし、完全にはなっていないので、基礎のルールは前提とします。

 

 

参照しておくべきものも適宜リンクを貼っていきます。

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

遊戯王カードWiki - トップページ

 

 

あと、まとめたいので他にもあったらコメントください。

 

装備魔法および永続魔法・罠やフィールド魔法の除去による効果の強制破棄

装備・永続魔法や永続罠、そしてフィールド魔法など*1

ルール上分類された永続的にフィールドに残るようなカード

はその効果を処理するタイミングでフィールドに表側で存在しない場合、その効果は処理を行いません。(これをここでは効果の不発と呼びます。)

ただし、そのカード自身をコストにして発動する効果はそのまま処理が行われます。

 

 

例えば、「チキンレース」の②の効果をいずれかの効果を選択して発動し、それにチェーンして「サイクロン」を「チキンレース」を対象に発動したとします。

チキンレース」へ→

Chicken Game | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「サイクロン」へ→

Mystical Space Typhoon | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE


 このままチェーンの処理に入ったとして

まず、「サイクロン」から処理され「チキンレース」が破壊されます。

その後、「チキンレース」の処理が行われますが、フィールドに表側で存在していないので②の効果は不発となり処理が行われません。

参照:

遊戯王カードWiki - 永続魔法

遊戯王カードWiki - フィールド魔法

遊戯王カードWiki - 無効

 

 

と思っていたのか?

 

 

はい。ルールミスです、すいません。「チキンレース」はチェーン不可です。

 

昔の勘違いがそのまま残ってた感じです。

 

(ご指摘ありがとうございます。)

 

 

 

 

これにより「サイクロン」等の効果を無効にしない魔法・罠除去によって、

永続魔法・罠やフィールド魔法の効果を食い止めることができます。

 

 

なお、このような処理が行われるのは発動時の効果処理であっても例外ではありません。

 

例えば、

「炎舞ー「天璣」」の発動に「サイクロン」をチェーンしてそれを破壊する場合、最終的に「炎舞ー「天璣」」の効果は処理されません。

「炎舞ー「天璣」」へ→

Fire Formation - Tenki | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

また、以上の処理は永続魔法・罠やフィールド魔法*2でのみの場合になります。

例えば、「光の護封剣」にチェーンして「サイクロン」をそれを対象にして発動し処理を行なった場合、「光の護封剣」は破壊されますが、その①の効果は適用されます。

「光の護封剣」へ→

Swords of Revealing Light | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

コストと効果の戦術上の違い

例えば、「海皇の竜騎隊」や「シャドール・ヘッジホッグ」などはそのテキストに明確にその違いが書かれています。

「海皇の竜騎隊」へ→

Atlantean Dragoons | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「シャドール・ヘッジホッグ」へ→

Shaddoll Hedgehog | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

このことからわかるように、コストによる墓地送りと効果による墓地送りは効果の上で違っています

が、処理の上でも違っています。

つまり、

  • コストによる墓地送りは効果処理前(チェーンブロックを積む段階)に行われ、
  • 効果による墓地送りは効果処理の段階で行われます。

 

 

墓地送りだけでなく、一般に

コストは効果処理前に払われ、

効果は(当然だが)効果処理の段階で行われます。

 参照:

遊戯王カードWiki - コスト

 

 

このことがどう戦術に影響を及ぼすかと言うと

例えば、

コストは効果処理前にすでに払ってしまうので、その効果が無効になったりした場合、そのコストは帰ってこないことになります。

なので、コストを払うことは無効にされた場合のリスクがその分増されていることになります。

 

 

また、コストは効果処理前に払ってしまうので、

墓地送りなどのコストで墓地に送ったカードをそのままその効果の対象にしたり、

墓地で発動できるスペルスピード2のカードなどの効果を*3同一チェーン上で発動できます。

 

なので、「ブービートラップE」を手札の永続罠を捨てて発動したとき、

そのカードをセットする対象に選べますし、

「バージェストマ」カードを捨てたときも*4そのカードの②の効果を使うこともできます。

ブービートラップE」へ→

Booby Trap E | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「バージェストマ・オレノイデス」へ→

Paleozoic Olenoides | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

 対象に取る(選択)と取らない(選ぶ)の戦術上の違い

当たり前ですが、「このカードは効果の対象にならない。」のようなテキストをもつモンスターは対象に取ることができませんが、対象を取らない効果(選ぶ効果)によってそのカードを指定することはできます。*5

これは前の場合と同じで効果の上での違いですが、

同様に実際の処理も違います。

 

つまり

  • 対象に取る(選択)効果は効果処理前*6に、指定されるカードを選択しますが、
  • 対象に取らない(選ぶ)効果は効果処理の段階で、その指定されるカードを選びます。

参照:

遊戯王カードWiki - 対象をとる(指定する)効果

 

 

このルールを活用すると次のようなことができます。

「サイクロン」はフィールドの魔法・罠を対象にして発動します。

なので、伏せカードを破壊しようとした時「サイクロン」にチェーンしてそのカードを発動された場合、

例えば「強制脱出装置」などを使われ自分のモンスターが戻されてしまった場合などを考えると、

「サイクロン」がほとんど無駄になってしまいます。

しかし、

「翼の魔妖ー天狗」を墓地から特殊召喚し、その③の効果を発動した場合、

効果処理前のチェーンブロックを積む段階では指定する魔法・罠を選択しないので、

その効果にチェーンしてカードを発動されたとしても、(あれば)それ以外のカードを選んで破壊するという手を取ることができます。

「強制脱出装置」へ→

Compulsory Evacuation Device | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「翼の魔妖ー天狗」へ→

Tengu, the Winged Mayakashi | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

つまり、

対象に取らない(選ぶ)効果はうまく利用すれば、無駄なくどころか、その枚数以上の活躍が見込めます。

 

 

 

ダメージステップでの特殊召喚による召喚反応回避

1ターンの中でもダメージステップはかなり特別なタイミングです。

 

その最たる部分は

ダメージステップ中は特定の効果しか発動できない

ことにあります。

 

 

発動できる効果は次のような効果です。(例外あり)

  • 攻撃力または守備力を変動させる効果を含む効果
  • 戦闘に関する効果(例えば、「戦闘で破壊された時〜〜」など)
  • 発動を無効にする効果
  • 「このカードが〜〜」といった効果(例えば、「このカードが特殊召喚に成功した時〜〜」など)
  • 強制効果(リバース効果を含む)
  • カウンター罠

 

ダメージステップでは基本的に以上の効果の発動しかできません。

参照:

遊戯王カードWiki - ダメージステップ

 

 

つまり、

「奈落の落とし穴」や「激流葬」などの召喚反応型の罠などはダメージステップ中は発動できません。(当然、「強制脱出装置」などのカードも上きに該当しない限り発動きません。)

「奈落の落とし穴」へ→

Bottomless Trap Hole | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「激流葬」へ→

Torrential Tribute | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

なので、ダメージステップ中に特殊召喚を行えるカードにはそのような利点があることを覚えておきましょう。

 

 

ダメージステップでの効果発動による効果無効回避

これも前項と同様の応用です。

この場合は効果のみを無効にするカードに対して有効です。

例:

「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」へ→

Hot Red Dragon Archfiend Abyss | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「迷い風」へ→

Lost Wind | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

つまり、ダメージステップ中は

「発動を無効にする」効果は発動できるが、

「効果(のみを)無効にする」効果は発動できない

ことを利用します。

 

例えば、

相手フィールドに「迷い風」がセットされている状況で、「翼の魔妖ー天狗」を自身の②の効果で墓地から特殊召喚することを考え、自分のレベル9シンクロモンスターで相手の攻撃力の高いモンスターに自爆特攻するとします。

そして、自分のレベル9シンクロモンスターが戦闘で破壊されれば、「翼の魔妖ー天狗」の効果を発動でき墓地から特殊召喚することができます。*7

この時は戦闘で破壊されたタイミング(つまりダメージステップ終了時)なので、特にダメージステップであるため、この特殊召喚時に*8「翼の魔妖ー天狗」は効果を発動できますが、「迷い風」の発動はできません

また、

「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」に対し、攻撃力を増減させる速攻魔法や罠をダメージステップ中に発動し攻撃力を上回ることは有用な対策になるでしょう。

 

「迷い風」は攻守の増減効果を持っているので、ダメージステップに発動できますね。

訂正しお詫び申し上げます。

この場合は、「ブレイクスルー・スキル」が適当と思われます。

Breakthrough Skill | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

ダメージステップでのエスケープによる攻撃の実質無効

バトルフェイズには

戦闘の巻き戻し

という概念が存在します。

 

これは、

バトルステップ中に非ターンプレイヤーのモンスター数が増減した場合に起き、

ターンプレイヤーは攻撃宣言をしたモンスターの攻撃対象の再選択を行わなければなりません。

参照:

遊戯王カードWiki - バトルステップの巻き戻し

 

 

このため、

「亜空間物質転送装置」を利用してモンスターを相手の攻撃からエスケープさせた場合、

前述の通りダメージステップには発動できないのでバトルステップで発動することになり、

結果としてその相手モンスターの直接攻撃を受けてしまうことになります。

「亜空間物質転送装置」へ→

Interdimensional Matter Transporter | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

しかしながら、

「星遺物を巡る戦い」は相手モンスターの攻撃力を下げる効果を持っているので、

ダメージステップで発動ができます。

一方で、戦闘の巻き戻しはバトルステップ中でのみ起きるのでダメージステップでは起きません。

したがって、「星遺物を巡る戦い」で相手の攻撃からエスケープさせようとした場合、

ダメージステップに発動することで相手モンスターの攻撃対象を失わせ、

実質的に攻撃を無効にすることができます。

さらにこの場合、相手に他のモンスターがいる場合でも、そのモンスターの攻撃力を「星遺物を巡る戦い」の効果で除外したモンスターの攻撃力分だけ下げることができるので、大きくダメージを軽減しつつモンスターのエスケープが行えます。

「星遺物を巡る戦い」へ→

World Legacy Clash | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

 同時複数チェーンによる無効回避

前項でも触れた「発動を無効にする」効果は、

無効にするカードや効果に対して直接チェーンをしなければなりません。

(因みに、効果のみを無効にする効果でも直接チェーンしなければならないカードはありその場合も有効な手法になっています。)

 

例えば、

「テラ・フォーミング」の効果を「灰流うらら」で無効にする場合、

相手の「テラ・フォーミング」の発動に直接チェーンして発動する必要があります。

「テラ・フォーミング」へ→

Terraforming | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「灰流うらら」へ→

Ash Blossom & Joyous Spring | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

通常は

カード(効果)の発動を行なったプレイヤーの優先権は他方のプレイヤーに移り、

発動された効果を無効にするなどのカードを直接チェーンして発動できる状況になっています。

参照:

遊戯王カードWiki - 優先権

 

 

しかし、

同時に複数の誘発効果が発動した場合は状況が変わってきます。

同時に複数の誘発効果*9が発動した場合、

  1. ターンプレイヤーの強制効果
  2. 非ターンプレイヤーの強制効果
  3. ターンプレイヤーの任意効果
  4. 非ターンプレイヤーの任意効果

の順でチェーンが組まれます。

また、同一の番号のものはプレイヤーが任意に組むことができます。

参照:

遊戯王カードWiki - 同時に複数のカードが発動した場合

 

 

これを利用することで、

同時に特殊召喚するP召喚によって、

「秘竜星ーセフィラシウゴ」や他の「セフィラ」モンスターを特殊召喚した場合、

P召喚に成功した時のそれぞれの効果は全て任意の誘発効果であるため、*10

プレイヤーはチェーンの順番を任意に選ぶことができます。

なので、

「秘竜星ーセフィラシウゴ」の効果をチェーンの最後にしなければ、

「灰流うらら」の効果を回避することもできます。

また、

相手のフィールドに「スターダスト・ドラゴン」がいる状況で、

「竜星因子ーセフィラツバーン」と他の「セフィラ」モンスターをP召喚した場合、

「竜星因子ーセフィラツバーン」の効果をチェーンの最後にしなければ、

相手は「スターダスト・ドラゴン」の効果を直接チェーンできない、

つまり、そのまま「スターダスト・ドラゴン」を「竜星因子ーセフィラツバーン」の効果で破壊することができます。

「秘竜星ーセフィラシウゴ」へ→

Zefraniu, Secret of the Yang Zing | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「スターダスト・ドラゴン」へ→

Stardust Dragon | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「竜星因子ーセフィラツバーン」へ→

Satellarknight Zefrathuban | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

チェーン2以降の除去によるタイミングずらし

タイミングを逃す

という用語が遊戯王にはあります。

 

概要を説明すると

  • 一部の誘発効果には発動すべき“タイミング(時)”が存在し、それを逃すと効果は発動できるタイミングを失い、不発になってしまう

ということになります。

ただし、ここで注意が2つほどあります。

  • 強制効果はそのタイミングを逃したとしても、必ず処理を行わなければならないため、タイミングが過ぎてしまった後でも改めて発動される。
  • 誘発効果には“タイミング”に関わらずに条件のみで誘発する効果(場合)も存在する。

タイミングを逃さない効果の判別は

  1. 強制効果かどうか
  2. タイミングに関わらず発動できるかどうか(「〜〜場合、〜〜」と書かれているかどうか)

でできます。*11

参照:

遊戯王カードWiki - タイミングを逃す

 

 

この状況は

1連の処理によって起こすことができるカードも存在しますが、

チェーンの組み方によっても引き起こすことができます。

 

 

例えば、

ユベルーDas Abscheulich Retter」はフィールドから離れた時「ユベルーDas Extremer Traurig Drachen」を特殊召喚できる効果を持っています。

ここで、何かしらのカードに「強制脱出装置」をチェーンして発動することで、

ユベルーDas Abscheulich Retter」の効果を発動させることなく除去できます。

これは、

ユベルーDas Abscheulich Retter」が手札に戻されたタイミングは

「強制脱出装置」の処理を行なったチェーン2のタイミングであり、

ユベルーDas Abscheulich Retter」の効果を挟むことなく、

逆順処理によりチェーン1のカードの処理が行われ、

ユベルーDas Abscheulich Retter」の効果はタイミングを逃すからです。

ユベルーDas Abscheulich Retter」へ→

Yubel - Terror Incarnate | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

チェーン2以降の特殊召喚による召喚反応回避

これは前項と同様の応用です。

 

ただしこの項では誘発効果ではなく、召喚反応罠などについてになります。

 

召喚反応罠なども同様に発動すべきタイミングを持ちます。

なので、タイミングを逃すと同様のことが起きます。

 

 

例えば、

チェーン2で「戦線復帰」を発動したとすると、

特殊召喚されるタイミングはチェーン2の解決時なので、

「奈落の落とし穴」*12や「激流葬」などの召喚反応罠は発動するタイミングがなく、

チェーン1の処理になります。

ただし、

特殊召喚したモンスターに特殊召喚時任意誘発効果(「このカードが特殊召喚に成功した時、〜〜」など)があった場合、その効果もタイミングを逃し効果は不発になります。

「戦線復帰」へ→

Back to the Front | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

優先権によるチェーン不可効果の利用

前項でも触れた通り、効果には発動すべきタイミングがあります。

ここでは、そのタイミングをプレイヤーが意図的に逃させる手法を扱います。

 

チェーン不可効果、つまり

その効果に対して(相手は)効果をチェーンできない。

効果を使います。

例:

「ヴァレルロード・ドラゴン」へ→

Borreload Dragon | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「超融合」へ→

Super Polymerization | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

先述の通り、効果の発動を行うと優先権は他方のプレイヤーに移ります。

 

しかし、

  • モンスターの通常召喚・反転召喚・特殊召喚時や
  • 攻撃宣言時

などでは優先権は移りません。

なので、

ターンプレイヤーはこれらのタイミングでフリーチェーンのカードをチェーン1として発動できます。

この時にチェーン不可効果を発動することで、

そのタイミングをスルーさせることができます。

チェーン処理後はそのタイミングを過ぎてしまっているため、

そのタイミングで発動できたはずの攻撃反応罠や召喚反応罠は発動タイミングを失います。

こうして、安全に攻撃や召喚を行うことができます。

 

 

裏側守備表示によるモンスター状態リセットの利用

以前の記事でも紹介した裏側守備表示でリセットされるモンスターの状態を利用します。

mirai-drph.hatenablog.com

 

例えば、

「影依融合」は相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚したモンスターが存在するならばデッキのモンスターも融合素材として選ぶことができますが、

「月の書」などでエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが全て裏側など表でない状態になってしまった場合、

「影依融合」はデッキのモンスターを融合素材にできなくなります。

このようにして、「影依融合」を妨害したりもできます。

 

他にも色々な応用があると思いますが、

裏側守備表示などによって上書きされる状態かどうかは煩雑なので

記事を参照してください。

 

 

「スキルドレイン」などの回避

「スキルドレイン」や「エフェクト・ヴェーラー」などの

効果に対して無効を行うのではなく、

カードに対して無効を行うカードは

そのカードがフィールドに表側表示で存在しなくなれば、

無効は不発になります。(つまり、無効にするはずだった効果は有効)

「スキルドレイン」へ→

Skill Drain | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「エフェクト・ヴェーラー」へ→

Effect Veiler | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

なので、

「強制脱出装置」、「亜空間物質転送装置」、「星遺物を巡る戦い」や「月の書」などで、

「スキル・ドレイン」などの無効を回避することができます。

 

ただし、

自身をコストに発動する効果については注意が必要です。

  • “フィールド”のそのモンスターに対して働きかける無効は上と同様に無効は不発になりますが、
  • それ以外のそのモンスター自体に対して働きかける無効はそのまま無効になります。

 

前者の例は

「スキル・ドレイン」や「デモンズ・チェーン」などです。

「デモンズ・チェーン」へ→

Fiendish Chain | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

参照:

遊戯王カードWiki - 無効

 

無効による無効回避

遊戯王らしくなってきましたね。

 

それはさておき、

前述の通り、無効にはフィールドのそのモンスターに働きかけるものとそうでないものがあります。

しかし、その効果が無効になったカードは無効にすることができないのです。

つまり、

フィールドのそのモンスターを無効にする効果で効果が無効になれば、

それ以外の無効を受けなくなり、

結果的にフィールドのそのモンスターに対する無効のみが適用された状態になります。

 

なので、例えば、

「レスキューラビット」の召喚成功時に相手が「エフェクト・ヴェーラー」を発動してきたときのことを考えます。

このとき、自分フィールドに「デモンズ・チェーン」がセットされていたとすると、

「エフェクト・ヴェーラー」にチェーンして「デモンズ・チェーン」を発動することで、

「デモンズ・チェーン」から解決され「エフェクト・ヴェーラー」の無効を受けないことになります。

結果的に、「レスキューラビット」には「デモンズ・チェーン」の無効のみが作用しているので、

前述の通り、「レスキューラビット」は効果を発動できるようになります。

「レスキューラビット」へ→

Rescue Rabbit | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

参照:

遊戯王カードWiki - 《エフェクト・ヴェーラー》

 

 

 裏側で融合

当然ですが「融合」は

裏側表示のモンスターもその融合素材として墓地へ送ることができます。

 

 

そして、これは

融合召喚に限りません。

 

つまり、

融合召喚でない召喚法をもつ融合モンスターをEXデッキから特殊召喚する場合も

同様になるということです。

 

例えば、

「剣闘獣ガイザレス」をEXデッキから特殊召喚する際、

裏側守備表示のモンスターを融合素材として融合召喚することができます。

「剣闘獣ガイザレス」へ→

Gladiator Beast Gyzarus | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

これを利用すれば、

融合素材モンスター*13をセットして相手の召喚反応罠などをくぐり抜けつつ融合モンスターを出せます。

「剣闘獣ガイザレス」を出した場合は特殊召喚時の誘発効果があるので、相手の召喚反応罠などがあっても破壊効果を使うことができます。

(ちなみに、チェーン1が「剣闘獣ガイザレス」になるため破壊する対象はよく考えましょう。)

 

 

装備して融合

前項の様な

カード名を指定してそれを素材とする召喚条件をもつ融合モンスターは

装備カード状態のカードであっても素材にすることができます。

(カードを素材にするため)

「混沌幻魔アーミタイル」へ→

Armityle the Chaos Phantom | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

もちろん、

モンスター(種族など)を指定する場合には

装備カードはモンスターではないため

不可になります。

 

 

空撃ちはできない

遊戯王では

そのカードのコストに関わらず

その効果が処理できない行為は

その行為を行うこと自体ができません。

参照:

遊戯王カードWiki - 空撃ち

 

 

つまり、

「このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。」様な効果をもつ「大天使クリスティア」などのモンスターを

そのコストでリリースする「壊獣」などは

これにあたり、結局「壊獣」を出すことはできません。

「大天使クリスティア」へ→

Archlord Kristya | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「海亀壊獣ガメシエル」へ→

Gameciel, the Sea Turtle Kaiju | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

ただし、次の様なことはできます。

「御前試合」が発動している時に、

他にモンスターが存在しない場合に「水晶機構ーハリファイバー」の②の効果をEXデッキに「星杯の神子イヴ」などの水属性のS・チューナーモンスターが存在する場合に発動して、

「フォーミュラ・シンクロン」などの水属性以外をS召喚扱いで特殊召喚する。

「御前試合」へ→

Gozen Match | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「水晶機構ーハリファイバー」へ→

Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「星杯の神子イヴ」へ→

Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

「フォーミュラ・シンクロン」へ→

Formula Synchron | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

これは、

まず、

「御前試合」の発動中、「水晶機構ーハリファイバー」は②の効果をEXデッキに水属性のSモンスターが存在する場合のみ発動できるのは前述の通りです。

そして、

「水晶機構ーハリファイバー」の②の効果は自身を除外することをコストとしているので効果を処理する前の段階で自分のフィールドにはモンスターが存在しないので、

その効果の解決時に“選ぶ”Sモンスターは水属性でなくても良いのです。

参照:

遊戯王カードWiki - 《御前試合》

 

非公開情報

実は前項で1つ触れていなかったことがあります。

 

それは

EXデッキに水属性のS・チューナーが存在することをどの様に示すのか

ということです。

 

この様なことは他の場合にも起きて

例えば、

「天声の服従」の効果でデッキを確認するのは効果を受けたプレイヤーのみであり、「天声の服従」を発動したプレイヤーは宣言したモンスターが対戦相手のデッキに存在している場合のみそのカードを確認できます。

つまり、「天声の服従」を発動したプレイヤーはその効果のはずれを確認することができないのです。

「天声の服従」へ→

Lullaby of Obedience | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

また、「マインドクラッシュ」でも同様のことが起きます。

「マインドクラッシュ」へ→

Mind Crush | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

 

現在のルールでは

要求されなければ、示す必要はないが、

要求されれば、示す必要があります。

参照:

Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE

 

 

そして、その具体的な方法についてですが、

それは基本的に当事者間の話し合いになります。

 

当然、決着がつかない場合もあるが、その時はジャッジの判断で決まります。

 

 

基本的には

  • 証明しなければならないプレイヤーは必要な情報を全て対戦相手に開示する
  • ジャッジに証明に必要な情報を開示する

の二つが取られると思います。

参照:

遊戯王カードWiki - 非公開情報

 

 

このルールは昔の裁定では前者のルールが公式で出されていました。

 

その時までは、「マインドクラッシュ」によるピーピングなどが可能でした。

 

 

この裁定への変更は「天声の服従」の登場で変わったものと見られているそうです。

 

 

まとめ

はっきり言うと

遊戯王のルールは覚えることが多くてめんどくさいです。

 

 

でも、この記事のように、

ルールを知っていれば、できるプレイングの幅が広がります。

 

 

また、

正しいルールへの理解は

カードが持つ本来の力を引き出すことに繋がります。

 

 

プレイングを上手くする最も良い方法はルールを覚えることなのかもしれませんね。



 

それでは、今回は以上になります。

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に!

 

 

*1:あと、一部モンスター効果

*2:一部のモンスター効果

*3:優先権を適切にして

*4:相手プレイヤーのチェーンがなければ

*5:ちなみにルール上カードを指定する場合、対象に取ると選択するは同じ意味で、その否定 つまり対象に取らないは選ぶと同じ意味です。

*6:チェーンブロックを積む段階

*7:アンデッドを1体除外して

*8:前述の通り

*9:魔法・罠含む

*10:セフィラモンスターはP召喚した時に固有の効果を発動できる効果を持っている。

*11:昔のカードでごく一部例外あり

*12:攻撃力が1500以上であっても

*13:この様な融合召喚でない場合でも融合素材としては扱われる。参照

遊戯王カードWiki - 《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》