こんにちわ〜。みらい です。
今回は、遊戯王のルールに関する記事になっとります。
裁定を例に挙げながら、ルールを解釈、解説 していきます。
導入
対戦中のカードはあらゆる状態を記憶しています。
最も多くカードが記憶を持つのは、カードがフィールドにいるとき です。
モンスターがフィールドにいるとき、そのモンスターは
ステータスに関する情報、
召喚に関する情報
の2つを記憶しています。
それらのうちで、特定の操作によってモンスターの情報が 常に上書きされるもの と されないもの を実際の裁定を参考にして類別しつつ、その類別の解釈を与えてみようと思います。
裁定の参考:
遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
できるだけ公式のデータベースを参照しておりますが、全てがそうではありません。ご了承ください。
公式の問い合わせにて一応確認しております。
お問い合わせ・サポート | 遊戯王OCG デュエルモンスターズ
上書きする操作について
カードの記憶はフィールドを離れれば、基本的に破棄されます。
例えば、破壊されたモンスターを「死者蘇生」によって復活させた場合、
破壊される前のモンスターの情報は、復活させた後のモンスターの情報に全く参照されません。
これは、破壊されることによって、フィールドでのモンスターの情報が破棄されたことを示しています。
しかし、破壊ではない特別な方法によって、
裏側表示にしたり、フィールドから離したり することによって、
カードの持つ情報を1部保存し1部破棄する、
すなわち 上書きすることができます。
カードの記憶を上書きする、
すなわち フィールドのモンスターの情報を更新する操作を、
今回扱うものに関してのみですが、紹介しましょう。
月の書
「月の書」へ→
Book of Moon | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
このカードに代表される
フィールドの表側表示のモンスターを裏側表示にする
カードが1つ目です。
他のカードは、
「月読命」へ→
Tsukuyomi | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「皆既日蝕の書」へ→
Book of Eclipse | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
亜空間物質転送装置
「亜空間物質転送装置」のページへ→
Interdimensional Matter Transporter | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
このカードに代表される
フィールドの表側表示のモンスターを一定の期間ゲームから除外する
カードが2つ目です。
本題
召喚区分
前提の知識として召喚全般をキチンと区別できないとマズイので確認しておきましょう。
まず、
“通常召喚”のうちに
“召喚、セット”は含まれます。
また、
“アドバンス召喚”は
リリースを必要とする“通常召喚”です。
また、“リバース”のうちに
“反転召喚”は含まれます。
そして、
“特殊召喚”のうちに
“融合召喚、儀式召喚、シンクロ召喚、エクシーズ召喚、ペンデュラム召喚、リンク召喚”は含まれます。
基本ルールですが、一応 確認しておきました。
常に上書きされるもの
ステータスに関する情報
まず、上書きされるものとして
ステータスに関する情報
を挙げましょう。
さて、この裁定の例を挙げる前に、ここでいうステータスについて明確にしておかねばならないでしょう。
ここでのステータスは
です。
まず、フィールドに出されたモンスターは、基本ステータスを カードに記載された情報を参照して、ステータスとして持ちます。
フィールドにモンスターがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、これらの情報は常に決定されています。
しかし、その限りでなくなった時に、カードは以前持っていたこれらの情報を全て失います。
したがって、
「月の書」によって裏側守備表示になった後、表側表示になった場合、再びカードに記された情報を参照して、ステータスとして持ち、
「亜空間物質転送装置」によって1度除外された後、エンドフェイズにフィールドに戻った場合も、同様です。
また、効果によって付与された状態 とは、例えば、
「ナチュラル・チューン」によって付与された『チューナー』という状態 や、
「ナチュラル・チューン」へ→
Natural Tune | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「ハーフ・アンブレイク」によって付与された『戦闘で破壊されない』という状態
「ハーフ・アンブレイク」へ→
Half Unbreak | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
など があります。
これらも同様に、モンスターゾーンに表側で存在しなくなれば、情報は全てリセットされます。
参照:
効果による特殊召喚
例えば、「雷仙神」の①の効果
「雷仙神」へ→
The Ascended of Thunder | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「雷仙神」の②の効果は
裏側になったり、1度除外されれば
①の効果で特殊召喚したモンスター扱いでなくなり、
破壊されても、LPを回復できない。
参照:
裏側→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「BFー疾風のゲイル」
ステータスに関する情報が出てきたので、これもついでに紹介しておきましょう。
「BFー疾風のゲイル」へ→
Blackwing - Gale the Whirlwind | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
このカードに代表される攻撃力(守備力)を一定の値にする といった効果
これも上書きする操作に含まれるのです。
すなわち、
自身の効果や装備魔法などによって攻撃力が増減したモンスターに対して効果を適用した場合、
攻撃力(守備力)が上書きされ、元の数値の記憶を完全に失って、適用後の攻撃力(守備力)をステータスとして持つようになります。
したがって、自身の効果や装備魔法などの攻撃力増減が変わった場合でも、再計算は行われない ということになります。
参照Q&A:
装備魔法→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
自身の効果→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
上書きされたり されなかったり
どこからフィールドに出されたか
カードがフィールドに出されているとき、
それはモンスターゾーンでない何処か からフィールドに出されていることになります。
このモンスターの出自に関する情報は
裏側にすることでは、上書きされ、
1度除外することでは、上書きされません。
まず、エクストラデッキから特殊召喚された で見てみましょう。
分かりやすいのは「影依融合」
「影依融合」へ→
Shaddoll Fusion | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
- 裏側守備表示になると、エクストラデッキから特殊召喚された という情報を上書きされ、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターとしては扱いません が、
- 1度除外では上書きされず、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターとして扱います。
参照Q&A:
裏側→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
1度除外→
同様に、手札、デッキ、墓地から特殊召喚された も見てみましょう。
・手札から:「イカサマ御法度」の①の効果
「イカサマ御法度」へ→
Fraud Freeze | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
手札から特殊召喚された相手モンスターが
・デッキから:「苦痛の回廊」
「苦痛の回廊」へ→
Corridor of Agony | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
デッキから特殊召喚されたモンスターが
- 裏側守備表示になってリバースした場合には、デッキから特殊召喚された扱いではなくなり、「苦痛の回廊」の効果は適用されず、
- 1度除外して戻った場合には、デッキから特殊召喚した扱いのままなので、「苦痛の回廊」の効果は適用されます。
参照:
裏側、1度除外→
墓地から:「太陽の祭壇」
「太陽の祭壇」へ→
Temple of the Sun | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
墓地から特殊召喚したモンスターは
参照:
裏側→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
また、次のページも参照→
ペンデュラム召喚
ペンデュラム召喚された という情報は、
裏側になることでは、上書きされ、
1度除外されることでは、上書きされません。
「オッドアイズ・ファントム・ドラゴン」のモンスター効果
「オッドアイズ・ファントム・ドラゴン」へ→
Odd-Eyes Phantom Dragon | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
ペンデュラム召喚された「オッドアイズ・ファントム・ドラゴン」は
- 裏側守備表示になることで、ペンデュラム召喚されたモンスターとして扱わなくなり、その後リバースして、攻撃で戦闘ダメージを与えたとしても①の効果は発動できず
- 1度除外される戻ることでは、ペンデュラム召喚された ということは上書きされず、攻撃で戦闘ダメージを与えたときに①の効果を発動できる。
参照:
裏側→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
妥協召喚
妥協召喚とは、
デメリットを負うが、アドバンス召喚のリリースなどのコストを無視して(通常)召喚することです。
例として、
「ミストデーモン」
「ミストデーモン」へ→
Mist Archfiend | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「光神機ー桜花」
「光神機ー桜花」へ→
Majestic Mech - Ohka | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「神獣王バルバロス」
「神獣王バルバロス」へ→
Beast King Barbaros | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
が挙げられます。
また、次も参照→
この妥協召喚したという情報は
裏側表示になることでは、上書きされ、
1度除外されることでは、上書きされない。
参照:
「ミストデーモン」Q&A→
なお、「神獣王バルバロス」に代表される妥協召喚によってステータスが変動するモンスターは、
1度除外によって、妥協召喚したという情報は上書きされていないが、前述の通り攻撃力(守備力)のステータスは上書きされる。
参照:
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
上書きされなかったり されたり
反転召喚
数少ない 裏側にすることで上書きされず、1度除外することで上書きされる 情報です。
「破壊竜ガンドラ」を例にとってみましょう。
「破壊竜ガンドラ」へ→
Gandora the Dragon of Destruction | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
ここでは「破壊竜ガンドラ」を反転召喚したと考えましょう。
そのエンドフェイズに「破壊竜ガンドラ」は墓地へ送られますが、エンドフェイズまでに「破壊竜ガンドラ」を
- 裏側にし 反転召喚以外の方法で表になった場合、反転召喚したという情報は上書きされず、墓地へ送られ、
- 1度除外した場合、反転召喚したという情報は上書きされ、フィールドに残る
ということになります。
参照:
裏側→
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
リバース
リバースしたという事実も同様です。
「アロマポット」
「アロマポット」へ→
Aroma Jar | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
リバースした「アロマポット」は
1度除外され戻ってくるとリバースした扱いではないのでエンドフェイズごとの②の効果は発動しない。
参照:
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
上書きされないもの
召喚、特殊召喚
これらの情報は上書きされません。
裁定例を挙げましょう。
1. フィールドに召喚された「破壊竜ガンドラ」を考えましょう。ガンドラ再び
「破壊竜ガンドラ」へ→
Gandora the Dragon of Destruction | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
フィールドに召喚された「破壊竜ガンドラ」は
1度裏側になったり1度除外されても、
召喚されたモンスターとしては扱うので、
エンドフェイズに墓地に送られます。
参照:
裏側→
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
2. また、フィールドに特殊召喚された「BFー東雲のコチ」は
1度裏側になったり1度除外されてもシンクロ素材にすることができません。
「BFー東雲のコチ」へ→
Blackwing - Kochi the Daybreak | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
フィールドに特殊召喚された「BFー東雲のコチ」は
1度裏側になったり1度除外されても
特殊召喚されたモンスターとして扱うので
シンクロ素材にすることができません。
参照:
「BFー東雲のコチ」のQ&A→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
通常召喚
「シールドバッシュ」を例に挙げてみましょう。
「シールドバッシュ」へ→
Bashing Shield | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
通常召喚されたモンスターが
裏側になっても、1度除外されても、通常召喚されたという情報は上書きされず
そこのカードの装備が可能
ということになります。
参照:
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
アドバンス召喚
アドバンス召喚も 同様に、上書きされません。
分かりやすいのは、「進撃の帝王」でしょう。
「進撃の帝王」へ→
March of the Monarchs | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
アドバンス召喚されたモンスターは
裏側守備表示になっても、1度除外されても
アドバンス召喚したという情報は上書きされず、
「進撃の帝王」の効果を受けます。
参照Q&A:
裏側→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
1度除外→
因みに、アドバンス召喚のリリースに使用したモンスターとの関係はこの限りではありません。
「古代の機械熱核竜」
「古代の機械熱核竜」へ→
Ancient Gear Reactor Dragon | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「アンティーク・ギア」モンスターをリリースしてアドバンス召喚した「古代の機械熱核竜」が
裏側守備表示になった場合や 1度除外され戻った場合でも、アドバンス召喚したモンスターとしては扱うが、「アンティーク・ギア」モンスターをリリースしてアドバンス召喚したモンスターとしては扱わないので、①の効果は適用されず、守備表示のモンスターを攻撃してもその守備力が攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与えることができない
ことになります。
参照:
1度除外→
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融合召喚
融合召喚されたことも上書きされません。
「V・HERO トリニティ」の②の効果
「V・HERO トリニティ」へ→
Vision HERO Trinity | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
融合召喚された「V・HERO トリニティ」が
裏側になっても、1度除外されても
融合召喚されたという情報は上書きされず、
3回攻撃できる②の効果は適用されます。
参照:
裏側→
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1度除外→
儀式召喚
儀式召喚も同様に
「リヴェンデット・スレイヤー」の②の効果
「リヴェンデット・スレイヤー」へ→
Revendread Slayer | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
儀式召喚した「リヴェンデット・スレイヤー」が
裏側になったり、1度除外されても
儀式召喚されたモンスターとして扱うので
墓地に送られた場合に、②の効果を発動できます。
参照:
裏側→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
1度除外→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
シンクロ召喚
「水晶機巧ーグリオンガンド」の②の効果
「水晶機巧ーグリオンガンド」へ→
Crystron Quariongandrax | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
シンクロ召喚した「水晶機構ーグリオンガンド」が
裏側になったり、1度除外された場合も
シンクロ召喚されたモンスターとして扱うので、
戦闘・効果で破壊された場合②の効果を発動できます。
参照:
エクシーズ召喚
「輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン」の②の効果
「輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン」へ→
Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
エクシーズ召喚した「輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン」が
裏側になったり、1度除外された場合でも、
エクシーズ召喚されたモンスターとして扱うので、
②の効果は適用され続けます。
リンク召喚
「虹天気アルシエル」の②の効果
「虹天使アルシエル」へ→
The Weather Painter Rainbow | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
リンク召喚した「虹天気アルシエル」は
1度除外されても
リンク召喚されたモンスターとして扱うので
相手がモンスターを特殊召喚する際に、②の効果を発動できます。
参照:
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
因みに、「転生炎獣ヒートライオ」の②の効果
「転生炎獣ヒートライオ」へ→
Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
このカードは「転生炎獣ヒートライオ」をリンク素材に使用したリンク召喚で②の効果を発動できる が、
1度除外されれば、リンク召喚された扱いではあるが、「転生炎獣ヒートライオ」を素材にリンク召喚された扱いではないので、②の効果を発動できない。
参照:
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
考察
ここまでの裁定例をまとめると
「月の書」によって上書きされる情報は、
- ステータスに関する情報
- 効果による特殊召喚
- フィールドの前にいたゾーン
- ペンデュラム召喚
- 妥協召喚
「亜空間物質転送装置」によって上書きされる情報は
- ステータスに関する情報
- 効果による特殊召喚
- 反転召喚など
これらをちょっとだけ考察してみましょう。
まずステータスに関する情報は、基礎ステータス、付加ステータス 関わらず上書きされます。
- 基礎ステータスについては、先述の通り、ステータスの再計算をするからだと思います。
- 付加ステータスについては、カウンター類と同列の扱いだと思うと、その扱いに自然に従った結果だと思います。
また、効果による特殊召喚は、付加ステータスと区別をつけられない部分があるからだと思います。
例えば、「ゾンビキャリア」
「ゾンビキャリア」へ→
Plaguespreader Zombie | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
このカードのテキストだけでは、付与ステータスか 召喚に関する情報か 判別できません。
つまり、
- この①のテキストは一つにまとめられているため、一連の処理であり、特殊召喚のあと(もしくは同時に)「フィールドから離れた場合に除外される」効果が付与されたと考える か、
- 「この効果で〜〜」は付与ステータスでなく、「この効果で特殊召喚した」という召喚に関する情報に反応して処理が行われると考える
ことができます。
しかし、これらの状況はどちらの場合でも同じ処理にすれば区別する必要がありません。
従って、効果による特殊召喚は 付加ステータスと同様の処理になります。
フィールドの前にいたゾーンの情報が裏側で上書きされるのは、
プレイヤーが手札から“セット”できるからだと思います。
つまり、プレイヤーが自発的に行える基礎的な行動である“セット”と同等の状態に遷移したことで、フィールドの前にいたゾーンの情報が曖昧になった と考えられます。
また、「亜空間物質転送装置」によって1度除外されフィールドに戻るのは、
効果による特殊な状態変化なので、こうしたことが起らなかった と考えられます。
ペンデュラム召喚は 手札 もしくは エクストラデッキ から行うことができます。
この時、ペンデュラム召喚されたという情報は、
手札 エクストラデッキのどちらから特殊召喚されたか も内包している と考えると、
フィールドの前にいたゾーンの情報と同質として扱うことができます。
妥協召喚は通常召喚することのできるタイプを含みます。
「可変機獣 ガンナードラゴン」
「可変機獣 ガンナードラゴン」へ→
Fusilier Dragon, the Dual-Mode Beast | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
つまり、セットすることができます。
従って、妥協召喚されたという情報が曖昧になるので、この情報は上書きされる と考えられます。
また、
召喚や特殊召喚、通常召喚などの基礎的な召喚法、
融合召喚 儀式召喚 シンクロ召喚 エクシーズ召喚 リンク召喚 などの特殊だが代表的な召喚法 は、
召喚に関する特別な情報として保有されると考えることができます。
反転召喚は必ずフィールドでの遷移によって行われます。
つまり、1度除外されフィールドから離れたので、上書きされたと考えることができます。
考察は、以上ですが、ちょっと不思議な状態を紹介。
通常召喚と反転召喚*10や
召喚と反転召喚 *11
は同時に召喚情報として持ち得ることは分かると思いますが、
特殊召喚と通常召喚
も同時に持つことができます。
これは、特殊召喚したデュアルモンスターを再度召喚して実現できます。
参照:
特殊召喚したデュアルモンスターに「シールドバッシュ」を装備→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
「魂の転身」
「魂の転身」へ→
Soul Transition | Card Details | Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
特殊召喚したデュアルモンスターが再度召喚した状態で「魂の転身」を使う→
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
因みに、
特殊召喚され再度召喚されたデュアルモンスターが「亜空間物質転送装置」によって除外されエンドフェイズに戻った場合、
そのモンスターは
特殊召喚されたモンスターであり、
通常召喚されたモンスターである が、
通常モンスターとして扱います。
今まで、通常召喚と特殊召喚を背反の情報と認識していましたがそうではないみたいですね。
勉強になりました。
まとめ
今回の内容をまとめると...
まとめると...
めんどくさい
ってことです。
実際、使ううちに覚えれば、それで十分だと思います。
実は、この記事はIndexを見れば概要を把握できるように作ったつもりなので、
ぶっちゃけそれで十分です。
この記事の中身いりません 笑。
まあ、冗談は置いといて、
今回はこの辺で。
この記事を観てくださった皆様がより良い
*1:ここで、カードの記憶という表現に注意。勿論 記憶しておくのはプレイヤーだが、議論を進める上で 便宜的に カードの記憶という表現を用いた方がわかりやすい。プレイヤーの記憶(プレイヤーが記憶すべきこと)との対比を例に出すと、「1ターンに1度しか使用できない。」などの制約はプレイヤーが記憶していなければならない。しかし、あるカードに与えられた効果 などは 裏側表示になる など して、その状態をプレイヤーは記憶しているにも関わらず、ゲームの進行に不要な情報として、プレイヤーは忘れる(上書きされる)。この記憶しておく情報をプレイヤーの記憶として、忘れることのある情報をカードの記憶として 分けて考えよう という訳である。
*2:墓地にあるカードも記憶を持っている。例えば、戦闘破壊された や 融合素材にされた などの情報を記憶している。これらも墓地から別のゾーンに移れば情報が上書きされる。
*3:以下『裏側』
*4:以下『1度除外』
*5:因みに、1度除外され 戻る際に、特殊召喚される場合、その特殊召喚によって全ての情報は上書きされる。
*6:以下 まとめて基本ステータス
*7:以下 付加ステータス
*8:裏側は確認できないが反転召喚と同様と考えるのが自然か と
*9:リンクモンスターは裏側守備表示にはならないので1度除外のみ
*10:セットしたモンスターを次のターンに反転召喚する。
*11:召喚したモンスターを「月の書」で裏側にし次のターンに反転召喚する。
*12:これは、特殊召喚や通常召喚は1度除外によって上書きされないが、再度召喚して得た効果 は この記事での ステータスのうちの 効果によって得た状態 に当たるので上書きされた為。