机上の空論

遊戯王をちょっと面白くする(カモ?な)記事を書いていきます。

【#遊戯王】「鉄騎竜ティアマトン」【#デッキ紹介】 #4

こんにちは〜。みらい です。

 

 

今回は「終末の騎士」の供養回になります。後、一応デッキ構成の応用編です。

mirai-drph.hatenablog.com

 

楽しいデッキだよ!!

 

鉄騎竜ティアマトン」

はじめに

このデッキは2019年4月のリミット・レギュレーション改定により「終末の騎士」制限カードになってしまうため、ここで紹介するレシピは同月より使えなくなります。もちろん、改定に対応したレシピもいつか公開しますが、基本は前者のレシピになります。

カード詳細

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こいつが「鉄騎龍ティアマトン」になります。効果を要約すると、生きる「爆導索」のようなもので、出すと同じ縦列を使用不可にしてしまう効果を持っています。例えば、EXモンスターゾーンと同じ縦列にこいつを特殊召喚して仕舞えば、そのEXモンスターゾーンは使用不可になり、他方のEXモンスターゾーンを自分が使用して入れば、相手のEXデッキからの特殊召喚の利用を封殺できます。

このカードの基本はこの通りなのですが、この『同じ縦列にカードを3枚並べる』ことが厄介になります。もちろん、このカードを知らない相手であれば、偶然3枚揃うような、所謂『初見殺し』的なことで、使うことができるでしょうが、普通、「ジャックナイツ」とかがいるので、同じ縦列にカードを並べることはしてきません。ゆえに、自分から同じ縦列にカードを揃える必要があるのですが、これには2つのパターンがあります。まず、自分のEXモンスターゾーンとメインモンスターゾーンと魔法・罠ゾーンの縦列にそれぞれカードを配置することで3枚を同じ縦列に並べることができます。これは例えば、展開能力を持ったリンクモンスター、「水晶機巧-ハリファイバー」などが良いでしょう。このリンクモンスターを出し、効果で同じ縦列にモンスターを展開してから、さらに同じ縦列に罠などをセットすれば「鉄騎龍ティアマトン」の条件を達成することができます。もう1つのパターンが、相手の場のカードに合わせて2枚を同じ縦列に並べることです。この方法では“通常”、違う縦列にカードを並べて、破壊したい、もしくは封じたいゾーンがある所にこいつを出すことをしなければならないのですが、ここでは、ここではルールをうまく活用したいと思います。つまり、この「鉄騎龍ティアマトン」の効果にチェーンして自分のカードを退かせば、その空いたゾーンに「鉄騎龍ティアマトン」を特殊召喚できます。これを達成するのに白羽の矢が立ったのが、「クリストロン」をはじめとする『相手ターンにシンクロを行うモンスターたち』になります。(ちなみに、自分の魔法・罠を巻き込むことになるので、基本的に通常罠を優先して採用することになります。)

そして、このデッキの基本コンセプトは相手のターンに好き勝手やることです。つまり、コントロールデッキになるので、基本的にリソースは厳に考えていきます。また、もちろん、デッキの目標枚数は40枚とします。

カテゴリ考察

前述の通り、「クリストロン」を使うのですが、「水晶機巧-ハリファイバー」という超優秀なモンスターがいるので、このカードを中心にカテゴリを考えていくことになります。したがって、このカードを出すことができるカードを戦略的始点とします。

そこで考えたのは、まず、「ライティ・ドライバー」です。このカードは1枚で「水晶機巧-ハリファイバー」になることができます。さらに、相方の「レフティ・ドライバー」が、次のターンなどに、また「ライティ・ドライバー」を持って来れるので、後続が用意しやすく、リソースが尽きにくいです。そして、これでは戦略的始点として足りないので、他も考えます。ここでは少し回りくどいですが、「終末の騎士」使います。このデッキでの「終末の騎士」の役割は、こいつを召喚し、「D–HERO ディアボリックガイ」を落とし、その効果で同名カードを特殊召喚し、「終末の騎士」とリンクして、「聖騎士の追想 イゾルデ」になります。そして、そのリンク召喚時の効果で「終末の騎士」を確保し、その起動効果で「月鏡の盾」を墓地に落とし、「屈強の釣り師」(チューナー)をリクルートし、これで、「水晶機巧-ハリファイバー」の素材が揃うということになります。そして、2枚目の「終末の騎士」は後続として利用できます。(後で詳細)さて、「終末の騎士」は「増援」でサーチが効くので、これで、戦略的始点は7枚確保しています。残り1枚は「亡龍の戦慄-デストルドー」にしましょう。これは「終末の騎士」にも噛み合っています。

ここで、ドローリスクを考えましょう。特定のカードたちはデッキにカードがいてくれないと、すなわち、手札に引いてしまっては困るようなカードがあります。それのチェックをしておきましょう。まず、「ライティ・ドライバー」は「レフティ・ドライバー」を手札から特殊召喚することもできるので、これらにそのリスクはありません。次に、「終末の騎士」は「D–HERO ディアボリックガイ」がデッキに2枚残っていなければなりませんが、今*1「D–HERO ディアボリックガイ」は3枚入れることができるので、そのリスクは低いと言えるでしょう。また、もし2枚以上「D–HERO ディアボリックガイ」を引いてしまっても(そんな状況投了したくなるが)、「亡龍の戦慄-デストルドー」がいるのでリスクはないと考えていいでしょう。他にも「聖騎士の追想ゾルデ」はデッキに装備魔法と特殊召喚するモンスターが残っていなければいけません。まず、装備魔法の方ですが、これは「月鏡の盾」が自身の効果でデッキに戻ることができるのできにする必要はありません。しかし、特殊召喚する戦士族*2は手札に引くと前述の動きができません。しかし、この場合も、「亡龍の戦慄-デストルドー」を利用しましょう。(便利)

次は、「水晶機巧-ハリファイバー」でデッキから特殊召喚するチューナーを考えましょう。まず、筆頭はもちろん「クリストロン」です。ここで、どの「クリストロン」を採用するか考えるのですが、1枚ずつ見ていきましょう。1つ目は「水晶機巧-クオン」ですが、これは採用しましょう。(理由は後述)2つ目は「水晶機巧-シトリィ」です。これは採用を見送ります。このカード自体は上述の「終末の騎士」からの動きから使いやすい*3のですが、その場合に出すことのできるシンクロモンスターが貧弱だったので…。最後に「水晶機巧-リオン」ですが、なぜか入ってませんでした。(言い訳をすると、このデッキを作った時には「D–HERO ディアボリックガイ」とか入ってなかったんです…。「マスマティシャン」が3枚使える頃だったんです……。その感覚で組んでいたんですが、思ったより相性がいい気がしますね。これを書いている時点では、まだ改定後レシピは考えていないので、それに入るかもしれませんね。)言い訳は置いておいて、他のチューナーを考えましょう。これは「水晶機巧-クオン」のみの採用だと、*4シンクロを行えないことがあるためですね。こういう時は大抵「幽鬼うさぎ」とかが良いんでしょうけど、今回はリソースに着目して、また、「リンクリボー」を出せることから、「ジェット・シンクロン」にしました。(あと、「アクセル・シンクロン」で落としたり、これ自体が戦略的始点になったり…。)なぜ「リンクリボー」が大事かというと、このカードも自分のモンスターを退かす能力を持っているからです。知っていれば、なんてない動きですが、割と気づかれない気がしますね*5

以上がデッキの基幹となる動きです。先述の通り、このデッキはコントロールで通常罠多めなデッキを目指します。これについて、考察していきましょう。

通常罠とくれば定番の「絶対王 バック・ジャック」から始めましょう。このカードが「終末の騎士」がこのデッキにあっている最大の理由です。すなわち、2枚目などの「終末の騎士」で「絶対王 バック・ジャック」を墓地に送ることで、罠の状況も整えることができます。また、このカードは手札に持っている時、もちろん「リンクリボー」の素材として活用することもできますが、「水晶機巧-クオン」とのシンクロで「フォーミュラ・シンクロン」を出せることが大きいです。この動きにより、擬似的な「強欲で謙虚な壺」を発動することもできます。さて次は、「絶対王 バック・ジャック」でセットする通常罠について考えましょう。もちろん、デッキの上3枚のうちから選ばれるわけですから、それなりに多くの枚数をいれなければなりません*6。まず、通常罠版「死者蘇生」とでもいうべき「戦線復帰」は3枚投入すべきでしょう。次に、このデッキは相手ターンにシンクロすることを1つの戦術としているので、これを除去に繋げることができるフィールド魔法の「スターライト・ジャンクション」、これをサーチする「メタバース」はいれましょう。通常罠で強力なコントロール性能を誇る「アーティファクトの神智」はいれましょう。ここでデッキに投入した「アーティファクト」を手札に引くと邪魔になることも考えられますが、実はこれも「鉄騎龍ティアマトン」が割ってくれます。また、それ以外でも破壊できるように、罠版「サイクロン」「バージェストマ・オレノイデス」もいれておきましょう。

以上でカテゴリ等を全て挙げ終わりました。これらからデッキを組み立てていきましょう。

デッキ構成

骨組みと構成

すでに出来上がったデッキをみてカテゴリを挙げたので、デッキの骨組みはほとんど完成しております。

まず、戦略的始点の「ライティ・ドライバー」セットと「終末の騎士」セット。

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次に、「絶対王 バック・ジャック」と通常罠と「アーティファクト」。ちなみに、「鉄騎龍ティアマトン」は実質EXモンスター封じができるので、同様の効果を持つ「アーティファクト-デスサイズ」は1枚。

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最後に、「鉄騎龍ティアマトン」と「水晶機巧-ハリファイバー」で出すチューナー、そして、地味に大事な「水晶機巧-ローズニクス」。なぜ大事かというと、まず、このデッキで数少ない普通に損失が少なく攻撃できるモンスター、自壊して「水晶機巧-クオン」に繋げることができる、墓地でレベル1のトークンを生み出すことができ、低レベルのシンクロ素材になる+「リンクリボー」のリンク素材になれる*7、手札では「水晶機巧-クオン」とレベル5機械のシンクロに繋げることができる、といった理由があります。

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さて、EXデッキも見ましょう。実はこの手のデッキで一番大事なのはEXデッキの選択だったりします。まず、必須シンクロモンスターの3体。シンクロモンスターはレベル降順に考えていきましょう。ここで、相手ターンに効果を発動できるモンスターが重要であることに注意しておきましょう。このデッキで出すことができる最高レベルを9にしようと思います。これ以上の高レベルシンクロモンスターを採用しても良いですが、このデッキの場合、EXモンスターゾーンにシンクロモンスターが出やすいので*8、結果として自分ターンにはシンクロモンスターでEXモンスターゾーンが埋まっていることになります。こうなると、EXモンスターゾーンを埋めているモンスターを退かしてリンクモンスターを出すのは勿体無くなるので、そのシンクロモンスターが自分からEXモンスターゾーンを離れることができる、もしくはフィニッシュ級の能力を持つモンスターを高レベルシンクロモンスターとして採用することになります。レベル9:「氷結界の龍 トリシューラ」(圧倒的な除去性能を持つ、相手ターンに出すと相手の戦意を喪失させる)、「水晶機巧-グリオンガンド」(圧倒的な除去枚数を誇る、相手ターンに出すと相手の戦線を崩壊させることができる)、この2枚をフィニッシャーとして、自分から退場できるメイン星9アタッカーとして「灼銀の機竜」を使います。レベル8も同様に自分から退くことができる「PSYフレームロード・Ω」を使います。レベル7には、まず「水晶機巧-ハリファイバー」の効果で出すシンクロチューナーとして優秀な「シューティング・ライザー・ドラゴン」がいます。このカードは、このデッキでは、「おろかな埋葬」として扱うことができます。「絶対王 バック・ジャック」は送ってもほとんど意味がありませんが、「レフティ・ドライバー」を送れば、「ライティ・ドライバー」に繋げることができ、「D–HERO ディアボリックガイ」を送ることで次の素材を確保したり、「水晶機巧-ローズニクス」を送ることでレベル1のトークンを獲得したりと様々な使い方ができ、かつ、このカードはレベルを変更して様々なシンクロに対応できるようになるので、使い勝手がいいのです。とはいえ、基本的には「おろかな埋葬」として使うよりかは出したいシンクロモンスターに合うようなレベルに調節するのが基本的な使い方ですが。また、レベル7には、「水晶機巧-クオン」と手札にきた「D–HERO ディアボリックガイ」で出す機械族が必要なので、「F.A. ライトニングマスター」をいれておきましょう。結構、魔法・罠には弱いので助かります。「終末の騎士」の流れから普通に出しても強いと思います。レベル6は「メタファイズ・ホルス・ドラゴン」を採用しています。こいつは他のモンスターで代替不可能な無効の役割を担ってくれます*9。(機械族はいれません。使いづらいので)レベル5は、まずリソース回復ができる「超重剣聖ムサ-C」、そしてシンクロチューナーの「アクセル・シンクロン」と出しやすいので、バランスよく揃っています。どちらも機械族です。そしてレベル4は普通にシンクロしないのでいません。レベル3は「水晶機巧-ハリファイバー」を使い終わった後に「ライティ・ドライバー」を活用するのに「たつのこ」をいれています。手札にきてしまった「D–HERO ディアボリックガイ」を処理して、「灼銀の機竜」にしてくれます。最後にレベル2の「フォーミュラ・シンクロン」が2枚。これは1枚は「水晶機巧-ハリファイバー」で召喚する用で、もう1枚は「水晶機巧-クオン」などで普通にシンクロする用です。このデッキの「水晶機巧-ハリファイバー」から「フォーミュラ・シンクロン」への動きはよくします。構造的な理由もあるので後述しますが、初動的にいえば、「終末の騎士」からの動きで余った「D–HERO ディアボリックガイ」とシンクロして「PSYフレームロード・Ω」になれることが挙げられます。あと、EXデッキを見てもらえば分かるように、このデッキでは低レベルモンスターが重要になります。というのも、このデッキ、「 D–HERO ディアボリックガイ」や「アーティファクト」などのそこそこレベルの高いモンスターは場に出やすいのですが、低レベルモンスターはちょっと出しづらいんです。なので、「フォーミュラ・シンクロン」が優先されることにもなります。(「シューティング・ライザー・ドラゴン」だと「戦線復帰」で出すとシンクロできないことがある。)

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デッキの分析

以上で出来上がったデッキを分析、考察して行きます。デッキの全容はこちら

6つの基準を考えましょう。

まず安定性から、前述の戦略的始点は全部で9枚。(ちなみに、「亡龍の戦慄-デストルドー」は通常召喚できるカード、もしくは「アーティファクトの神智」などを合わせると19枚になる)次に、「アーティファクトの神智」は「アーティファクト-デスサイズ」の存在から1ターンもらえて、アタッカーが出てくるため、安定を高めるカードとして挙げることができ、また、「レフティ・ドライバー」は「ライティ・ドライバー」に繋げることができます*10。最後に「絶対王 バック・ジャック」を挙げましょう。このカードはトップ操作ができ、次の動きに備えるだけでなく、通常罠か墓地に送りたいモンスターがめくれれば、それもプラスになるので、十分安定を与えてくれるでしょう。これで16枚が出揃いました。

次に、対応力ですが、「アーティファクト-モラルタ」の対象を取らない破壊や「スターライト・ジャンクション」のデッキバウンス、レベル9シンクロの除外、など対応力には事欠かないと思います。

3つ目に選択肢ですが、コントロールデッキは相手の動きに合わせて動くので、十分に選択肢は多く、さらに駆け引きがプレイングの大きなウェイトを占めるでしょう。

4つ目に防衛力ですが、コントロールなので、明らかですね。

5つ目に耐久力ですが、デッキの動きのほぼ全てが相手の行動に対するものなので明らかでしょう。

最後に、リカバリ能力ですが、このデッキは特にリソースが大事で、墓地のモンスターの効果や「戦線復帰」などのカードでかなり巻き返しはしやすいと思います。

以上6つの基準以外にもこのデッキには特筆すべき性質があります。それは情報です。このデッキでは「鉄騎龍ティアマトン」が大切な役割を果たすわけですが、当然、この効果で相手モンスターを巻き込んだ方が得します。ゆえに、相手を出来るだけ巻き込んでその効果を使いたいのですが、もちろん、相手プレイヤーが初見であれば、苦労なく相手のカードを巻き込んで「鉄騎龍ティアマトン」を活用できるでしょう。しかし、相手が警戒することも十分に考えられます。まず1つは、このプレッシャーを考えることです。このプレッシャーで相手のプレイングを鈍らせることも考えて、プレイをすることを心がけましょう。もう1つ重要なポイントに非公開情報からの不意打ちが重要になります。もちろん、公開情報からの不意打ちも相手が忘れている状況であれば行うことができます。例えば、前述の「リンクリボー」なんかがそうですね。それだけでなく、「絶対王 バック・ジャック」もそういうことができます。つまり、空いている魔法・罠ゾーンにデッキトップの通常罠をセットすることで「鉄騎龍ティアマトン」の条件を満たすことも考えられます。また、「アーティファクト」を出し、それで縦列を埋めて、「アーティファクト」はシンクロで退かしたり、「バージェストマ」でも同様のことをやったり、「戦線復帰」でもできますね。このように不意打ち的に「鉄騎龍ティアマトン」を使うことで、アドバンテージを得ることが結構大事です。また、「鉄騎龍ティアマトン」だけでなく、このデッキの不意打ち性能は結構高いと思うので、そういう面でかなり強力なデッキなのではないかなと思います。

おわりに

以上が「鉄騎龍ティアマトン」デッキになります。改定後のレシピはまた後日。

一応追記しておきます。

それでは

この記事を観てくださった皆様がより良い決闘生活デュエルライフを遅れますよ〜に! 

*1:2019/3現在

*2:この場合チューナーである必要がある

*3:墓地の「終末の騎士」を特殊召喚してシンクロ

*4:「水晶機巧-リオン」を加えても「ライティ・ドライバー」の動きでは

*5:この気づく気づかれないは結構大事。後で書きます。

*6:デッキコンセプト的にも、「鉄騎龍ティアマトン」的にも

*7:墓地効果はリリース不可なのでできない

*8:相手ターンにシンクロしていくため

*9:起動効果に限られるが

*10:動きとしては弱いですが